Nana在日本

中国出身、日本在住10年+のトリリンガル(中国語、日本語、英語)。 アジア国に駐在経験…

Nana在日本

中国出身、日本在住10年+のトリリンガル(中国語、日本語、英語)。 アジア国に駐在経験あり、現在タイ北部に在住(タイ語勉強中)。ENFJ。 Voicy: https://voicy.jp/channel/4477 個人HP:https://nana-zai-jp.com/

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僕の理想の一日にお父さんは要らない

 「もし時間やお金の制約は何もなくて自由に過ごせる一日を与えられたらどんな一日を過ごしたいですか」と知り合いのお子さんの少年に聞きました。  「朝からカップラーメンを食べて、お母さんとショッピングモールで買い物をして寿司を食べた後、家で静かに絵を描きたい。それから晩御飯は天ぷらと辛ラーメンを食べたいし、その後ゲームしたり漫画を読んだりして、友達ともチャットしてからお風呂入って寝るって感じかな」と少年が笑顔を浮かばせながら妄想していました。  少年っぽい答えだなとかわいく思いな

    • 私の気持ちはわかるのか?

       人間同士は本当に理解し合えるか?最近よく考える題です。  生活環境や立場、社会で「演じる」役が変わる度に、「こんなにも違うんだ!」と今までの自分の経験では非常に想像しにくいことが実際に起きるとそう思ってしまいます。  経験していないことに共感を覚えたり、気持ちを受け止めたりするのはすごく難しいことですよね。学生は社会人の気持ちを、独身の人は結婚している人の気持ち、子供を持たない人は子育てする人の苦労や喜びを、健常者が体の不自由な方の生活を、若者は年配の先輩の気持ちを、想像し

      • アンバランス

         男女の賃金格差の原因を突き止めた研究でノーベル経済賞を受賞したClaudia Goldin氏(クラウディア・ゴールディ)の本『キャリアと家庭』は日本の男女賃金差の構造問題にも豊富な示唆を与えるとして話題になっていました。もちろん受賞後は今男女平等テーマに極めて関心の高い中国でもベストセラーになっています。  中国語訳版は《事业还是家庭》(キャリアか家庭か)とまだ原作に近い訳になっていますが、日本語訳版はズバリ「男女賃金差」にフォーカスしてタイトルにしています。  日本では

        • 「フリーランス」@タイ チャレンジシート実績6ヶ月目

           タイに来て半年が経ちました。  1ヶ月目の生活環境に慣れるところから始まって、変化を期待してとにかく気になること、新しいことを始めていました。アウトプットがなかなか見えず焦る気持ちは時々浮かび上がってきますが、この半年で考え、経験したことは時には会社勤務の時よりも濃度が高いと感じることがあります。「フリーランス」でいるおかげで、主体性がより鍛えられていると実感していますし、人生100年と言われる時代に「アウトプット」となるものを半年で答えを出さなくていいじゃないかと思うとこ

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          健常者優位主義の見えない世界

           「本を読むなら紙か、電子か」は時々メディアで特集されたり、日常の会話にも時々出てくる話題ですよね。  私も紙の本が嵩張るから、数年前にKindleを購入しましたが、あまり十分に活用できていないまま置いています。逆に紙の本にたくさんメモしたり、ページをめくったりする方が真剣に本に向き合っていると思いました。   しかし、最近捲った『ハンチバック』に頂門の一針をされました。  「本を読むたびに背骨が曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ」、「身体は生きるために壊れてきた

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          国際女性デーを祝いましょう

          国際女性デー 本日3月8日は国際女性デーです。中国では「婦女節」(Fu nv jie)または「三八節」(san ba jie)と呼び、女性労働者は半休になるため、学生時代はこの日の午後になると、女性の先生のために休みがあり、学校が休みになったのを嬉しく思った記憶があります。  この国際女性デーは、日本では馴染みが薄く、中国のように祝ったりしないと思いますが、最近のSDGsの普及に伴い、国際女性デーの存在を知る方も少しずつ増えていると感じます。  そして、最近中国では「三

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          ボランティアは偽善なのかーFake it until you make it

           タイの農村学校で低所得家庭の子供へ語学教育を提供するボランティア活動をしていました。   ここでボランティア教師する人は様々な国籍で、皆短期的に滞在して毎週のようにメンバーが入れ替わっています。  年代も大学生から80代まで様々でしたが、最初の頃一緒に活動していた8人の中では5人が20歳前後の大学生でした。彼女や彼たちを見ると、なんだか羨ましく思いました。なんとなく大学生時代にボランティアやりたかったが、大学の中の政治化されたボランティア団体に応募した結果落とされた自分と

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          中国人代表を辞めました

           タイの農村学校でボランティアをしている時の話です。  同時期に一緒にボランティアしている方はフランス、ブラジル、オーストラリア、ドイツ、イギリスなど10カ国以上様々な地域から来られた方々です。私たちはそれぞれの国の学校制度や恋愛仕事の価値観、年金制度などの各国の違いや共通点の話について話を共有し、本当にたくさんの話題に触れて勉強になった会話でした。  ある日のランチ会で、フランス人の20代男性が私に向けて真剣そうな顔で質問してきました。「あなたが中国人だから聞きたいけど、

          中国人代表を辞めました

          「フリーランス」@タイ チャレンジシート実績5ヶ月目

            5ヶ月目は2024年本格的に起動した1ヶ月です。イベントに参加したり、ボランティア活動をしたりして動き回っていました。人の話を聞いたり、逆にカウンセラーに話を聞いてもらったり、少しずつ方向性が見えてきて、5ヶ月目は次の実行ステージに移すための事前準備と試しをする1ヶ月でした。   キーワード:ボランティア、教育訓練、Podcast テーマ1:ボランティア活動実行 目標:短期ボランティアを完遂する。 施策:①ボランティア活動中活動自体に専念する。    ②ボランティア同

          「フリーランス」@タイ チャレンジシート実績5ヶ月目

          タイの農村学校でボランティアしています

           今タイ北部にあるpublic private schoolでボランティアをしています。  タイの義務教育は大きくpublic government (公立学校)、public private schoolとprivate school(私立学校)の三つに分けられますが、今回ボランティアした学校は公立の中でも低所得家庭の子供向けに、政府と民間寄付から資金を得て教育サービスを提供するpublic private schoolの一つです。  ボランティアたちは子供にどんな支援を提

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          Women Shouldn't be Hard on Women

           「女人何苦難為女人」(women shouldn`t be hard on women)という中国の歌を思い出させられた『対岸の彼女』。  ナナコ、葵、小夜子と3人の女性のストーリーが時空を跨いで絡み合う物語だった。学生時代の葵とナナコ、社会人時代の葵と小夜子、そして彼女らの周りに登場する葵のお母さん、夏休みバイト先のホテルの女将、小夜子の義母、葵の会社で勤める女達…小説に登場したのはほぼ全員女性だった。女性の視点から人と関係を築くこと、キャリアを持つこと、家庭を持つこと

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          海外から教育訓練給付金を申請した

           タイで「フリーランス」になって4ヶ月、チャレンジシートも4回「提出」しました。  気になること、やりたいこと、やりたくないこと…一つずつ整理しながら4ヶ月もかかって少し目指す方向の大枠が見えてきたような気がします。いくつか診断もして、過去の自分(日記)に相談したり、いろん人と接したりしているうちに、少しぼやけている形で出来上がっていますが、100%それが正解かは確信できていないです。でも、試さないとわからないものですし、とにかく動きながら軌道修正していきたいと思います。  

          海外から教育訓練給付金を申請した

          中国の「フェミニスト」たち

           タイで開催される女性のワークショップに覗いてみてきました。  参加メンバーはなんとタイにいながら全員中国人、そして20代をメインに20~50代と幅広い年齢の女性たちです。韓国作家チェン・セランの『シソンから』という本からスタートし、参加者がそれぞれ自分の「フェミニズム」への認識と実体験を語り合う熱いトーク会でした。 中国の若者女性が悩む 日本人の皆さんが中国人女性にはどんなイメージを抱えているのでしょうか。ハキハキして自己主張が強い人、夫に昇進を要求するきつい人、あるいは

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          いい大人になる

           大人になる、そしていい大人になるとはどんなことだろう。  37歳独身女性ハナの友情、愛情、キャリアを描いた角田光代さんの小説『薄闇シルエット』を手に取ってみた。  家中に手作りのもので自分の城を築き上げた主婦の母も、二人の子供の育児で疲弊する妹のナエも、古着屋を共同経営するもののブランド品の買取をやり出した親友のチサトも、ハナはなりたくない。  布絵本のデザインを依頼した、才能も行動力も驚くほど高く、溢れ出すアイディアをどんどん実現していくが、布絵本を大量生産に持ち運びに

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          「フリーランス」@タイ チャレンジシート実績4ヶ月目

          もうタイに来て、「フリーランス」になって4ヶ月目が終わっちゃいました。光陰は矢の如くでこわいものです。  4ヶ月目は年末年始も挟んで、2024年をどう動いてくかを考える月にしたかったですが、できたりできなかったりバタバタした1ヶ月だったような気がします。    キーワード:年末年始、Voicy、ブログ テーマ1:2024年に向けての準備 目標:2024年の年間計画を作成し、予算を立てること 施策:①100listを作る    ②旅行計画を作る    ③年間予算を

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          Ladyboys

          昨年、クリスマスプレゼントを買いに近所の本屋さんに行った時、手に取った本です。  ストレートなタイトルと表紙の写真に惹きつけられて購入することにしましたが、読んでみると知られざるタイのladyboyの実態を描いた、衝撃なディテールも多く含まれた本でした。九名のladyboys本人による告白の形式で、彼女達それぞれの生い立ち、ladyboysになった経緯や葛藤、苦悩、そして楽しさが赤裸々に描かれていたものです。 生きるため 出版されたのは16年前の2008年でしたので、