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ボランティアは偽善なのかーFake it until you make it

 タイの農村学校で低所得家庭の子供へ語学教育を提供するボランティア活動をしていました。 

 ここでボランティア教師する人は様々な国籍で、皆短期的に滞在して毎週のようにメンバーが入れ替わっています。
 年代も大学生から80代まで様々でしたが、最初の頃一緒に活動していた8人の中では5人が20歳前後の大学生でした。彼女や彼たちを見ると、なんだか羨ましく思いました。なんとなく大学生時代にボランティアやりたかったが、大学の中の政治化されたボランティア団体に応募した結果落とされた自分と比較して、やりたいことを早いうちに自力で実現できている彼女たちに感心しました。
 一方、社会人を経験した私がなぜこんな短期ボランティアをしているのでしょうか。学生時代の時の夢を叶えたいだけなら、それってただの自己満足になるのでしょうか。そして、このような短期ボランティアをやるのは本当にボランティアする相手の力になっているのでしょうかと懐疑的にも考えていました。
 しかし、実際にボランティアが始まって、幼稚園の子供や小学生とゲームしたり、英語や中国語を教えてみると、子供たちが想像していたよりも英語ができているし、中国語で数字を数えたり、歌も歌えたりします。この学校でのボランティアプロジェクトは八年間続いていきたそうですが、ボランティア一人ずつ短期的ですが、リレーのように継続してきたからこそこんな「成果」が出ているのではないだろうかと感じました。
 
期間が短くてもその間でしっかりとボランティアする相手に向き合えば、きっと彼女・彼たちの中に一つ小さくても何かが残り、将来のどこかで響くかもしれないと信じています。
 ボランティアの一人が「Fake it until you make it」と言いましたが、偽善であれ、自己満足であれ、行動し続けて結果的にボランティアする相手に役に立てればいいのではないでしょうか。良いことを「Fake」でもやればきっと結果的にいつか本当の良いことにmakeできます。

 
 
 


 


   

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