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プロフィール写真の正しい選び方

女性の皆さん。
自分が一番カワイイと思う写真を選んでみてください。
選びましたか?
では次に、自分が大嫌いな写真を選んでください。

はい。実は、自分が大嫌いな写真。
これこそ、他人には一番カワイイと思われているかもしれません!


私がモデルの仕事を始めたのは、16歳。
モデル事務所では年に一度、新しいモデル帳を作って
クライアントに配布する。
従って、モデル帳に載せる写真は非常に重要だ。
一年間の仕事量が決まってくるからだ。
いい写真を載せれば仕事の依頼が増える。
写真がイマイチだと仕事はおろか、オーディションすら入ってこない。

そのために各モデルは必死に作戦を練り、
いかに自分が魅力的に映るかを考えて撮影に臨む。
衣装、ヘアスタイル、メイク、ロケ地、表情などなど、
自分を良く見せるためにベストを尽くして、撮影が終了。
出来上がってきた写真の中から、最高の写真を選ぶ。

さて。どのモデルも、一番悩むのはここから。
自分では最高だと思う一枚があるにも関わらず、マネージャーや友人などに聞けば聞くほど、それとは違う写真がチョイスされてしまうのだ。
自分では俄然この写真!と思うのに、他人からはそれが選ばれない。
モデル時代は毎年、モデル帳の写真のチョイスで格闘をしてきたものだ。

そして2005年。昼ドラのヒロインに選ばれ、上京。
移籍した事務所は、モデル事務所ではなく芸能プロダクション。
私は所属してすぐに「アーティスト写真」と言われる、
いわゆる宣材用の写真を撮影した。

ここでもやはり同じだった。
自分が良いと思う写真は、なかなか評価をいただけない。
それなりに業界でも経験を重ね、どういう写真がクライアントに『ウケ』がいいかもわかっているはずなのに、自分のこととなると、どうも客観的に見られないようだ。

ある時、ブログのトップページに載せる写真を撮影した。
このときも、私は気に入った写真があった。
ところが事務所でアンケートを取ったところ、その写真は全く相手にされず、ナント私が一番キライだと思った写真が、1位に選ばれてしまったのだ。

なぜなのだ!?
こんなの、私のイヤなところが全部出ているじゃないか!

しかし、私以外の人は全員この写真が良いということだったので、素直に信じてみようと、その写真を使うことにした。
そんな話を、何気ない世間話で母にしたところ、
「このあいだテレビで、アイドルの子が同じようなこと言ってたわ。握手会に来てくれたファンの人たちに、三種類ほどの写真から一枚選んでプレゼントしたらしいけど、一番最初に無くなったのは自分が一番嫌いな写真で、最後まで残ったのは自分の一番好きな写真だったんだって。」

なんと!
やはり、そうなのか。。。
やはり、みんな自分のことを客観視できていないということなのだろうか?

すると最近になって、ある時テレビ番組で、専門家の先生がプロフィール写真の選び方について話しているのを偶然見かけた。
自分で選ぶ写真は、『自分のコンプレックスが隠れているかどうか』を重視して選んでいることが多いそうだ。つまり自分で思う『自分の嫌な部分』が隠れているものを無意識にチョイスしているということ。ところが他人が写真を選ぶときは、その人のコンプレックスなど知ったこっちゃない。何を基準に選ぶかというと、『その人の良さが出ているか』ということなのだ。

なるほど~!確かにその通りかも!
私も、人の写真を選ぶときは、その人の良さが出ているものを選んでいる!
しかし自分の写真を選ぶときは、まずイヤなものから消去法で選んでいる。
うーむ。自分に置き換えても納得。

というわけで、女性の皆さん!
SNSなどのプロフィール写真は、これから人に選んでもらう方が良いかもしれませんよ~。

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