たった一言
先日「私忘れっぽくなっちゃって、必ずメモしないと〜」と嘆いておられる方に「私も常にメモを取りますよ。私は生まれつき忘れっぽいんで」と言うと、その方がホッとした顔で「うぁ〜安心したわ」と言われた。
ちゃんとした自分を演じないと生きていけない社会で、言い訳しながらでないと許されない社会で。
「自分にはこういうところがある」と知りながらも尚、自分を愛して大切にする人の存在はとても大切。
そんな人を育てていきたいと思う。
私の師匠である不登校対応の先生が
「お子さんが家で兄弟に意地悪するからその曲がった性格を直したい、って思われるでしょう?諦めなさい。それがその子なんだから。その意地悪な部分も持ち合わせたその子がこれからどうやって生きていけば良いのか、それを一緒に考えてあげた方が良い」
って言われているのを聞いた時に心がスーッと楽になった。
考えたら子どもが持って生まれたものを変えようなんて、親だったとしてもおこがましいこと。そんなのは失礼。
子どもが持った一見困ったところは、ひっくり返せば良い面でもある。それを親が勝手な判断で変えようなんて、認めないなんて。
「もう一歩だね」って言われ慣れた私たちは、自分に期待しなくなる。自分を勝手に「もう一歩な人間だ」と決めつける。
たった一言が、その子の自信を奪う。たった一言を繰り返されることの怖さ。大人がもっと知るべきだ。
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