Vol. 115 子連れ旅 〜義父(87歳)孝行ができた話〜

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新潟へ行ってきた。
これは義父に会うのが目的だった。
正確には「義父に息子を会わせること」。

義父は新潟で独り暮らしをしている。
87歳で独り暮らし・・・というだけでもすごいがとても矍鑠かくしゃくとした人だ。この時代の人には珍しく大学、しかも旧帝大を出ており頭脳明晰。話題も豊富でよく喋る。そして健脚。山登りが趣味で80歳を過ぎても近隣の低山へ登っていた。夫の山好きは義父譲りである。

そんな義父だがここ2年で弱った。
原因はコロナだ。

緊急事態宣言→人と会えない喋れない(頭が弱る)→山にも行けない(足が弱る)

といった塩梅あんばいだ。
人間、足が弱ると身体も弱る。
身体が弱ると気持ちも弱る。
気力を失い家でボーッとすることが増えたそうだ。

近所に住む義姉から
「ボヤを起こしかけた」
「言ってることが通じない」
「昨日言ったを覚えてない」

と逐一LINEで報告を受けていた私は〝ヤバイ〟と思った。変な話、孫の顔を判別できる時間はあとわずかかもしれない。

そんな訳で私は決意したのだ。
3歳児を連れ往復10時間の長旅を・・・

旅の詳細は画像投稿「新潟旅行①〜⑤」にアップしたので省く。
(連投にも関わらず多くのスキを頂き感謝)

約2年ぶりに会った義父は思ったより元気で孫との再会を喜んでくれた。言葉の出始めた坊やが可愛くてたまらないようだ。よく食べ・よく喋り、とても明るい顔をしていた。しかし義姉によると家に帰った瞬間またボーッとした老人に戻ってしまったそうだ。



やはり「人と会う」って大切である。


次会えるのはいつになるだろうか。
その時息子の顔を覚えていてくれるだろうか。

マスゴミが作り出したコロナ禍は多くの老人から認知機能を奪った。私はそう思っている。



【猫ムスメより】
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