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本の世界に逃げこもうと思って。

辛いとき、悲しいとき。

しんどいとき、
何をしても上手くいかないとき。

そんなとき、あなたならどうしますか?

現実逃避。

聞こえとしては、
プラスのイメージとは少し遠い言葉ですよね。

でも、現実逃避したってバチは当たらない。
心身を壊してしまうより、よっぽどいい。

趣味?現実逃避?曖昧な境界線

ぼくは通勤で電車を利用しています。

乗り換える駅までは、20分ほどなので
この時間に読書をするのが習慣になっています。

先日、いつものように長椅子に座り、読書をしていました。

ふと顔を上げると、乗り換えで降りるはずの駅を過ぎていました。

慌てて次の駅で下車し、乗り換えの駅まで戻る羽目に。

こういった出来事が、実は過去に何度かありまして。今回が初めてではないのです。

なぜ、ぼくは読書をしていると乗り過ごすのだろう?

と改めて考えてみて、捻り出した答えは

現実逃避してるから

という結論に着地しました。

◆読書はVRのような体験

世の中の本は、誰かの頭の中を文章化したものです。

いわば、その本の作者に憑依して、擬似体験ができるということ。

そう、まるでVRのようにリアルな体験ができます。


ビジネス書やエッセイ、小説などが分かりやすいかもしれません。

そんなことを考えていると、ふと気付いたことがあって。

気分が乗らない時に限って、ずっと本を読んでいるなー、ということ。

本の世界に逃げ込んで、現実を考えないようにしている。
本に現実逃避しているんだ、と気付きました。

本の世界に没頭しすぎるあまり、周りのことが見えなくなるのかもしれません。

VRも、あのヘルメット?みたいな被るやつを
装着している間は、周りの景色や音もVR一色になります。

そこには現実世界の景色や音も遮断される。
ヘルメット?を被った瞬間に、別の世界にダイブしていますから。

本も同じです。
開いた瞬間に、その世界に引き込まれます。

◆現実を考えない時間があってもいい

現実逃避はダメだ、と声高らかに叫ぶ方もいます。

しかし、現実のことを考えない時間も、我々人間には必要です。

少なくとも、ぼくにはその時間が必要です。
そんな強い人間ではないので。

年齢を重ねるにつれ、読書の重要性を再認識してからというもの、興味のある分野の本から読み始め"読書を習慣化"してきました。

勉強してこなかったぼくだから、今勉強することが楽しい。

そう思って始めた読書ですが、自身の現実逃避ツールと化していただなんて、

乗り過ごし事件を深掘りしなかったら、辿り着かなかった境地です。

趣味でもあり、現実逃避ツールでもある読書

ぼくにとって、読書は趣味でもあり
現実世界を休憩するためのツールでもあります。

こんなにも読書がぼくの生活に溶け込むなんて、過去のぼくは想像していませんでした。

なにせ昔は、活字は読まない!って豪語してた人間です。

そんな人間が、今や活字を毎日見つめているのですから

何が起こるか分かりませんね。

電車を乗り過ごすくらいには、本に依存している。

という事実を認識できたことが、大きな収穫でした。

なまけもののひとりごと

現実逃避をマイナスイメージで取り入れるのではなくプラスに変換できれば、

また違った景色が見えてくるはずです。

まるで、靴紐をしっかり上手く結べた時のような、前向きな気持ちになれます。

しかし、電車の乗り過ごしだけは、細心の注意を払わねばいけませんね。

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