【エッセイ49】空間把握が苦手すぎる
空間把握が苦手すぎる。
私はダンスが苦手なのだけれど、これは空間把握が苦手ということに由来している気がする。
そう、私はダンスが苦手なのではなく、空間把握が苦手なのだ!
その一例として、私は毎日過ごしている家や職場でもすぐに物にぶつかる。
普通、この距離ならぶつかるとか分かるはずなのだろうけど、学習もせず何回でもぶつかる。
これは今に始まったことではなく、昔からなので、多分病気とかではない。
こんな私だが、運転免許を持っている(恐ろしいな)。
でも意外と免許を取るのに苦労はしなかった。
実習を受け始めた頃、ちょっとした遊びで「教習所内の縁石に乗り上げてみなさい」と教官に言われ、前輪も後輪も乗り上げてみせて、「両方乗せられる人はなかなかいない」と驚かれたりした。
私も驚いた。
そんな感じで免許を取ったのだけれど、結局私が運転できるような車が家になく(親がデカい外車なんかに乗ってるせいで)、めでたくペーパードライバーになった。私と日本国民のために、これで良かったと思う。
だって、自分の体と壁との距離も分からないのに、体より大きなものを運転するだなんて危険でしかない。
教習受けてるときならいざ知らず、あれからもう七年ぐらい経ってると思うし、いまさらもうできないな。
車線変更とかさ。
駐車場でも焦りそう。他の車が待ってたりしたら、「早くしないと!」って変な気を遣いすぎて、自爆する可能性が高い。
昔、十代の頃にATMで振込しようとして、後ろに人がたくさん並んでいたものだから「早くしないと!」と焦って、振込先を間違えた前科あり。
全く知らない人の口座に一万ぐらい振り込んでしまった。銀行の人に事情を説明してもらって返してもらったけど、手数料で減った。
運転に関しては、性格の方が問題な気がする。
決断力のなさと変な気遣い、運転に向いていない性格だと思う。
とかなんとか言いつつ、たまに旅行いったときに、一本道を運転したりしてる。そして運転すると必ず、自分が運転して事故を起こす夢を見る。
という話をしたかったのではなく、空間把握の話であった。
前にも書いたけれど、ダンスって前で先生が見本を見せて、それを真似したりするでしょ。
先生が同じ方向を向いてくれていればまだ分かるんだけれど、対面だとよく分からなくなる。
しかも対面方式なのにも関わらず、先生が謎の気を遣って上げる手だとかをこっちから見て分かりやすいように、逆で実演してくれる場合もある。
え、どっち?今は対面だけど、先生は逆の手を上げてくれているの?それとも、右手上げてるから、右手でいいの?本当はどっち?ってなる。混乱。
ダンス以外でも空間把握の認識は様々なところで必要とされる。
例えば、フットサル。戦術練習で、自分はこっちに動いて、ボールはあっちに蹴ります。蹴った後はこっちに行きます。
「???」
一回で分かったためしがない。
あんなのみんなどうやって理解しているの。
マーカーとかで平面で説明してもらえると理解できる。
立体になるとダメなんだよね。
そう3D。まさに空間把握。
それと関係あるか分かんないけど、ある気がするので言う。
最近アコースティックギターを練習しているのだけれど、ストロークが全然分からない。
今は初心者向けの動画がたくさん、本当にたくさん上がっている。
だから、それを見て真似しようと思うのだけれど、どのように弾いているのか全くもって分からない。アップとダウンがね、どっち弾いておられるの。
だいたい皆さん弾いている手元を分かりやすく撮ってくださっているのだけれど、こっち向いてるから、それを自分の手元で再現できない。コードも。
いや、反対向いてたら手元見えないんだけどさ。
コピー能力も皆無。
ダンスと一緒だな、と思った。
ダンスだけやめても、全く問題は解決しなかったぜ。
空間把握の能力って本当に色んなところで使うから大事。
この能力を持ち合わせている人は、大したことじゃないと思っているかもしれないけれど、とても凄いことなので大事にしてください。
その能力が欲しくて、切望している人もいるので(ここに)。
地道にやるしかないのか。
たぶん私みたいな人間は、独学とかできないタイプなんだろうと思うのだけれど、自分のペースでやりたいから、もう少し頑張ってみる(ギターの話)。
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