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りんご就農の記録

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りんご就農して考えたことなど
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#いま私にできること

畑の端っこで家庭菜園するのもりんごやってて楽しいことのひとつ

「南瓜好きか?」 急に師匠からのメッセージ。 「かぼちゃ博士から苗もらった。ひとつやるか?」 Yes! 南瓜〜。もらうことにしました。そして、以下のような指示をいただきました。 「今度持っていく。下の畑の排水路のスプレーヤーに邪魔にならないところを、苗木養成しているとこの面積くらい耕しておいたら、植えにいくよ。苦土石灰を3k入れておいて。(ほぼ原文ママ)」 こんな風にメッセンジャーがくるので、後から振り返りやすくて助かります。 ということで、レッツほりほり。最近購

「枝腐らん」を見つけたら即ノコ入れる。

りんごの「腐らん病」に関する記事はいくつか書いていますが、大事なので思い出す度に何度も書こうと思います。 今日見つけたのは「枝腐らん」。すぐ切りました。師匠からの教えは守ります。見つけ次第除去。空気感染してしまうのをなるべく防ぎます。 今日見つけたのはこんな感じでした。ピントが合っていなくてすみません。こんな風に枝の色も変わってしまいますし、何より花も葉っぱもついていません。素人の私でも、この状態であればすぐにわかります。わかりにくいのもあるようなので、そういうのは徐々に

ハロー、マメコバチ。りんごの受粉を手伝っておくれ

例えばりんごは、「ふじ」の雌しべに「ふじ」の花粉がついても受粉しません。別の品種の花粉によって受粉するようになっています。成った「ふじ」のりんごの種を植えても、「ふじ」には成りません。 そんなりんごの受粉の強い味方になるのが、「マメコバチ」です。小さく、ブンブン可愛い音を鳴らしながら飛ぶ彼ら。最近とてもとても可愛らしく見えてきました。 これはマメコバチの「巣」です。ホームセンターで販売されているものです。りんごの木箱に古いアシガヤ(巣筒)が入っています。見た目が至ってシン

りんご畑のおとなりが田んぼの時の注意点

いつものりんご畑。昔は田んぼだったんじゃないかなぁ。というのも、周り三方向は田んぼだし、土地は低め。きっとそうだな。 そのおかげで水が張られるこの時期はとてもきれいです。 ちょっと淀んでいるところもありますが。風でなびく水面を眺めながらりんごの作業をするのはなかなか気持ちの良いものです。 ただ、隣が田んぼで水が張られると、畑の一部に水が染み出してきたりもします。 ということで、用水路まで道を作りました。ひとまず対処療法です。水が留まったままになると、木にあまり良くない

りんごの剪定後。切り口へ薬をぬりぬり。

1日3時間ほど畑に出て、できるペースで作業をしています。危ない枝の処理も4日ほどで終わりました。 剪定をした後、切り口には薬を塗ります。殺菌のためです。ここから病気につながらないように。 今回使ったのはこちらの薬。ホームセンターの農薬関連の棚、もしくはりんごの剪定特設コーナーに置いてあることが多いみたいです。ハケもついてきます。 こういう切り口に。 ペタペタ。 前年以前にペタペタ塗られた後が分かるのですが、前の園主さんは薬の処理はめちゃめちゃ丁寧でした。細い枝の切り

りんご畑で「うわっ。うめ◯かずおじゃん。」という台詞。

お花がだんだん大きくなって参りました。ここからどうなっていくのか、大変楽しみです。 「うわっ。でたー。うめ◯かずお。」 先日まで行っていた剪定。とても変わった形の花芽を見つけ、つい、そんな名前を付けてしまいました。 このぐるぐる。このわしゃわしゃ。 明らかに他の花芽とは異なります。 本来こんな感じですので。 ぐるぐるしたものをじっと見る。どうしてもあの漫画家さんが描く作品に出てきそうだなって、想像してしまいます。…。学校ごと未来に飛んだ先に生えていそうです。もしく

りんごの苗木を作りました。

りんご畑に整然と並ぶりんごの木たち。ずっと元気でそこにいるわけではありません。 「隣が田んぼで水が入ってきて、あんまり元気がない。」 「腐らん病になってしまって、治療するにももう遅い。」 「木そのものは元気だけど、作業性が悪いから切る。」 いろんな要因でちょこちょこ木がない箇所があります。そこを将来的に埋めていくために、今から苗木を準備していきます。 ちなみにりんごの木は、実がなる上の部分と、根っこの部分の木は全く別のものです。接木の技術でどんどん増やしていきます。

「腐らん病」発見!治療の「泥巻き」にチャレンジ

りんごの木をいつも悩ませる「腐らん病」。通年で見つけ次第処理せねばならぬ病気です。 今回はこんな様子。 「粗皮削り」という作業で、腐らん病に犯されたところを削ります。そしてそこに治療薬(トップジンなど)を塗るのがよいのですが、ちょっと広範囲すぎました。 ということで「泥巻き」という方法で治療をしていくことにしました。練習がちょうどできてよかった。 ということで、まずは師匠に連絡。すると、実践で教えるからおいで、と。ありがたやー。 バケツに土と水をいれてまぜます。ちょ

切り残された枝の危ないこと危ないこと

痛いんですよ。かなり。 思っている以上に、りんごの枝に頭をぶつけることは本当に痛い。悶絶しますよ。まじで。 特にこれ。 こんな写真、見るだけでムズムズする農家さんもいそう。中途半端に枝の根本を残すと、菌が入ったりしていいことがないそうです。 特に下の方に残すのは危険極まりない。頭ぶつけたら、場合によっては流血だけじゃ済まないかもしれません。怖い怖い。 丁寧に切るのは手間なので、ついこうなってしまうことがあるのは分かります。そして、りんごの作業に慣れた人しか出入りしな

りんごの木がどんどん高くなると作業しづらくなっちゃいます

「あ、届かない。」 身長152cmの私には、高い枝はしんどいのです。 「剪定は花が咲くまで」 そんな言葉を去年聞きました。りんごの木がお休みする冬の間に剪定をするらしいです。 お手伝いをしているりんご畑。ざっと剪定はしたものの、ちょっと細かいところが気になりました。時間の許す限り、仕上げの剪定を行なっています。 昔ながらの木の梯子を師匠から譲り受けました。買わなくてすんで、大変助かりました。ありがとうございます。 側溝をまたいで梯子をかけたりもしました。りんごの収

りんごの木を切る。チェーンソーは力を抜いて。

でっかいでっかいりんごの木。りんごの農作業をする際にチェーンソーは大活躍。こんな大きな木をバッサリ切らねばならぬことも。 30〜40年ほど経つ大きな木。地上2,5Mくらいの高さはあったのかな。見えないところでこんなに根っこが立派になっているなんて、思いもしませんでした。でっけ〜。 30〜40年くらい経ってきたりんごの木は、とても美味しい実を沢山付けてくれます。りんごの木が「自身の成長」から「子孫を残す」ことに活動の中心を置くからだそうです。なるほど〜。 そんなりんごの木