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ハロー、マメコバチ。りんごの受粉を手伝っておくれ

例えばりんごは、「ふじ」の雌しべに「ふじ」の花粉がついても受粉しません。別の品種の花粉によって受粉するようになっています。成った「ふじ」のりんごの種を植えても、「ふじ」には成りません。

そんなりんごの受粉の強い味方になるのが、「マメコバチ」です。小さく、ブンブン可愛い音を鳴らしながら飛ぶ彼ら。最近とてもとても可愛らしく見えてきました。

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これはマメコバチの「巣」です。ホームセンターで販売されているものです。りんごの木箱に古いアシガヤ(巣筒)が入っています。見た目が至ってシンプルなので、1箱5000円と聞いた時はすこし驚きました。でも、このマメコバチたちのおかげで受粉がちゃんとできるのだから、そこへはちゃんと投資しました。

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こんな風に設置しました。パイプで作られた小屋は、もともとの畑の持ち主の方からお借りしているもの。雨除けのシートを被せ、準備完了です。これを設置する時期としては、「ふじ展葉一週間後頃」を目安に薬剤散布がされる後です。その前に設置してしまうと、薬がかかってマメコバチにダメージを与えてしまうとのこと。

そしてもう1点、その薬の中でもピレスロイド剤、ネオニコチノイド剤は特にNGのようです。これは、青森県「攻めの農林水産業」推進本部が出している資料より抜粋しています。

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資料は黒石市にあるりんご研究所でテイクフリーのものをいただいてきました。2011年に作られたものですが、要点がまとまっていてわかりやすい資料でした。

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そしてこの巣箱は3〜5年で適切に更新していくことが必要のようです。マメコバチに元気に活動してもらうためにも、しっかり管理していきたいと思います。

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マメコバチ、見えますか?ちょっと小さくてわかりづらいですが。写真を撮ろうとしたら、花ではなく手にとまってきたので可愛くてしょうがなかったです。

一緒にがんばろうねー!

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