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りんごの苗木を作りました。

りんご畑に整然と並ぶりんごの木たち。ずっと元気でそこにいるわけではありません。

「隣が田んぼで水が入ってきて、あんまり元気がない。」

「腐らん病になってしまって、治療するにももう遅い。」

「木そのものは元気だけど、作業性が悪いから切る。」

いろんな要因でちょこちょこ木がない箇所があります。そこを将来的に埋めていくために、今から苗木を準備していきます。

ちなみにりんごの木は、実がなる上の部分と、根っこの部分の木は全く別のものです。接木の技術でどんどん増やしていきます。

マイナビの記事でわかりやすくまとめてありました。

ちなみに苗木を作る時期ですが、穂木に花が咲いてしまうとダメらしいです。雪がとける3月後半から、花が咲く前の4月いっぱいがチャンスってところでしょうか。

ということで、苗木を作っていきます。

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今回の苗木づくりのために活躍したのはこちらの道具たち。

左から「台木」、「小刀」、「ハサミ」、「穂木」、「接木用テープ」(今回はメデールという商品。」、ネームを付けるようの「紐」と「ペン」です。

ちなみに「台木」は師匠のお友達から譲り受けました。そして「穂木」は師匠の畑にある品種を譲っていただきました。「紅玉」と「ぐんま名月」と「奥州ロマン」です。どんな品種かは、また別の機会にご紹介します。

別日に師匠のところへ行き、事前にやり方を教えてもらっていました。

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まずは穂木を5cmくらい(花芽2-3個分)にカット。

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根の方をナイフでV字になるように削っていきます。

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そして、台木をハサミで縦にちょん、とカット。(カットの瞬間の写真を撮りそこねました。右側の枝の先端がカットされているのが見えますでしょうか。)

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で、穂木を台木に差し込みます。長さが分かるように、師匠が一時的に土に指してくれました。

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あとは接木専用のテープでぐるぐる巻きにします。上まで巻いてしまっていいそうです。それを突き破って育っていくとのこと。すごーい。

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よっしゃ私もやってみよう。小刀で穂木の根の方を切って〜。

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台木におらっ、と刺して〜。

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接木専用のテープでぐるぐる〜。※ぐらつくとダメらしいので、かなりキツめにやりましょう。

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土を準備して〜。

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完成!

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なんとかなりました〜。

写真を師匠に送ったら、「土に空気が含まれてふかふかしていると根が伸びにくい。鎮圧して空気を出そう。」とアドバイスいただきました。了解しました!

ちなみに苗木の隣にちょこちょこ植えられているのは「台木」です。直径1cm弱くらいのところを10cmほどにカットし植えておくと、根が生えて来年には接木ができる状態になるそうです。なにそれすごい。

農家さんによってはマルチ(黒い薄いビニール)で覆ったりするそうですが、今回はなるべくお金をかけないために無しになりました。芽が出たタイミングで肥料をやろう、ということになっているので、成長具合を日々観察するようにします。

来年には、今空いているスペースに苗木を植えていけるといいな〜。元気に育ってください。

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