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りんご就農の記録

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りんご就農して考えたことなど
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2020年7月の記事一覧

20200720時点の実の大きさ

2週間ほど前、育ってきた実の大きさをご紹介していました。 比較すると言わずもがな、大きくなってまいりました!りんごすごい!ちゃんと大きくなっています。 日々、りんごへの感謝が止まりません。私のような初心者にも、育てる喜びを感じさせてくれる。 青森のりんごの歴史を紐解くと、人の力がかなり重要であったことは間違いないのですが、そもそもりんごが強いんじゃない?って思うことが多々あります。本当にありがたい限りです。 引き続き、「私はりんごを育てさせていただいているのである。」

りんご畑を助けてくれる、たくさんの地元の方たち

「どんどん雑草が多くなってきて泣きそう」 この事案、なんと助けてくださる地元の方がいらっしゃり、畑が綺麗になりました〜。 2週間ほど前、知り合いのデザイナーさんの計らいで、りんご農家さんたちとお会いする機会がありました。皆さんとても心配してくださりました。特に、「乗用の草刈機がないから刈払機でとりあえず凌いでます。」って言ったら「じゃあ草刈りに行ってあげるよ!」と。皆さん…なんて…お優しい…。必ず何かでお返しせねば。 前回は師匠が刈ってくださっていました。周りに困ってい

りんごの苗木、元気なのとそうでないのと

りんごの苗木の周り、草生えすぎですね。ここもちゃんと手入れしないとなー。 紅玉3本、ぐんま名月2本、奥州ロマン1本を植えていました。 今元気なのが、紅玉2本、ぐんま名月1本ですね。美味しいと言う噂の奥州ロマンがダメになっしまったのが悲しい… 要因としては、私が苗木の上の方までグルグル巻きにしてしまったことがありますね。私のせいです。本当に、ごめん苗木たち涙 6月上旬くらいに師匠が畑に来た際、「これではまいね」(これじゃダメだね)と教えてくれました。そこでちょっと調整し

軽トラを改造した「オバケ」。ほしい。畑での移動が快適になるんです。

他の県はどうかは分かりませんが、青森県のりんご農家さんが愛用している通称「オバケ」は本当に便利な乗り物です。 使い古した軽トラを改造し、畑の中でもスイスイ運転できます。 先日見せていただいたこちらのオバケ。窓や扉がすっかり取られ、荷台部分も低くなっていました。なんなら助手席も取られていて、ひたすらに持ち主の肩が使いやすいようにカスタマイズされていました。なんて素敵な乗り物。 梯子やチェーンソー、支柱や切ったりんごの枝、収穫したりんごが入った籠も沢山乗りそうです。 個人

はい!腐らん病はっけーん。対処対処。

何度も何度もUPしていますが、今後も何度も何度も「腐らん病」に関する記事は事あるごとに上げていく予定です。 今、りんごはだいたい直径が6cmくらいになってきて、葉っぱもモジャモジャついています。この時期は特に、「腐らん病」が見つけやすくなりますので、見つけ次第切っていきましょう。 今回は2本切りました。 こんなかわいそうなことに…ここまで来るともう切ってしまわないといけません。太いところは後日チェーンソーで切るとして、今回はノコギリでできる限り切ってみました。 こんな

どんどん雑草が多くなってきて泣きそう

「ギシギシ」という植物を聞いたことがありますでしょうか。タデ科の多年生の雑草です。最近あまりにも多く、もうすこしマメに雑草の手入れをするんだったと後悔しています。指導要項にも「ギシギシ」に関して記載がありましたのでご紹介します。 しかもタイトルが【ギシギシなどの難防除多年生雑草】。防除が難しいって言う扱いなのですね。正直、ナメてました。 こちらのサイトにギシギシの写真が掲載されてましたのでご参照ください。 師匠も以前、「ギシギシ大っ嫌い。見つけ次第、花が咲く前に農耕地用

「キンモンホソガ」青森では4世代発生。九州では7世代も発生するってマジか。

青森県の『りんご生産指導要項』によると、青森では「キンモンホソガ」の発生時期が4回あるようです。その中でも第二世代が7月中旬〜8月上旬に発生し、7月はその防除の作業が必要です。 7月全体の畑作業に関しては以下の記事をご参照ください。 この「キンモンホソガ」について調べていたら、九州の方では発生時期が7回もあるんですね…大変だ…その都度、防除のための薬剤散布をするんでしょうか。なかなか骨の折れる作業になりそうですね。 農研機構のサイトもご参照ください。写真がカラーでわかり

「モモシンクイガ」の防除、選果は細心の注意が必要

7月のりんご畑作業に必要なものとして、「モモシンクイガ」の防除があります。モモシンクイガは台湾への果実輸出の検疫指定外注です。そのため、防除や選果には十分な注意を払う必要があります。 7月の作業内容全体は以下の記事よりご参照ください。 モモシンクイガは地域によって年1回、年2回ピークがあります。両方とも時期としては6月から9月の間にピークがあるので、その期間中の防除がとても重要になります。 農研機構に被害の様子が写真でわかりやすく掲載されていました。 成虫が6〜8月に

むむ。葉っぱのこのポツポツは何なのだろう。

りんごの摘果(実すぐり)を継続している今日この頃。まだまだまだまだすぐには気づけないけれども、たまに木や葉っぱの違和感に気付くことができて来ています。 今回はなんだか葉っぱがかわいそうなことになっていて気がつきました。 こういうのも、師匠に連絡してどんなものであるかを確認させてもらっています。 この前「斑点落葉病」の記事をあげました。もしかしてそれ?と思ったのですが、今回は違うようです。 「葉巻虫が葉裏にたまこ産んで生まれた、青虫がいなければ、今月の殺虫剤で死んでる。

また「おしりんご」発見。

摘果(実すぐり)をしていると、個性的な形のりんごによく出会います。その中でも結構頻度が高いのが「おしりんご」。勝手に名付けました。まるでお尻のような形をしたりんごです。 この前も見事な「おしりんご」でしたが、今回も可愛らしい形をしています。 なぜこのような形になるのか。「受粉」の時に、5つあるめしべに花粉がそれぞれちゃんとつけば、綺麗な丸い形になっていくそうです。なんらかの原因で受粉がうまくいかないと、成長に差が出るとのこと。味はどの程度変わってくるのでしょうか。いくつか

ありゃ。なんじゃこのボコボコは。

たまにこんなボコボコしたりんごの実があります。痛々しい姿。 これは病気などではなく、物理的な傷です。 おそらく薬剤散布の際に走るスプレーヤーがぶつかってこうなったのではないかと思われます。可哀想に。 こういうものを防ぐには、冬の間に行う「剪定」で対応をしておく必要があります。 剪定の時に、「りんごの実がなったら枝がしなってくるはずだから、このくらい切っておこう」「この高さはスプレーヤーにぶつかるから、ガッツリ切っておこう」など、ちゃんと夏から秋ごろの畑の様子をイメージ

「斑点落葉病」ってどんな病気?

りんご畑で必要な7月の作業内容をまとめました。 わからない物がたくさん出てきたので、一つ一つ丁寧にまとめていきたいと思います。今回は「斑点落葉病」という病気についてお勉強です。 【斑点落葉病】 生態の概要としては、5月〜9月に分生子飛散、6月〜9月で葉や実に感染するもののようです。平成25年では一部地域にやや多く見られたそうですが、近年の発生は少なくなっているようです。 発生しやすい品種は「王林」「金星」「夏緑」「北斗」「世界一」など。逆に発生しにくいのは「ジョナゴー

指導要項による7月のりんご畑作業内容をチェック!

青森県内の主要なりんご関連会社の、特に「教育」「指導」にあたるセクションに配られているという『りんご生産指導要項』。ご厚意で2018年度版を頂きました。 目次をチェックすると、青森県のりんごを取り巻く情勢や重点的に進めたいこと、栽培方法や数値関連の諸情報が記載されている冊子のようです。350ページくらいあるので、なかなかのボリュームです。しっかり見ていきたいと思います。 手始めに7月に行うべき作業内容について、冊子を参考にまとめていきます。これをもとに今月も畑頑張ります。

20200702時点の実の大きさ

雨降ってます。朝イチの打ち合わせ前に畑の様子を見に寄ってみる。 こういう雨にぬれる畑もいいものですね。「みょん」と出ている2本の枝がずっと気になっているけど放置。 どれどれどんな大きさになってきてるかな〜。 このくらいですね。5cmくらいですかね。場所によっても大きさ違いますけど。「ぷん」としてきてどんどん可愛らしくなってきています。今の時期は毎日1mmずつ成長するそうです。でっかくなれよ。みんな。 この写真は、師匠に「ちゃんと(数)足りてそう?」ってチャットが来たの