なかしまゆうすけ🇺🇸

世界各地を転々とする人。現在41カ国目ニューヨークにて、休息中。

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世界各地を転々とする人。現在41カ国目ニューヨークにて、休息中。

最近の記事

トルコ生活記4🇹🇷

 シデという町にいた私たちは各々がゆっくりと時間を過ごした。力を蓄えるかのように。そう。旅をしていると時に疲れがくることもある。まあ、遊びの延長で行っているのだからそんなふざけたこと言うなと言われたら何も言い返すことはできない。だが毎日知らぬ町で新たな経験をし、必要以上の情報を脳みそに叩き込む。それはエキサイティングで、刺激的なことだ。だが、その状態を維持するのには少々難しい部分がある。常にアンテナを張り巡らせ、小さなことにまで意識を巡らせているとどうしても疲れてしまう。だか

    • トルコ生活記🇹🇷3

       シデという町はあまり馴染みのない町だろう。前回の記事でも説明したように海がとても美しい町だ。ヨーロピアンの間では人気の町らしく、多く見かけた。しかし日本人をはじめとするアジア人の姿はあまり見かける事ができなかった。何が良いか。それはその美しい海だけでなく、強い日差しや夕日だ。外に1歩み出るだけで気持ちが晴れる。何もかもを忘れてゆっくりできる。そんな町だ。  私は毎日海に向かった。アンタレヤのそれよりもビーチは綺麗で、居心地もよかった。何よりもその強い日差しが気に入った。日

      • トルコ生活記🇹🇷2

         アンタレヤとは実に暑い町だ。年間降水量もものすごく少なく、雨は殆ど降らない。カラッとした暑さが最高に気持ちいい。海もすぐ近くに存在し、都市としても十分に発達している。住みやすい町でもある。治安も良い。日本人にとっては馴染みのない町かもしれないが、世界的に見れば、ポピュラーな観光スポットみたいだ。町は昼間から活気にあふれ、夜も賑わう。昼間は海に行き、夜は町でゆっくりと過ごす。物価もそれほど高くはない。いい町だ。  私たちは時にバスに乗り滝を見に行き、時にビーチでゆっくりし、

        • トルコ生活記🇹🇷1

           1日に3回も飛行機に乗り、やっと到着した町はトルコ南部の町。アンタレヤ。トルコ内ではかなり有名な町だ。何が有名か。それはもちろん地中海に面しているということだろう。日本人にとって地中海は距離的にも遠く、スペインやイタリアといった、ヨーロッパの代表国が接している海ということもあり、少しハードルが高いような海のような気もする。しかし、トルコの南部にくれば、比較的手頃な価格で、宿泊ができ、地中海を堪能できる。というのは完全なる建前で、実際はどこでも良かった。どこか景色が良い場所か

        トルコ生活記4🇹🇷

          タイ生活記2nd🇹🇭3

           航空券を調べている時に答えは簡単に出ていた。当初から行く予定であったトルコ。これを諦めきれないでいた。なんとなく理由はわかっていた。自分が決めたルートから外れているのもなんとなく違和感を感じていたし、惰性でどこかに行くのは自分のやりたいことではないと思っていたからだ。そんな時に優しい2人からの電話。そして奇跡的に1番安い航空券。これはもう行くしかないとそう思った。  やっと次への期待が持てた途端身体が軽くなったのを覚えている。目的がはっきりしたことによって、今何をするべき

          タイ生活記2nd🇹🇭3

          タイ生活記2nd🇹🇭2

           いつの間にか陽が昇ってしまった。寝ないとやっていけない暑さだ。なんとかして眠ろうとするも眠れない。寝ようとすればするほど、眠れなくなるのはよくある話だ。しょうがないから諦めよう。そう思った瞬間に記憶はどこかへ消えていた。  はっと目を覚ますと、時刻は11時半。少しは眠れたみたいだ。準備を済まし、いざ病院へ。裏路地ばかりを通り、向かっていると、この世界で最も美味しいと勝手に評価している「タイティー」に出会った。本来甘いものはあまり飲まないのだが、これだけは別格にうまい。即購

          タイ生活記2nd🇹🇭2

          タイ生活記2nd🇹🇭1

           さて、前回は変な記事になってしまいましたが、何となくタイから書くことにしました。まあ、特に何もしてないんだけどね。だけど、色々な人の助けもあったので。ってことで気を取り直していきましょう。では本編へ!  6月26日。忘れもしないこの日。私は高速道路を走っていた。予想通りしっかりと渋滞する中央道。ギリギリに空港につくのは抵抗があるが、その方が手続きも素早くやってくれるし、いい事もある。と勝手に思っている。しかし、なかなか進まない。まだ夏前の日本は涼しいのにも関わらず、基本的

          タイ生活記2nd🇹🇭1

          生活記の休日(今日だけね。多分)

          それはゴリについて2日目の朝の話である。  詳しくはこの記事を見て欲しい。そうその日の朝はこんなことがあった。今でもその瞬間ははっきりと覚えている。何よりこのブログがこの記事までこれたことに一種の安心感を覚えている。帰国したときはどうなるかと思った。しかし、やはり出て来てよかったと今は思っている。私は今ヨルダンのアカバという街にいる。  さて、ここで1つ問題なのはここからの記事をどうするかということだ。日本にいた時の記事を書いても仕方がない気がするし、タイにいた時の記事を

          生活記の休日(今日だけね。多分)

          ジョージア生活記4🇬🇪

           以前にもお伝えした通り、ここではトルコに抜けるためにジョージア東側➡︎アルメニア➡︎ジョージア西側の順に旅を進めています。一応時系列に沿って投稿してますのでこういったごちゃごちゃな感じになってますがよろしくお願いします。 さて、久しぶりに戻って来たジョージア。なんと言っても飯と酒が美味い国。久しぶりに戻って来たからにはジョージア料理を堪能しなくてはならない。アルメニアには長く居たものの、名物料理なんてものは無かった。空っぽになった胃袋を抱えるように飛び出して、ジョージアの

          ジョージア生活記4🇬🇪

          アルメニア生活記10🇦🇲

           アラヴェルディでの生活は終わりを迎えた。のどかな町はなぜか性に合う。ここなら海外でも住めるのではないか。そんなことも思うが、実際海外移住なんてそんなに甘くない。さてそんなアラヴェルディから、またジョージアに向かうことになるのだが、これがまた面倒なのだ。大きな街からなら、直通でバスが出ていたり、途中の経由地まで行き、乗り換えが可能だったりと、融通が聞くのだが、ここはそんなに栄えた町ではない。そのため、どこに向かうにしても少しばかり面倒なのだ。私たちは当初国境までのバスを探した

          アルメニア生活記10🇦🇲

          アルメニア生活記9🇦🇲

           とうとうアルメニアの生活も終わりが見えて来た。なんだかんだで2週間以上いたこの国にはいつしか親しみを覚えていた。アジア人が少ない地域では良くある差別的なこともなく、おとなしい人々ばかりだが、話しかければ皆親切に助けてくれる。そんなアルメニアの居心地の良さがここまで長い間滞在させたのだと思う。  さて、そんなアルメニアの最終目的地は「アラヴェルディ」というまたまた辺鄙な町だ。情報も少ないことから、あまり日本人には馴染みのない町なのかもしれない。それはそれで面白そうだから行こ

          アルメニア生活記9🇦🇲

          アルメニア生活記8🇦🇲

           何もない村「タテヴ」しかし、それが最高に良い村でもある。1日の予定は早く終わってしまう。それほど何もない村なのだ。ではなにをするか。そう。自然の中でボーッとするのだ。それが最高に気持ちがいい。日本人が忘れかけている感覚を呼び覚ます。と言えば、言い過ぎかもしれない。なんせ、私はただの旅行者だ。遊びの延長線上にいるのだから。  さてそんな村もとうとう去らなくてはならない。いつまでものんびりしていられる程、余裕はないのだ。て事で、この村を出る事に。世界一長いケーブルカーを背にタ

          アルメニア生活記8🇦🇲

          アルメニア生活記7🇦🇲

           ナゴルノ=カラバフでの生活を終えた私たちは次の町に向かう事にした。正確には町と言えるほどの場所ではなく、村といった方が正確な場所かもしれない。朝早くにナゴルノ=カラバフを出た私たちはゴリスという街に向かった。しかし、目的地はゴリスではない。そこからさらに山の上に向かった先にある「タテヴ」と呼ばれる村だ。 ゴリスまではあっという間についた。「タテヴ」に行く目的は世界一長いケーブルカーに乗るためだ。ギネスにも認定されたというそれに乗ってみたかった。いや、乗ってみたかったという

          アルメニア生活記7🇦🇲

          アルメニア生活記6🇦🇲(ナゴルノ=カラバフ編)

           ナゴルノ=カラバフの生活は実に充実したものになっていた。忙しすぎることもなく、暇すぎることもなく、どこかちょうど良い感覚の中で、時間を過ごしていた。傘の滝に行けた私たちは翌日、もう一度同じ町を訪れることになる。昨日は行けなかった、戦争に関する残された遺産があるとの事だったので向かう事にした。  バス停に向かうと車内にはある程度人が集まっていた。大抵この辺の国々は、人が集まり次第出発という曖昧なルールを採用しているので、時間にきっちりした日本人にはとてもありがたいシチュエー

          アルメニア生活記6🇦🇲(ナゴルノ=カラバフ編)

          アルメニア生活記5🇦🇲(ナゴルノ=カラバフ編)

           最大の目的であったKONIFAの観戦もでき順調な滑り出しを遂げたナゴルノ=カラバフ生活。宿のバルコニーから見える景色と自然の匂いがたまらなく良い。朝に飲むチャイ。日本でも少し早く起きればできることなのに、そんなことを思いながら熱いチャイに角砂糖をひとつ落とした。ブクブクと泡を立てる角砂糖を見ながら、人間にはインターネットや便利な道具、車や高級なものなどではなく、こう言った時間が本当は必要なのかもしれないと考えてしまった。  一口飲むチャイの味は甘かった。やはり甘いのは好きで

          アルメニア生活記5🇦🇲(ナゴルノ=カラバフ編)

          アルメニア生活記4(ナゴルノ=カラバフ編)🇦🇲

           無事に未承認国家ナゴルノ=カラバフに入国した私たちは今回の最大の目的であった。KONIFAの欧州選手権に向かうことにした。意外にも立派なスタジアムがあり、観客もある程度の人数は集客できると思われる。開会式と言っても、8チームしか出場していない大会だ。どんなものかと思ったが、彼らにとっては非常に大きなイベントだったのだろう。開会式はとんでもなく豪華だった。おそらくこの辺では有名なアーティストが登場したり、ダンスパフォーマーが盛り上げたり、何度も大きな花火が上がったり、観客は大

          アルメニア生活記4(ナゴルノ=カラバフ編)🇦🇲