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【読書感想文】精神科医が教える 幸せの授業

今回は精神科医で作家の樺沢紫苑先生の最新刊「精神科医が教える 幸せの授業」の読書感想文を書いていく。

この本を読んで気付いたことは「フロー体験こそが究極の幸福状態」だということ。

フロー状態とは時間の感覚がなくなるほど没入した状態。

ゾーンという言い方をすることもある。

要は夢中になることが「究極の幸福状態」。

この項目を読んでわたしは腑に落ちる感覚を覚えた。

確かに何かに「夢中」なときは辛かったり、苦しかったりといった不幸な感情を忘れられる。

夢中な時は「ワクワク」して「ウズウズ」して「ドキドキ」する。

そして、波風一つたたない水面のように心が落ち着く。

まさに至福の時だ。

わたしは中学生の頃、統合失調症を患い、言葉じゃ言い表すことができない苦しみを味わった。

一番苦痛だったのが認知機能障害という集中力や思考力が低下する症状だ。

当時、わたしは学生でとにかく「勉学」に勤しんでいた。

なのに、勉学をする上で必要な能力、集中力や思考力が弱くなった。

いくら机にしがみついて勉強しても成果は上がらない。

完全に行き詰まってしまった。

あの当時の苦しみは今でも夢にみる。

まさに悪夢。

しかし、そんな集中力や思考力が低下していたのにも関わらず、今はなんとか普通に生活している。

今ではだいぶ症状も落ち着いて自分らしく人生を歩み始めたところだ。

なぜ、わたしが認知機能障害を克服して今、普通に生活することができているのか?

実はその助けになったのが「フロー状態」だ。

どういうことか?

当時のわたしはあまりにも勉学が出来なくて心底絶望した。

だから、ある時勉学を諦め、遊ぶことに専念し始めた。

例えば、フランスパン作ったり、クロスステッチ(刺繍の一種)で作品作ったりと自分の好きな趣味に没頭した。

とにかく、勉学をやめて空いた時間を「遊びの時間」に変えたのだ。

自分はお菓子作って、手芸作品を作る時間が何より没頭できる時間だった。

没頭している間は「勉学で成果の出ない自分」を忘れられた。

遊んで遊んで遊びつくした。

そして、自作のフランスパンが美味しく感じられる頃、手芸作品をポンポン作れるようになったある日。

ふっと気付いた。

お菓子作りや手芸をしている間は”集中”していることに。

もしや?と思い、棚の奥に押し込んでいた勉強道具を引っ張り出して、勉強してみた。

すると、「あれ、問題が解ける」「文章を集中して書ける」などといった自分が驚くべき、集中力を持っていることに気付いた。

そう、わたしはフロー状態で遊ぶうち、”集中力”を取り戻していたのだ。

自分はただ「自分にとって楽しいこと」に没頭していただけだ。

没頭し、究極の幸福状態に身を置くうちにあれだけ悩まされた認知機能障害が解消された。

フロー状態になれば、幸福感を得られるだけでなく、自己成長さえできるのだ。

以上、わたしがこの本を読んで腑に落ちたことの一つになる。

他にもいくつもの”腑に落ちる”ことが多く書かれた本書。

幸福に生きるにはどんなことをすれば良いか?その方法が”ゆるいイラスト”で”簡潔”に紹介されているので今、悩み苦しみ「とても幸福ではない!」「不幸状態で困っている!」という方におすすめの一冊。

ぜひ、書店で手に取って見てほしい!

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