気付く力。 「問題を克服したいジブン」
皆さん、こんにちは。中村です。
皆さんには抱えている「問題」があるでしょうか。
それはもうどうしようもないことでしょうか。
それともこれから何とかなるものでしょうか。
人は自分の意識の中に「問題」を抱えるもの。
他人にとってはどうでもいい問題もあれば、
他人からも認知されて指摘されている問題もあるでしょう。
さて、その「問題」。
それを消し去るためには何が必要でしょう。
それを克服するためには何が必要でしょう。
それを知るための序章は、
「問題とは現象である」ということを知ることなのかもしれません。
気付く力。 プロローグ
多くの場合、「問題」とは現象です。
「いつも大事な会議に遅刻してしまう」という問題を抱えている人は、
”遅刻した” という現象(事実)そのものが問題です。
”すぐ友達に借金をしてしまう” という問題を抱えている人は、その行動(現象)が問題だということです。
”就職しても長続きしない” という問題を抱えている人も、やはり「すぐ嫌になる」と感じてしまうことが現象なのです。
つまり、問題=現象ということは、そこには「原因」という秘めたるものが存在するということ。「現象」は表立って行動や言動として現れた”問題を引き起こす現象”。「原因」は”なぜそう思うのか”という本質的な部分だということです。
意識下と無意識下。
問題は、顕在化されてはじめて問題になります。
顕在化といっても「行動」だけではなくて、「想像すること」や「思ってしまうこと」も含めてです。
それらが意識レベルに入った時、自分の問題として認識していくのです。
人には無意識に行動することがあります。
よく言われるのが、靴下を先に履く方の足。これは無意識下で必ず毎日同じ方向から履くのだそうです。意識的に逆から履くとなんか気持ち悪い感じがするのだと言います。
あと湯船に先に入れる足。これも同じだそう。
癖もそうでしょう。無意識のうちに行動するからその行動は継続されるのです。
一方、意識して行う行動にはある種の達成感があります。
毎朝起きたらラジオ体操をやる!と決めてその通りやると満足します。
意識下で行う行動には、それを行うという自分との約束があって、その約束を果たすことで達成感が得られるのです。
そのかわり意識下の中で行う行動には継続性が乏しいというデメリットがあります。続けることにストレスを感じやすいのです。
「意識してやる」という行為には、続けていくうちにそれをやり遂げる前のストレスが付いてきて、続けていくことを脳が拒むようになります。
よくいう「習慣化」というものも、つまり無意識下でそれを行えるようにするという考え方ですね。
継続は力なり。継続していくことで達成できることは数多くあります。
それを成し遂げるために「習慣化」が必要だということなのですが、ここで言う「無意識下で行動する」というのも同じ意味ですね。
気付きレベルが克服レベル。
日々生活や仕事をしていると、時の流れがルーティン化してしまうことがあります。
一日だって同じ日は無いのに、時間の流れとともに「一日」が同じように過ぎていくアレです。
それを私は「日常の風景化」と言っています。
まるでずっと変わらない壁の風景画のように、時間がそう流れていくことが風景の如く同じだと感じてしまうのです。
ちょっとした変化に「気付くこと」。その個人差を私は「気付きレベル」と呼んでいます。人は「気付く」から「行動」できるのです。
気付かない、気付けないということがどれ程までに生活やビジネスや人間関係に影響を及ぼすか、考えたことはあるでしょうか。
例えば、いつものオフィスの朝。
スタッフの一人がいつもの挨拶よりも元気がないし伏目がち。
その現象にあなたは気付くでしょうか。
もしあなたがそれに気付いて「体調が悪いのか?」と優しく話しかけるとしましょう。そこでそのスタッフが何と答えようと、そのスタッフに認知されている印象を与えられます。
気付きレベルというのは単純に「気付く回数」の多さ。つまり数の論理。
数多くのことに気付くという、言わば「スキル」です。
なぜそれをスキルと言うのかというと、
気付くためにはいろんな条件が必要になるからです。本能的に気付けるタイプの人もいますが、無意識化で気付けるのは良くて+30%程度でしょう。
気付きレベルの高い人というのは簡単に+80%を弾き出します。
もちろん、気付いた後の行動をどうするかということも結果から見れば重要です。ただここで言いたいことは、「気付かなければ何もなかったのと同じ」だということですね。いつもと同じように時は過ぎ、いつもと同じようなルーティンの日常でしかありません。
それが悪いことだとは言いません。しかし、問題というものはいつもの流れで突然克服できるものではない。
あなたの問題、職場の問題、家庭の問題。それを克服するためにはまず「気付く」というスキルを高めていく必要があります。
これは「スキル」。訓練によって0→100になる可能性だってあるのです。
この「気付く力」は連載していく予定。
次回は「気付く力。気付きレベルを高める条件」について書いていこうと思います。
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