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連載小説「僕がウェディングプランナーと言えた日。」

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ウェディングプランナーに憧れ百貨店を退職し起業。でも40歳で全てを失う大きな挫折。そこから懸命に這い上がりブライダルプロデュースの理想にたどり着くまでの成長物語。※フィクションです
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2020年1月の記事一覧

第1話 Reborn

第1話 Reborn

2009年9月。
僕は仕事の全てを失った。

放心状態の僕は、最終の電車に揺られ最寄り駅のJR網干駅を通り過ぎた事にも気づかず、「竜野~竜野~」というアナウンスで我に返った。

JR竜野駅で下車した僕は、国道2号線の外灯を頼りに暗闇の中を東へと歩いた。電車だったらひと駅で5分のところだけど、歩くと1時間30分はかかる。でも、僕にはそれはちょうどいい時間だった。

歩きながら色んな事を考えた。
5歳

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第2話 仕事と家族

第2話 仕事と家族

スウィートブライド代表中道諒物語。ウェディングプランナーに憧れ百貨店を退職し起業。でも40歳で全てを失う大きな挫折。そこから懸命に這い上がりブライダルプロデュースの理想にたどり着くまでの成長ストーリー。※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

2009年10月。
長男の初めての幼稚園の運動会。

入場行進している息子を見ると涙があふれ、初めてのかけっこでは「ガン

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第3話 深夜バイト始める

第3話 深夜バイト始める

スウィートブライド代表中道諒物語。ウェディングプランナーに憧れ百貨店を退職し起業。でも40歳で全てを失う大きな挫折。そこから懸命に這い上がりブライダルプロデュースの理想にたどり着くまでの成長ストーリー。※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

2009年11月。

AM9時30分、JR姫路駅8番ホーム。
僕は深夜の仕事を終え、下り電車を待っている。

1日は24時間

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