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【’18年9月の新刊】『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'18.10.秋号 情報まとめ #FGO #キングダム

0.はじめに

こちらのnote.muの更新、だいぶ、前回より経ってしまいました。今年の夏は、厳しい暑さが続く中、皆さま、ご体調を崩されていないこと、願っております。今回は、秋に出す新刊の情報まとめ記事です。

今年度、科学と人文・社会系のニュース同人誌を統合し、新たに『なかみ博士の気になる学術系ニュース』を始めました。引き続き、研究ニュースをテキトーに考え、さらに、研究者や院生の日常生活から、キャリアについて漫画や映画から考えたりと、幅広いテーマを特集する学術コラム同人誌として、お送り致します。

弊サークルの仲見研では、2018年9月末に出す予定の同人誌の準備をしております。お盆くらいに入稿済みで、忘れないうちに内容や価格などを整理して、告知することにしました。それでは、いってみよう!

1.仕様や価格、頒布する即売会について

 ・タイトル:『なかみ博士の気になるの気になる学術系ニュース』2018年10月 秋号
 ・特集「学術研究と世界各地の歴史と物語~伝記活劇ビジュアルノベルや人気スマホゲームとの接点から~」
 ・著者:仲見満月(なかみ・みづき)
 ・発行年月日:2018年9月30日 第1刷
 ・ページ数:約70ページ(本文、モノクロ)
 ・サイズ:B5(高さ25.7×幅18.2センチ)
 ・価格:800円(イベント価格)

初売りイベントは、9月30日の関西コミティア53(スペースはD-27)です。その次は、11月1日の8開催イベントの銭けっと(関西実用実学書典)に持って行く予定でおります。

ちなみに、本誌の裏表紙を含む全体は、次のpixivページでご覧になれます:
 ・裏表紙を含む、くるみ表紙の全体画像

2.目次(コンテンツ一覧)

【特集:学術研究と世界各地の歴史や物語~伝奇活劇ビジュアルノベルや人気スマホゲームとの接点から~】
 まえがき~「本誌に登場する地名マップ」と紀伝体の話~ 
 ◆ジークフリートのごとく不死身にならずとも~「「竜の血」に治癒効果 コモドドラゴンの血液成分から強い抗菌作用発見」(産経新聞)~ 
 ◆スカイ島で「1.6億年前の恐竜の足跡、空白の時代知るヒント」(ナショナルジオグラフィック)~「影の国」の女王と「時空を超える」ゆかりの地~ 
 ◆三国志とアッティラを思うこの頃に~「モンゴルの岩壁に2千年前の銘文 「後漢書」と同じ内容」(朝日新聞)~ 
 ◆並木陽『斜陽の国のルスダン』を読む~この小説で知った中世グルジアとその周辺+聖ゲオルギウスと国旗の話~ 
 ◆歴史エンタメ作品と佐藤信弥『中国古代史研究の最前線』で考える歴史学の諸問題~スマホゲーム『キングダム乱』を起点として~ 
あとがき 
【追加補足】『Fate/Grand Order』第2部第2章と北欧神話('18年8月初旬の時点) 
 1.シグルドについて 
 2.スカサハ=スカディのこと 
 3.その他のFGO関連の話 

リンク先のあるところは、記事を途中まで公開していますので、試し読みをして頂けるようになっています。ぜひ、お立ち寄りください。

3.本書の構成や執筆・編集の背景について

今号の特集テーマは、世界各地の歴史や物語に関する学術研究について、人気ゲームとの接点から考えていく、というものです。 全体の7~8割は、TYPE-MOONの最新スマホアプリ『Fate/Grand Order』(FGO、今号では第二部第2章までカバー)を含むFateシリーズのサーヴァントたちにまつわる研究ニュースが占めています。残りの2~3割くらいが、漫画やスマホゲームで人気の『キングダム』を起点に、星海社新書『中国古代史研究の最前線』、それから日本史専門の研究者のインタビューを通じて、歴史学の諸問題を考える記事になっています。

Fateシリーズの記事ばっかりだというのは、著者の私が中高時代に北欧やギリシャの神話を読み、歴史学で中国の前近代を対象に大学で卒業論文を書いていた下地があったからです。卒論の延長で大学院で研究をしていたところ、ちょうど、TYPE-MOONの作品が次々とアニメ化され、ライトにハマってしまいました。スペックが足りず、スマホで『Fate/stay night』は動作が重すぎ、FGOは落とす途中で「空きが足りません」と表示が出てしまい、現在までそのまま、ゲームはやっていません。ですが、それぞれのアニメや劇場版、漫画は好きで、グッズが出ればお店で買っては、楽しんでいます。

そうして、書いた記事を集めたところ、三国志やアッティラ、そしてグルジアの歴史や物語に関するタイトルがあることに気づきました。また、今年の上半期は、フィクション性のあるエンタメ作品と歴史学の関係のニュースが私の周りで盛り上がってい時期です。そういえば、私の専門は前近代中国ということもあって、ちょうど、読んでいた星海社新書『中国古代史研究の最前線』が面白く、そこへ特集テーマを繋げました。

ある程度、構成が固まってリライトを終え、6月末にプレビュー版を作り、本文の校正を行いました。その一か月後、FGOで第2部第2章が始まってしまい、また、ゲーム効果で学術系の本の増刷をめぐる問題が出てくるわ…。慌てて、配信直後、売り切れの続く文献を集めて、追加補足の記事を書いていまとめました。特に、北欧神話に登場するシグルドやスカディについては、時代ごとの文献によって似たようなエピソードでも細部がことなることや、近現代の歌劇や翻案作品に古い時代のネタが複雑に入っていたりと、頭が痛くなりました。情報を整理して伝えるのに苦しみましたが、少しでも、お楽しみ頂けましたら、幸いです。

そのほか、裏話については、

 ●同人誌を出す、その裏側の話 ~サークル「仲見研」の場合~(なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫))

のほうでしております。よろしければ、ご覧ください。

4.最後に

本誌の初売り即売会の関西コミティア53、その次の銭けっとのこと、その後の通販での取り扱い等につきましては、追って、ブログ『仲見満月の研究室』や仲見のTwitterアカウント等で告知していきます。しばらく、お待ち下さい。

告知は以上です。おしまい。

5.オマケのペーパーと通販開始の情報('19.3.4、9時台の更新)

この新刊に付けるオマケのペーパーについて、次の記事にまとめました:

【告知】 #関西コミティア53 の同人誌9月新刊オマケと【仲見研オフ会】のこと('18.9.28、19:30更新) - 仲見満月の研究室

それから、台風24号の接近・縦断の予報にともない、9/30(日)の関西コミティア53の参加中止を決定しました。当該即売会での頒布代替として、予定を前倒しでBOOTH通販で本誌の取扱開始をしています:

『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2018年10月 秋号 #FGO #キングダム と研究 特集号 | 仲見研 Online Store

どうぞご利用ください。

('18/10/7追記)
直前のお知らせとなりましたが、明日に順延となった関西コミティア53に参加します!

本記事の新刊、持っていきますので、お楽しみに!

('18/10/16追記)
本誌のBOOTH通販、始まっています。ご利用ください:

『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2018年10月 秋号 #FGO #キングダム と研究 特集号 | 仲見研 Online Store

('19/3/4更新)

オンデマンドによる第2版の注文受付を開始しました:

初版の在庫が残り少なくなったことに加え、弊サークルに在庫保管用のスペース確保が難しくなり、プリントオンデマンドによる頒布・販売の方法を切り替えました(注文したら本が印刷・製本されて、発送されるシステム)。

受注生産のため、冊子1部あたり、BOOTH通販の初版より300円ほど価格がアップしております。リンク先の受付ページをお読みの上、ご注文ください。

よろしくお願いいたします。

仲見満月の「分室」では、「研究をもっと生活の身近に」をモットーに、学術業界のニュースや研究者の習慣や文化の情報発信をしております。ご支援いただくことで、紙の同人誌を出すことができますので、よろしくお願い致します!