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トレーニング

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2020年2月の記事一覧

アスリートの垂直跳びの高さを増大させる伸張性局面の時間(伸張性局面における力発揮の時間が長いことが、CMJにおけるVJの高さの最大の要因であるとされる)

アスリートの垂直跳びの高さを増大させる伸張性局面の時間(伸張性局面における力発揮の時間が長いことが、CMJにおけるVJの高さの最大の要因であるとされる)

垂直跳びにおける生理学的反応垂直跳び(VJ)の高さは、短縮性筋活動の前に反動動作(CM、カウンタームーブメント)を加えることにより増大できます。

このCMは、伸張-短縮サイクル(SSC、ストレッチショートニングサイクル)といわれる重要な筋活動の一部になります。

SSCはさらに2種類の活動として定義できます。

ひとつは、長いSSCで、骨格関節の大きな角変位を伴いCMが250ミリ秒を超えます。

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柔軟性と可動性の比較(可動性とは本来「全身的な概念」であることから、個々の具体的な目標をもつ柔軟性トレーニングだけではなく、可動域全体を使って行うS&Cなど、他のトレーニングに依存している)

柔軟性と可動性の比較(可動性とは本来「全身的な概念」であることから、個々の具体的な目標をもつ柔軟性トレーニングだけではなく、可動域全体を使って行うS&Cなど、他のトレーニングに依存している)

一般的な可動性の測定一般的には、可動性は比較的容易に測定できますが、実際の制限や障害の原因を把握するためには追加的なスクリーニングが必要になります。

第一第一に、「ある可動性トレーニングがすべてのアスリートに有効であるとは限らない。」ということです。

若年アスリートの個人差は幅が広く、各自の特徴が異なるため、アスリートに特異的ではないプログラムは非実践的であり、ほぼ効果がありません。

したが

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ヒトのエネルギー供給機構(3大栄養素のうち、炭水化物だけが直接的に酸素無しでエネルギー産生の為に代謝され、ATPの化学結合に蓄えられたエネルギーは、筋活動を行うために使われる)

ヒトのエネルギー供給機構(3大栄養素のうち、炭水化物だけが直接的に酸素無しでエネルギー産生の為に代謝され、ATPの化学結合に蓄えられたエネルギーは、筋活動を行うために使われる)

エネルギー供給機構人の身体にはATPを再合成するために3つのエネルギー供給機構が存在します。

ホスファゲン機構• 無酸素性機構、酸素を必要としない。

解糖系• 2つのタイプがあり、速い解糖、遅い解糖がある。

酸化機構• 有酸素性機構、酸素を必要とする。

※3大栄養素のうち、炭水化物だけが直接的に酸素無しでエネルギー産生の為に代謝され、ATPの化学結合に蓄えられたエネルギーは、筋活動を行うた

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