発達障がいのグレーゾーンについて思うこと
いつも記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
今日のテーマはいきなりに感じてしまうかもしれませんが、「発達障がいのグレーゾーンについて」です。
いえ、いきなりではないんです。
実は以前にも、「発達障害について思うこと」と題して記事を書いたことがありました。
最近読んで下さるようになった方はご存じないかもしれない記事なので、再度ご紹介させていただきますね☆
なぜだか「発達障がい」についての記事執筆依頼も多くて、ついに4本目という状態ですので(笑)、学びをシェアさせていただきたく、企画を立ててみました。
当事者の皆様にとってはとてもセンシティブな内容かと思いますので、あくまで個人の意見にはなりますが、参考になるところがあれば幸いです。
※「発達障害」と書かれるものも多いのですが、「障害」は果たして「害」なのか?という論点もありますので、この記事では「害」ではなく、「がい」と書かせていただきます。
発達障がいとは
発達障がいとは、生まれつきの脳の働き方の違いによって、学習・言語・行動などに偏りが出る障がいのことを指します。
特に、日常生活において、行動や情緒面での少し変わった特徴が出るため、普通の人よりも人間関係・集団生活等で問題が生じがちです。
発達障害のグレーゾーンとは
「発達障害のグレーゾーン」とは、「発達障害の傾向がありつつ、医療機関の診断基準に満たない状態」の通称で、医学的な名称ではないそうです。
「発達障がい」という診断を得るためには、医師による診断で複数の基準を満たさないといけないそうなのです。
その基準を満たさないと、「発達障がい」の特徴を持っていたとしても正式な診断を得られないのだとか。
そこで、この「診断」に満たなかったけれど、「発達障がい」の特性を持っている方を「発達障がいのグレーゾーン」というそうです。
「グレーゾーン」の方は、「発達障害」と診断を受けた方に比べると、日常生活レベルでは問題がないとされがちですが、実際には、「支援先がない」「相談先がない」等の困りごとがあるそうです。
発達障がいの主な分類
発達障がいの主要な分類としては、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)の3つが挙げられます。
これらの特徴を複数持ち合わせる方もいらっしゃるそうです。
ADHD(注意欠如・多動症)
不注意(集中できない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(急に衝動で行動してしまう)等の特徴があります。
日常生活の中で具体的には、忘れ物やミスが多い(不注意)、集中して長時間座っていることができない(多動性)、急にキレて乱暴してしまう(衝動性)、などのトラブルを起こしがちです。
ASD(自閉スペクトラム症)
社会的コミュニケーションを図るのが難しく、特定の分野への強いこだわり、視覚・聴覚などの感覚過敏が見うけられます。
自閉スペクトラム症の方の中で、約半分は知的障がいも伴っている可能性があります。
知的障がいを伴わない自閉スペクトラム症の一種にアスペルガー症候群があります。
周囲とのスムーズな交流が難しい一方で、特定の分野への興味・関心が強いという特徴があり、天才的な才能を発揮することもあるそうです。
エジソンやアインシュタインなども、このアスペルガー症候群にあたると言われています。
LD(学習障害)
知的発達は基本的にに問題がないものの、読み書きや、話す・聞く、計算・推測等のいずれかの能力に困難を生じる状態です。
勉強はできるのに計算だけなぜかできない「ディスカリキュア(算数障害)」、会話ができるのに文字はなぜか読めない「ディスレクシア(読字障害)」、文字が書けない「ディスレクシア(読字障害)」などの症状があります。
ちなみに、トム・クルーズが「ディスレクシア(読字障害)」だったのは有名な話です。
なんと、台本が読めず、テープにセリフを録音してもらって覚えていたそうです!
トム・クルーズほどの方でもそんな苦しみを抱えていたなんて驚きです。
また、「学習障がい」があってもトム・クルーズにはなれるのね、と勇気をいただける話だと思います。
「グレーゾーン」、どこからが「障がい」なのか?
これらの「発達障がい」になる原因としては、脳機能の何かしらの隔たり、もしくは遺伝的要因・環境要因が考えられる、と言われています。
ただ、実際には発達障害の医学的な原因は分かっていないそうです。
「グレーゾーン」の方も同じく、発達において、健常児と比べると何らかの隔たりがみられるため、「障がい者」と同じ特性を持つ存在、と広義では認識されているのです。
でもですね、普通の人より忘れ物が多い人、集団行動ができない人、計算ができない人、沢山いらっしゃると思うのです。
あきらかに異常値が出ている方もいらっしゃるとは思うのですが、すべてを「障害」と分類してしまって良いものなのか、気になりますよね。
どこからが「個性」で、どこからが「障がい」なのか。
人間の性質について、どこからが「個性」で、どこからが「障がい」と言ええるのか。
医学的には色々と基準があるのは分かるのですが、捉え方が難しい問題だと思います。
ここで出てくるのが、前回の記事のエピソードです。
実は、私の兄弟にも「発達障がい」のグレーゾーンと思しき人がいたのですが、両親の判断で、医師による診断を受けさせなかった、という話です。↓↓
我ながら、結構勇気のある両親だと思います。
・集中力を欠き、多動性でじっと座っていることができない。
・周りと上手くコミュニケーションが取れない。
・特定の興味・関心のあるものに強いこだわりを持つ。
これ全部、私の兄弟は当てはまっていました。笑
そんな中で、「障害者」というレッテルを張られることなく、ちょっと個性が強すぎる子として育ててもらったことは、彼の人生においては良かったのかな、と思ったりもします。
(※もちろん、診断を受けることでもらえる福祉や支援もありますし、それぞれのご家庭の方針があるとは思います。)
「障害」は果たして「害」なのか?
「障害」とは、物事の達成や進行の妨げとなること。
以前、「障害者」を「害」と書くことに違和感がある、というご意見を、発達障がいのnoterさまから伺ったこともありました。
その意味で、今回の記事では「害」を「がい」とひらがなで書かせていただいた次第です。
健常児のように五体満足ではないかもしれない。
普通の子と同じように集中できなかったり、読み書きや計算が進まないかもしれない。
でも、そんなの全てひっくるめて、自分という個性の持つ特徴、という考え方だってあるわけだし、「害」とまで言われてしまうと、存在を否定されたように感じる……そう思う方もいらっしゃると思います。
私も、障害を持つ方は決して「害」ではないし、むしろ「人生とは何か」の学びを与えて下さる、本当にありがたいご存在だと思います。
それに、「障がい」を持つ方は、何も人生の課題がないよりも、向き合うべき人生の課題を明確に持っておられる方々だと感じます。
本当に日々、大変な思いをして生きておられるのだろうな、と思うと、尊敬すべき存在だと思います。
言葉でなんと表現していいのか分かりませんし、今さらになるのですが、
「障害者」よりも、「人生の課題を明確に与えられた方」という意味で、「課題遂行者」みたいな名称でも良かったのにな、と思う今日この頃です。
以上、自分自身が当事者でないにも関わらず、言いたい放題言わせていただきましたが、家族としての視点もあるという意味で、少し多めに見ていただければ幸いです。
このような記事を再び書かせていただけたことに、心から感謝です。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!
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