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決心もないまま、何かに導かれてフリーランスになった話


大震災が変えたキャリアの続きです。

大きな転機は、10年に一度くらいの確立でやってくる
私にとっては2000年の就職、2010~11年の離婚と独立が、それまでの人生における大きな転機となった。

大震災がきっかけで会社を辞めることを決め、転職するか留学するか独立するか、進む方向が決まっていなかった頃。

2011年当時はフリーランスや副業をやっている人なんてほとんどいなくて、「色んな会社に副業で入りながらその会社に合うか合わないか見定める」なんて時代が来ることは、多くの人がまだ予想していなかった時代だった。

しかし私の選択肢のなかに「独立」があったのは、スタートアップ企業の人たちが周りに多かったこと(彼らは本当に自由な発想で自分たちの実現したい世界に邁進していた)、日本では10ヶ月後の2012年の7月に発売されることになるリンダ・グラットンさんの著作「ワーク・シフト」がアメリカで話題になっていて、これからはプロジェクトベースで各々得意分野を持ち寄って働く、アメーバ形式の働き方が一般的になるだろう、と思っていたからだった。

留学のための資料を集めたり転職する方向性について考えたりしながら、とにかくたくさんの人に直接会って、相談していった。
これはリクルートで営業マンになる決心をしたときに、社内のたくさんの先輩方に相談した経験から、自分の枠を超えるときにはこれまでの自分の考え方ではないものを取り入れた方が早い、と知っていたからだった。

このときの相談の一番のポイントは、広報としてキャリアを積むための近道は何だと思いますか、というもの。
先輩広報マン、記者さん、編集者、マーケター、経営者、PR会社の方々など、立場も職種もキャリアもバラバラな、だけど私が大好きで尊敬する人たちに聞いて回った。

そうするうちに「だったらこの仕事やってみない?」と発注してくださる方が現れたのだった。

このとき考えたことは、

・32歳の今独立を経験しておくことは、今後のキャリアにとってマイナスにはならないだろう。
・たとえ大失敗して仕事が全然なかったとしても、今なら転職もそんなに苦労せずできるだろう。
・留学も行こうと思えばいつでもできる、だったらフリーランスとして独立することに今チャレンジするのは悪くない選択ではないか。

ということだった。

堅実な私はお金の出入りも結構きちんと把握している方なので、月々最低でもかかる金額と貯金額、そこから何ヶ月無収入だったら転職活動をする、ということだけ決めて、フリーランスとして独立することにした。

独身に戻りたてで、どんな人生になるかわからないなか、何故か決心できたことはいまでも不思議に思う。

フリーランスに憧れていたわけでもなく、何か事業をぶち上げるわけでもなく、こうして私はなんとなくフリーランスになったのだった。

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