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「雑誌の日」ができた時のこと

1冊の本が人生を変えた話の続きです。

Fujisanに転職した当初、マーケティングという部署はまだ存在していなかった。
チャネル(流入経路)によって担当者がわかれているだけで、私はまずはアフィリエイトのチャネルを担当することになった。個人メディアとして広告を載せる側だったのが、広告を配信する側になったのだった。

そこから徐々に担当チャネルを増やし、主に既存顧客向けのマーケティング全般を見るようになり、特にメールマーケティングに力を入れた
基礎的なHTMLを習得し、最初は全て手動でメールを送っていたところを一部自動化し、1週間に1回程度だったメールを2~3回に増やした。
誕生日メールや定期購読の継続案内メールなど、自動で配信できて接触頻度を増やしても文句を言われにくい(=メールを送る言い訳をしやすい)ことはないか常に探し、テストし、フロー化していくことで、メールマーケティングでは前年同月比の売上で200%を常に超えていった。

この頃からの私の仕事のやり方として

1. 情報収集を徹底的に行い
2. 効果がありそうなやり方を取捨選択し
3. テストを繰り返して
4. 定常的に効果がある施策をフロー化する

という形が出来上がっていった。

メールだけではなく全体でのキャンペーンを定期的に行うようになり、そこでクイズを考えたりユニークなギフト券を作ったりもした。

一番印象に残っているのは、3月4日を「雑誌の日」として制定したことだった。

PRの手法としては知られている"記念日制定"だけれど、当時の私は広報PRの知識なんてなく、単にキャンペーンのアイデアとして出てきたもの。
これが数年後、出版社も巻き込んだ大きなキャンペーンになるなんてこの時は想像だにできなかった。

今から思えば、毎日のようにメールを書いてアフィリエイトやSEOの文言を整え、サイト全体のトンマナを見ながら言葉遣いを選び、社長プロフィールや会社概要の内容も変えていくといった、広報部門がやっても良いようなことを1人でやっていた。それを「広報PR」だと認識していなかったのはとてももったいなかったと思う。

Fujisanに入社して4年が過ぎる頃、さすがにマーケティングの手法もやりつくした感が出てきた。私はもともと同じことを粛々と改善していくよりも、新しいことを試したいタイプで、当時出始めのSNSマーケティングなど無料でできるものは全て試していた。毎日売上を上げる施策を考える中、試していない新しい手法として「広報」というやり方がありそうだ、と知ることになる。

そしてこれもまた、運命的な出会いとなった。

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