(再掲) お金、欲望、それとも尊厳
仮想通貨の誕生やキャッシュレス化が進む現象のなか、「お金」とは何か?
お金は我々に一体、何をもたらしてくれるのだろうか、改めて考えさせられる。
お金は、もともと権威の裏付けがあっての流通手段、それがゴールドによる裏付けとなり、今やデジタル化に進んでいる。
見えないお金は、お金はただの数字と化し、際限がなくなる。人間の欲望も際限がない。これが相まってしまうとどうなるか。
アリストテレスは、人間の欲望をこう述べている「欲望は満たされないことが自然であり、多くの者はそれを満たすためのみで生きる」
人間は、お金が欲しいという欲望に飲み込まれてしまうのか。
イマヌエル・カントは、尊厳について述べている「人間は、知性界の住人であると同時に、感性界の住人でもある。だから人間だけが、自己内に矛盾を感じる。正しいことをするために、自分の欲望と戦わなければならない。そこに人間の真の偉大さがある」
尊厳が唯一、欲望を超える、お金を超える存在ではないか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?