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仏教

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#水

風従花裏過来香(かぜはかりよりすぎたってかんばしし)

風従花裏過来香(かぜはかりよりすぎたってかんばしし)

禅語 風は、花々の間を通り抜けてくるため、香りが豊かである。この前の句は「水自竹辺流出冷」水は、竹林の下を流れてきて、冷ややかである。ものごとも、人も、縁に従って変化する。

風がどこを吹き抜けるかも、水がどこを流れるかも「縁」。仕事に恵まれるのも、良い人間関係が保てるのも、きっかけは縁だと思います。その場所、その時間、その相手に巡り合わせというのは、とても奇跡。

良い人であれば、縁を結ぶ。さら

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(再掲) 「欲」というエネルギー

(再掲) 「欲」というエネルギー

仏典の一つ「法句経」の中で、水の話があります。舟に穴が空いており、川の水が舟の中にどんどん入ってきて、舟を沈没させてしまいます。しかし、この同じ水は、舟を浮かべることもでき、舟をおし進める水でもあるのです。

人間の欲は、決して悪ではありません。欲は天地から授かった大切な命のエネルギーです。そのことに気づかず、小さな自我の、ああしたしい、こうしたい、という欲望に向けたとき「煩悩」となります。

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