人の意思決定 〜俺たちは何を判断基準にするか〜
判官贔屓ではあった。
メディアが連日、斎藤知事を叩きまくっていたので俺は当初からテレビに公平性を心の中で訴えていた。
でも、彼を美化するのも違う。
パワハラの真相が透明化されないままの選挙だった。
今回、俺が思ったのはこの問題…
様々な問題と重ねることもできるかも知れない。
前述したように出揃った情報は不確定である。
故に支持も不支持も本質的には50 -50なのだ。
これは例えばコロナワクチンの是非にも言えること。
ワクチンのリスクを訴える根拠はあるが100%の信憑性には至らない。
支持者も、はっきりしたエビデンスがないまま自分の判断で信じるしかないのだ。
昔から俺は物事を曖昧にしがちで決断するのが苦手というか嫌いだった。
「自分がない」と言われてしまうと苦しいが物事を相対的に見ることで深みのある自分を演出してしまった自分を否めない。
そう言っても今回のような50-50の場合、物事の判断基準は何を根拠にすれば良いのだろう。
感情論で良いのだろうか?
今回の斎藤知事の当選理由は恐らく…
TVの偏向報道に対する反動。
既得権益者からの圧力と戦う斎藤知事というストーリー(真偽は分からないが)。
対抗馬の政策が弱い。
斎藤知事のこれまでの政策の純粋な評価。
あとは、俺のような判官贔屓や、街頭演説や記者会見での彼の人となり…
様々な判断材料はあるけれど前述の通り百条委員会でもバワハラの真相は分かっていない。
今回の選挙、SNSの勝利のように語られるけど結局判断したのは「人」だ。
陰謀論的な話は俺も勘弁してくれと思うが、斎藤知事がメディアに連日叩かれるに連れ、擁護する声がネットを中心に広がっていった。
ヒーロー的に祭り上げる意見が散見されてメディアの反対者としての短絡さがあり、見ていて複雑な気持ちにはなった。
しかし少しずつ情報が明るみになるに連れ、前知事との対立構造や亡くなられた方とパワハラに因果関係はないのではないか、というある程度信憑性のありそうな話も出てきた。
メディアの論調も少し軟化した気もする。
それでも未だに斎藤知事に対する印象は二分している。
結局は感情論なのだろうか。
難しいところだ。
ところで我々は、不確定要素が多くても、それでも何かを決めなければならないのだろうか?
話は少しそれるけど俺の父は歴史修正主義である。
度々noteでも書いてきたのだけれども。
俺が若い頃からTVのコメンテーターに苦情の電話を入れたり…
戦後教育が良くない、生命尊重主義がこの国を悪くさせたんだ、徴兵制は若者を鍛えるのに良いとか…
嫌だと言ってるのに浴びせられ…
こちらもそう言われても…と言うしかなく…
父と対立すればするほど左寄りになってしまい、なかなか現実的な対案を述べられなかった苦い自分がいるのも確かだ。
昔から言う。
保守は「現実」、リベラルは「理想」ということなのだろう。
41になった俺は未だに父に対する憎しみと苦さで揺れていて何とも言えない気持でいる。
(そんな父から仕送りを頂いているので真に情けない話だが…苦笑)
いくつか争点があるとあると思う。
俺も勉強不足だけれど…
南京大虐殺があったのか、とか。
大東亜共栄圏の是非は、とか。
今回の記事では考察は控えるけれど、どちらも実は最終的な決着と言うものはない。
信じる(支持する)人は信じるし、信じない(支持しない)人は信じない。
感情論なのか、ジェンダー論なのか…
冷静な分析なのか、何かを…例えば自分の人生観や幼少の頃の親子関係を雛形にしたバイアスを乗せてしまっているのか…
人は何を判断基準に物事を決定しているのだろう…
ずっと俺はそんなことを考え続けている。
でも…
世の中が中道に向かっているのもピリピリ感じている。
今回の斎藤知事の問題も単純にパワハラの疑いがあれば徹底してこき下ろして良いのか、冷静に県民がジャッジしたという見方もできる。
人が成熟してきているという見方もできる。
でも…
そう、「でも」なんだ…
「ポリコレ疲れ」とか「反グローバリズム」とか、そういう言葉もネットでよく目にするようになった。
トランプに中道の支持者が増えている傾向もあるらしいが、そう言っても「保守」ではある。
二元論は良くないというが…
結局人は何かを決定しなければ自分の存在を明らかにできないのだろうか?
社会が中庸になりつつも自分の主張は唱えるという、最近俺はダブルスタンダードと言うことを記事でよく書いている。
もっと言ってしまえば、中性を尊ぶこの時代で、男とは女とは、とも語れる…そんな時代になるのかもしれない。
斎藤さんに対しては、反対勢力と戦っているストーリーを俺は少し信じているしパワハラに関しては今後の経過を冷静に見たい。
やはり俺は…
そうね…
そういう意味では斎藤さんに対しては「支持派」という事になるんだろうね。
結局は連日の斎藤バッシングに嫌気がさしたのが本音です(苦笑)。
ありゃりゃ、こりゃ、メディア嫌いのどっかの誰かさんと似てきたな〜(笑)。