明日を生きる意味じゃなくて今生きてる事を感じるために。
僕は生きてる事を確認する。
どうやら僕は欲張り人間なようだ。息を吸って吐いて心臓の鼓動を感じるだけでは物足りないのだ。
それだけではどうにも日常がブラウン管のテレビみたいに画質が悪く見えてしまう。
それでも納得できる日もあるけれど、できるだけ僕は日常の彩度をあげていたい。僕の日常の彩度をあげる必須アイテムが音楽だ。
僕にとって音楽は絵の具であり、心は筆だ。心の赴くままに色を選び脳内で音楽を走らせる。その一瞬、一瞬で移り変わる心の色彩に合わせ音楽は走る。
その色で満たされた時、僕は生きてるとはっきり言えるようになるんだ。非日常ではなく日常の延長線にある、でも少し特別なものだからこそ感じる事ができる感情。
他には、こんな時にも生きてるなぁと感じる時がある。
僕は空を眺める癖がある。空を眺めながら雲と雲の隙間から差し込む光を見るのが好きなんだ。
空は何回見ても飽きる事はない。同じような雲はあってもどれも同じじゃなくて色も違う。全て空の気分次第で移り変わる。
なんか日替わりの自分の心みたいやなぁとか思ったり、そんな、忙しない毎日を感じさせない時間が僕の心を柔らかくしてくれる。
僕の幸せはきっと日常の延長線上にある。それは僕に明日を生きる意味を教えてくれる事は少ないけど、今を生きてるんだって教えてくれる。
日替わりで雲のように移り変わりが激しい心だけど、雲の隙間から光が差すぐらいの幸せを噛み締めながら今日も生きていく。
明日を生きる意味を探すんじゃなくて今生きてる事を感じるために。
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