長尾スエオ(仮名)

会社員/WEBディレクター・マーケター/新潟県/1978年生

長尾スエオ(仮名)

会社員/WEBディレクター・マーケター/新潟県/1978年生

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誰にも届かないかも、くらいのほうがむしろいい。

あれは、昭和から平成に切り替わる頃でした。お昼のテレビ番組の中で関根勤があるスポーツ選手のモノマネをしていたのを、私ははっきりと覚えています。それはジャマイカの「カー」という名前の陸上選手のモノマネでした。 誰も知らないモノマネ。当然ながら、それが本人に似ているかどうか誰にもわからない。 そのテレビ番組は、全日本人が知る国民的なお昼のバラエティ番組で、スタジオにお客さんを入れた公開収録の生放送。 この突然の関根さんの「カー選手のモノマネ」は、その番組の出演者と観客の全員の

      • アフター・ザ・自己実現。未来予想図の先へ。

        長い間追い続けていた将来の夢が、とっくの昔に叶っていた。 ずっと悩んでいた問題が、実はすでに解決していた。 もしそんな事が起こったらどうですか?最高ですよね。 それ、ほんとに最高かな? いや、やっぱ最高だよな。 私は1978年生まれの43歳です。WEBディレクター、マーケターです。 子供の頃から美術や漫画や映画や音楽などが好きで、そのようなことを生業にできる将来を夢見て、新潟のクソ過疎地で育ちました。 1995〜1997年頃は高校生でした。デバイスで世代を表現するならポケ

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          スタン・ダグラスの写真集

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        誰にも届かないかも、くらいのほうがむしろいい。

          長尾スエオの自己紹介

          以前書いた「誰にも届かないかも、くらいのほうがむしろいい。」という記事が、たくさんの方に読んでいただいているようなので、その記事からこの記事にリンクを張ることで、ついでに私の自己紹介も読んでもらおうという魂胆でこれを書いています。ようこそ。 はじめまして。長尾スエオです。 私は新潟県に住んでいる40代の男性です。 「長尾スエオ」は仮名です。 職業はWEBマーケティングとか、WEBディレクターとか、デザイナーとか、そのような事をしています。会社員です。 子供の頃は、画家と

          長尾スエオの自己紹介

          回転寿司の治安と私の祈り

          少し前の話になりますが、回転寿司に行ったんですよ。16時半頃。晩ご飯時になると混むので少し早めに行ったんです。 回転寿司に行くとフライドポテトを最初に注文します。揚げるのに少し時間がかかるからです。ポテトを揚げてる間に、立て続けに注文した寿司を食い始める、という段取りでスムーズに滞り無く食事を進めたいわけです。 16時半なので、店内はかなり空いておりました。中途半端な時間帯でしたからね。店内には家族連れの客はおらず、パラパラとおひとり様が何人かいるくらい。私の座席のはす向か

          回転寿司の治安と私の祈り

          素敵なオフ・ザ・ウォール

          YOUTUBEのブルーノートのチャンネルに、ウッドベース弾き語りでマイケル・ジャクソンの「OFF THE WALL」をカバーしてる人の動画をたまたま観て、とても良かったので紹介します。これです。 関連動画で出てきた、別の人の「OFF THE WALL」です。こちらはギターの弾き語りです。上手です。 もう一個。これもめっちゃ良い。 原曲を知らない人のために、本家です。どうぞ。 いつ聴いても、オフ・ザ・ウォールは最高ですね。

          素敵なオフ・ザ・ウォール

          愛とか恋とか、別にしなくていいから。

          この動画の人は、ジュディス・バトラーっていうアメリカの哲学者です。 ジェンダーとセクシュアリティー研究の専門家です。 女性や男性といった性別は、社会的な要請によって後天的に役割として決められるものである、という説を唱えているようですね。生まれた直後から、この人生で演じなければいけない役を与えられる、というニュアンスでしょうかね。 生まれたばかりの赤ちゃんは、最初は男性でも女性でもない、という事。 100年くらい前のフランスの哲学者ボーヴォワールも「人は女に生まれるのではな

          愛とか恋とか、別にしなくていいから。

          偶然の男

          私がジェンダーについて、また、フェミニズムについて語られる言葉を多く耳にするようになったのは、体感的には今からちょうど2年くらい前からです。 女性やトランスジェンダーに関わらず、社会の中で不当に差別・搾取されてきた方々の言葉に触れる機会が増えてきたように思います。 他人事ではなく、まず、自分が社会的に加害者の側に立っているかもしれない、という事を前提に考えたことをいくつか書きます。 身近なところから、考える。 自分が当事者であるというところから考える。 私は昭和53年、1

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          日本語のラップはHIPHOPの文脈だけで語れないほどの豊かさをすでに持っているってことがこの鎮座DOPENESSの動画を観たらわかるだろ?

          2016年の動画です。秋田県で行われた野外フェスの時の様子だそうです。 私はこれがすごく好きで、飽きずに何度も見てるんですが、これはもうアメリカのHIPHOPの日本ローカライズというレベルでは無くて、日本の話芸の最先端みたいなところにあるアートフォームのような気がしているのです。

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          【観た】「聖なる鹿殺し」/ヨルゴス・ランティモス監督

          邦題の「聖なる鹿殺し」。いいタイトルですね。「ごろし」のところが良いです。ごろし系のネーミングは凄みがありますね。「鬼ごろし」とか「騎士団長殺し」とか「女殺油地獄」とか。 「聖なる鹿ごろし」。一回でいいので、声に出して読んでみていただきたい。「ごろ」の箇所は巻き舌で、目はできる限り大きく見開いた状態で発声してみて下さい。おねがいします。 2017年の冬にイギリスで公開されカンヌで脚本賞を受賞した作品とのことです。Amazonプライムビデオで昨日の夜寝る前にベッドで観ましたが

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          【読んだ】「棘」/フェルディナント・フォン・シーラッハ

          ある博物館に展示された「棘を抜く少年」という大理石像。その展示室をたった1人で23年ものあいだ監視し続けた警備員が犯した奇妙な犯罪。 今から10年前、2011年に発売された「犯罪」というタイトルの短編集に収録されている10ページくらいのとても短い小説です。読み終わるのに10分もかかりません。 私にとって、この短い小説はとても印象深く不思議な魅力をもった作品です。さっき10年ぶりに読んだので感想文っぽいのを書きます。 この小説は、弁護士でもあるドイツ人の作家、フェルディナン

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          「404美術館」だなんて、素晴らしいアイデアですね。

          「404美術館」だなんて、素晴らしいアイデアですね。

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          三谷幸喜の流星ビバップ

          小沢健二の「流星ビバップ」を歌う三谷幸喜の動画。 最初おかしくて笑って観てたんだけど、なんかだんだん感動してきて泣けてくる。

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          アートもビジネスも抱きしめて。私がマジで好きなメルヴィン・ヴァン・ピーブルズとその息子の話

          今年の9月ごろ、映画監督のメルヴィン・ヴァン・ピーブルズが亡くなった。 私は彼が1971年に撮った「スウィート・スウィート・バック」という映画が好きで、10代の頃にカルト映画っぽいのにハマっていた時にレンタルビデオでよく観た。 彼はアメリカの黒人の映画監督で、いわゆる「ブラックスプロイテーション(黒人による黒人のための映画)」というジャンルの火付け役になった偉人である。 メルヴィン・ヴァン・ピーブルズに関する話で、とても好きなエピソードがある。 メルヴィンにはマリオという

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          将来の夢は?という問いに、いつだって答える。

          私はいま、WEBマーケティングの仕事をしています。とはいえ、子供の頃からこの仕事をしたかった、というわけではありません。なぜなら、こんな仕事はなかったからです。 子供の頃は芸術家になりたかった。画家とか、漫画家とか、映画監督とか。 大人は子供に遭遇すると、たいていの人はその子の夢を訊ねる。 「大きくなったら、何になりたい?」 「将来の夢はなんだい?」 「君には無限の可能性がある。何にだってなれるよ!がんばれワハハ。」 という具合にだ。 気持ちはわかる。 キラキラした子

          将来の夢は?という問いに、いつだって答える。