ながいまる

構成作家  お笑いライブ制作 ほか諸々。  主宰ライブも多数。  放送芸術学院専門学校…

ながいまる

構成作家  お笑いライブ制作 ほか諸々。  主宰ライブも多数。  放送芸術学院専門学校・お笑いコース講師。

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  • 笑いのイロハ

    新人若手芸人さんに接する事が多いのですが、お笑いに関する気になる初歩的な点を記述してます。

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なぜ、ウケなかったのか?

新人若手芸人さんに接する事が多く、気になってる事をここでは書いてみようと思います。 ネタを観て「面白い」「面白くない」と言うのは簡単で・・・ 「ナゼ?」を考えなければいけないと思います。 演者本人。 新人若手芸人をはじめ、これからお笑いを始める方々へ参考になると幸いです。 コロナ禍での対応で会場への入り時間退出時間もバラバラで始まる前や終わった後に何かしら言ってあげる事も出来ず・・・。 「そんなん言われんでも分かってるわ。」という様な事も多々並べてるかも知れませんし「

    • 色々小メモ「ダメ出し」編

      手を後ろに組んで漫才をするな。 偉そうに見えるから。 「一礼」はちゃんとした方が良い。 漫才の最初と最後の一礼。 適当にしてる人とそうでない人、印象がかなり違って来る。 最後の「ありがとうございました。」ちょちちょい「あざーしたぁ。」と軽めに頭下げてハケる人と、ちゃんと「ありがとうございました。」と言って一礼をする人。 袖にハケ切るまで、気は抜かない方がイイですね。 首を傾げながらハケる方を見た事あるが、反省するならハケ切ってから。 芸風やキャラクターなどもあるが、ちょっと

      • 出オチなんて存在しない

        コントなどで突拍子で可笑しなキャラクターに仕立て上げ、板に着いた時点でオチを狙った状況が所謂「出オチ」である訳ですが・・・。 この言葉がある以上、「出オチ」というものはは存在はしますが、私は設定としてみるので存在しないとうのが表題の理由です。 その可笑しなキャラがその後、どういう風な構成で展開でどうなっていくのかが、重要であるからなのです。 最初に登場した可笑しなキャラクターがどういう風に動いて笑いを促していくのか? その場合、その可笑しなキャラクターは、そのネタにとって適

        • 本番。

          面白いネタが出来、練習も一生懸命し、衣装新しく姿見も小奇麗にし、周りの芸人からも評判も良く、あとは世間に評価をして貰うだけ。 ・・・と、オーディションや賞レースなどで意気込んだが、本番で失敗しては何もなりません。 本番で力を発揮してこそ努力は報われます。 全く準備もせず上手い事いって「オレは本番に強いねん。」と、言う方もいらっしゃいましょうが、芸事なのでやはり準備を全くせずに上手い事いったとしてもそれはたまたまです。 本当に本番で力を発揮しようと思うもんなら、普段からの準備が

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        • 笑いのイロハ
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          気。

          先日、場の空気を操れるようになれると良いと書きました。 その「気」と言う文字は良く使われます。 元気の「気」もそうですし、病の「気」でも使います。 ほかにも諸々。 人間のパワー的な文字です。 スター級の芸能人やスポーツ選手など「オーラが凄い」等という使い方もあり、「気が凄い」という事でえしょう。 と、ダラッと書きましたが・・・ 「人」の「気」と書いて「人気」と書きます。 人気を得る方法は、つまり「人」の「気」を集める。と、言う事です。 番組にチャンネルを合わせる、

          空気。

          袖で「空気が重いですね。」芸人さんがつぶやく事があります。 全体的にみると確かに感じるんですが、しかし、それは言い訳です。 けど、空気が温まっていない訳ですから、MC担当の方に「らしいで。」と伝えます。 間接的に「なんとかせぇ。」と言う事ですけど。 本番始まってからは出演者の皆さんにもうその辺は委ねるしか無い訳ですから、そうなりますよね。 そうは言うても、ウケてる子はちゃんと笑いを取ってる様に感じる事も多いので、ただ単純にネタをスベった言い訳にも聞こえます。 そんな空気の中

          構成。

          ご存知の方も多い「起承転結」「序破急」。 基本的にはストーリーが描きやすいかと思います。 また、後半にかけてネタが盛り上がりを作っていくのが理想です。 前半がいくら面白くても後半がつまらなかったら「面白くない。」と印象が残ってしまいます。 と、言うのも脳裏に残り易いのは後半だからです。 だからといって、前半がつまらなかったらお客様を振り向かせる事が出来ませんので、前半・入口も大事です。 そして、中盤で中ダルみを作ってしまっては離れて行ってしまいますので、中盤も大事です。 結局

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          変換。

          コンビ芸(トリオ、カルテットそれ以上も含む)は相方同士のやりとり、掛け合いが根本としてあります。 それは「言葉」×「言葉」や「言葉」×「動き」であったり芸風は様々ありますが、相手が居てる以上は相方同士とのやりとりが基本としてあります。 やりとりにテンポがあると心地よくネタが入って来て笑いやすくなります。 笑いにはテンポが必要です。 出来るだけ言葉を短くした方がテンポは出ます。 振り、ボケ、ツッコミ(フォロー)、同じ意味の言葉であれば別の短い言葉に置き換えて、出来るだけコンパ

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          伏線。

          ちょっとした仕掛けをして後半にかけて「あぁ成程、それはそこに繋がっていくのか・・・」という。

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          表現。

          ネタをする時は誰に対して表現をしているのかを考えてパフォーマンスをするか? お客様に笑って貰うため、喜んでもらうため、楽しんで貰うための「お笑い」です。 重複する部分もありますが、逆扇の様な開いた形を意識して表現した方が良いです。

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          発想。

          瞬時に生み出す発想。 想定していなかった展開になる発想。 秀逸なワードを選択できる発想。 ネタ設定の着眼点。 登場人物の設定。 など諸々、笑いを生み出す力である発想力が重要です。 よくある設定でも今までにない展開にしていくのも発想力です。 大喜利の回答も発想する力が笑いを誘発しますし、平場などでのMCの振りに対して気の利いた返しを瞬時に受け答えするのも発想力です。

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          手見せ。②

          「この前のオーディションでは選ばれへんかったけど、今回のこの企画にイケそうな子が居ったわ。」 手見せ・オーディションでネタを見せた後の質疑応答の際 「別のネタありませんか?」又は「別のネタを見せて下さい。」、「ショートネタありますか?」、「本ネタ以外で他に何かありませんか?」等 を聞かれる事もあります。 ネタの引き出しの豊富さやバリエーションなどの質問です。 2本撮りなども場合によってはありますからね。 他の出演者を選ぶ際にキャラクターが被らない様にする為でもあります。 ま

          手見せ。②

          手見せ。

          所謂、オーディション。 「入口」「出口」「後半にかけての盛り上げ」「おっ!と思える何か」ほかネタの面白さや構成、コンビのやり取りなどの技術うんぬんも勿論ですが。取り敢えず見る私のポイントです。 あるライブの手見せ(オーディション)に多い時は毎月60~70組の参加者がいました。 その中から10組前後の合格者を選択する訳です。 ポイントを絞らないとなかなか集中力の問題も有ってシンドいのです。 そこで先述しました点を重点に観てました。 ネタの入りとなる「入口」。 そして後

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          衣装。

          「衣装」も「表現力」のひとつです。 明るい色なら「私たちは派手な感じの漫才です。」というキャラ付け、シックな感じなら「落ち着いた漫才をします。」という舞台に出て来ただけで見た目で分からせる事もできますので、その分早く伝える事が出来ます。 周りの同世代の方々と自分自身との差別化も大事かと思います。 衣装が被らない様にする事も大切です。 似たり寄ったりの派手な衣装が舞台上に並んでると、誰が誰やら・・・。 一時、短パンにサスペンダー、蝶ネクタイの衣装の子が量産された時代があった

          MC。

          ますたーおぶせれもにー Master of Ceremony の略です。 番組、ライブやイベントをまとめる役目をします。 同じ様な意味ですが、大きく括ると司会とはちょっと違います。 司会は台本に沿って進行をしていきますが、MCはその場の空気や出演者とのやりとり等も踏まえ、状況に応じお客様を盛り上げながら進めていくポジションと言った方が良いでしょうか。 オープニングでMCが出て来てトークなどを交えながら盛り上げ、会場内の空気を作り、ライブの趣旨説明や注意事項などをして、次の

          ネタ作り。

          口伝えでネタを作成される方でも、慣れるまでは「台本」起こした方が良いと思います。 全体的なネタの構成、振りやボケ、ツッコミのワードを確認しやすいからです。 口頭でも出来ない事ないですが、ひとつひとつのワードなど台本があった方が確認はしやすいでしょう。 我々の頃は、ノートやルーズリーフなどを使用してましたが、今の若い子たちは「スマホ」がメイン媒体になってます。 コンビニでコピーして相方にネタ台本を渡してたのが、今は「送信」ペッ!で済み、会わなくても四六時中ネタを送ろうと思えば送

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