タレイカ【小学館にて連載】実家は老々介護中

小学館「介護ポストセブン」に連載中。noteに書いていたことに加筆、日々考えている介護…

タレイカ【小学館にて連載】実家は老々介護中

小学館「介護ポストセブン」に連載中。noteに書いていたことに加筆、日々考えている介護美容を少しプラス。人を傷つけたくないので一部フィクション◎https://kaigo-postseven.com/tagid?i=2229https://note.com/nananere

マガジン

最近の記事

vol.22【ケアマネさん&訪問看護師さん◎】相性はお節介度合い

「いらない、いらない」って、病気の父・ペエくんの衰えをひた隠しだった、介護をしてくれてる母・ブンブン。しかし、人間、お節介には慣れて時間が経つと沁み込む。こちらが突っ込んだことを言った日は憎まれ口叩いてるんだけど。昨日電話したら、「おかげさまでうまく回ってるよ!」と喜んでました。 お節介と言えば、周りを固めてくださってる介護のお仕事の方も。 まずはケアマネさん。ある日ブンブンが電話で。 「ケアマネさんがやって来てさ。要介護度の上がった通知来てるはずだから、見せて欲しいってい

    • vol.21【気づき】老いは後退だけじゃない。前進する項目もあった。

      親の老老介護を遠くで見守る娘・マアちゃんです。父・ペエくんの介護を母・ブンブンがしています。振り返り回として、 老いによる衰えや、やや来てる認知症について誤解してたことを列記。これまでよりも家族の関係性が和やかになる、前進の要素もあったんですよ。参考になれば嬉しいです✊ 「まだらでぼんやり」という状態は無い ペエくんの反応には、「クリアな時」と「おぼつかない時」の2種類しかないんですね。違いはくっきりしている。切り替わる瞬間は見たことないけど。知人に言ったら、「そうそう、私

      • vol.20【老いていく今後を決断】これが正しいのか?

        今日は気が進まない日。6時に目覚めたけどダラダラ布団で一時間。出かける前に1本仕事に手をつけちゃえば楽なのに、憂鬱が勝って。ようやくエイヤッ!と起きて、髪だけとかし、5分後にはお化粧もしないで家を出た。気持ちが下がっちゃう前に。 2時間後。地元の駅に着き、トイレでお化粧。この後会う、病気の父・ペエくんと、父を介護してる母・ブンブンから、「あれっ疲れてるな」と思われないように。いつもの顔になって、腹が決まった。私、50才なんだからさ、いつもその場の中心の役割を果たさなきゃいけ

        • vol.19【嚥下の問題】泡とろみビールを作りたい

          嚥下障害があっても飲み込みやすい、とろみ付きビールの作り方動画があって、試そうと思い見ていました。というのも、通院のついでに寄った、院内の医療福祉相談室で「晩酌は欠かさない。ビールを毎晩1−2缶飲んでいる」と病気の父・ペエくんが言っていたから。 私の母・ブンブンはフォローとして「お医者さんはダメって言うんでしょうけど、そりゃあそうなんですけどね。でもね、もういいことにしてるんですよ」と、自分の管理のもと、飲ませてるとペエくんをかばった。 相談に乗ってくださった看護師さんは

        vol.22【ケアマネさん&訪問看護師さん◎】相性はお節介度合い

        マガジン

        • 編プロ ウチの見積もり例です
          2本
        • 編プロを運営している話
          2本

        記事

          vol.18【答えのないことは】深く考えないように過ごす晩夏

          「こないだ散髪屋さんを呼んで髪切ってもらったからね。ほら、サッパリした。いい感じ!」 私の父・ペエくんが短髪になっていて、私の母・ブンブンは大いに自慢した。これまでブンブンが切っていたんだけどな。急に身綺麗にしておこうと思い立つなんて、なんだか深読みしてしまう。 緊急事態宣言が解除されたから、ヘアカットの人が出向いていいことになった、それだけだよね。うん、そうに違いない、答えのないことは深く考えない。 どうも、両親の老老介護を遠くで見守るマアちゃんです。 実家へ寄り、

          vol.18【答えのないことは】深く考えないように過ごす晩夏

          vol.17【老いによるギフト】私の知らない両親の頑張り時代を知るきっかけに

          夏の終わり、病院に行く日。気づきが2つありました。私はまず実家に寄って、病院の時間までお茶を飲んでいると。母・ブンブンの首元がものすごくカサカサしているのに気づきました。 「老人性乾皮症、しょうがないの!」とブンブン。新聞を隅々まで読み、辞書が大好き。文芸誌を愛読する知識人なのに、ぶっきらぼうなんですよね。 どうも、実家の老老介護におせっかいをしまくる娘、マアちゃんです。 先日転んだとき、看護師さんに教えてもらって介護タクシーを使ったら便利だったんだ、とブンブン。 「でも

          vol.17【老いによるギフト】私の知らない両親の頑張り時代を知るきっかけに

          vol.16【転倒は積み重なったサイン】だけど日常すぎて、家族はそこまで深刻に感じてない

          「うわあ、どうしたの?このアザ。転んだの?」 居間に入った瞬間、大声をあげてしまいました。母・ブンブンのこめかみ・肩・肘などに、茶色くて紫ががった大きなアザができていたのです。 「ああ、もう、うるさいなあ。もういいんだよ」 ブンブンは触れてほしくない話題だと、いつもこんな感じ。 どうも、実家の老老介護をヤキモキしながら見守る、娘のマアちゃんです。 夏の終わりはまだ病状が緩やかだった、私の父・ペエくん。私の母・ブンブンも看護師さんが家に来る流れに慣れて、落ち着いて過ごせてい

          vol.16【転倒は積み重なったサイン】だけど日常すぎて、家族はそこまで深刻に感じてない

          vol.15【穏やかな凪】ずっと、この状態が続けばいいのに

          ペエくんのがんがわかった時、ブンブンが電話口で「どうしてこんなことになっちゃったのかなあ」と。 「この家で幸せに、栄養のあるご飯を食べて暮らしてたのに」なんて言っていました。 出不精で内向的な私の父・ペエくんは、散歩以外の外出はしたがらなかったので、もっとアレコレやらせれば良かった、と私の母・ブンブンは思っている様子。 「そっか。でもさ、お父さんは、そうやって暮らすのが心地よくて、そうしていたんだもの。それで良かったんだと思うよ。それ以外無理じゃん、人は変えられないよ」

          vol.15【穏やかな凪】ずっと、この状態が続けばいいのに

          vol.14【老化サインを見逃すな 回顧】これが兆候でした(ついサラッと流しがち)。

          先日、子供の保護者会へ行った時のこと。感染症対策のため自粛が続き、久しぶりに体育館へ。先生の説明を聞きながら床を見ると、キズが縦横無尽に走っていました。あれっ、入学した時は改装したばかりで、ピカピカだったのが、しばらく見ないうちに! 人間も同じかもしれないです。 どうも、病気の父・ペエくんと、介護する母・ブンブンの二人きりの生活を心配して、遠隔でテコ入れしている娘のマアちゃんです。 今回は、この時点で気づいて対策を打てば良かったな、という老化サインを列記します。 (きっと

          vol.14【老化サインを見逃すな 回顧】これが兆候でした(ついサラッと流しがち)。

          vol.13【今を大切に 回顧】今思えば、やりすぎだったこと(反省)

          「結局、”今を大切に” なんですよね」 介護媒体さんと話した結論がこれでした。老いや病気をなくすことはできない。それなら、みんなが笑顔でいられるよう、今を大切に生きるのがすべてだなと思います。 どうも、病気の父・ペエくんと、介護する母・ブンブンの二人きりの生活を案じて、遠隔で見守る娘のマアちゃんです。 今回も、過去の思い出し回です。親の老いと病気がわかったばかりの頃。今思えば、やりすぎだった!というものを列記します。もし参考になりましたら幸いです。 ●やりすぎだったこと

          vol.13【今を大切に 回顧】今思えば、やりすぎだったこと(反省)

          vol.12【ショック期 回顧】人に話す、日記を書くとラクになれました

          実家の父が病気で、母が介護する様子を遠距離で見守る娘、マアちゃんです。 今回は、過去の思い出し回。親の老いと病気を知ったショック期。穏やかに進むのに、個人的に有効だった方法を挙げます✊もしも、参考になれば幸いです。 a 信頼できる人にふんわり会い、ちょっぴり話を聞いてもらう 重くて相手の負担にならないよう注意✊ 人に説明すると頭が整理され、冷静になる手助けに。 b 日記を書いて吐き出す 人に聞いてもらうのは限界があるので。noteの下書きをヤマほど溜めて、パッと上げ

          vol.12【ショック期 回顧】人に話す、日記を書くとラクになれました

          vol.11 【ホウレンソウ無しの親】押し掛けて情報を得るべし

          「お母さん、コロナワクチン受けたほうがいいか、今日お医者さんに聞くんでしょ?」 父の定期検診に、どうにか仕事を片付けて付き添う私。ワクチンのことまで気づ苦なんて、親孝行じゃないか。しかし、母・ブンブンは 「そんなのもうとっくに受けたよ。お母さんもお父さんも、近所の○○整骨院でさ。あそこへは、お父さんがしょっちゅうリハビリで通っていたんだから」 えっ、なんだ。そういうの報告してよ! その整骨院が主治医なのも知らなかったし、リハビリ行ってたのも初耳。細かい連絡は苦手な両親なので

          vol.11 【ホウレンソウ無しの親】押し掛けて情報を得るべし

          ⑩【親をアシスト】ふわっと見守るつづき

          さて、今日は看護師さんに知恵をもらいたいことがありまして。 送って行くという口実で、ブンブン、ペエくんと離れて外で話しました。 「あの、今後のことを母と一緒に考えては? と前に言っていただいた件ですが、全く話し合えてなくて。母はずっとシャットアウトしています。看護師さんから今後、何かの折に水を向けてもらえませんか」。 そんなこと言われても、と感じたと思うのですが。看護師さんおふたりは、うんうんと頷いてくださり。 「じゃあ、必ずできるかわからないですが、1回、私たちが前ふ

          ⑩【親をアシスト】ふわっと見守るつづき

          ⑨【ふわっと見守る】用はないけど、と言いながら。

          毎日普通にすぎるけれど、なんだか落ち着かないのを、皆さんどのようにやり過ごしていますか? こちらは、実家の老老介護を見守る娘、マアちゃんです。 今日は訪問看護さんが来てくれる日なので、立ち合うために実家へ。 家の近くでブンブンに遭遇。看護師さんのために駐車場を空けようと、自分の車を移動させていました。で、私の顔を見るなりブツブツ。 「言っとこうと思ってたんだけど、マアちゃんがはしゃぎすぎなんだよ、そっとしておいてくれないかな、来るなとは言わないけど」 私がしょっちゅう

          ⑨【ふわっと見守る】用はないけど、と言いながら。

          【息抜き】美容テーマ/介護テーマの編集者をしています

          タレイカです。 息抜きとして、普段の仕事のおはなしを✊ 美容テーマを中心にフェミニンなライフスタイル、介護テーマも扱う編集プロダクションを主宰しています。大手出版社の嘱託編集者をして鍛えられた、企画力が武器✊ アイデア豊富、締切を厳守する編集者・ライターが在籍しています🖋 こんなお仕事しています😍編集プロダクション ナナネール! ホームページ  お見積もりのご依頼はこちらへ👉 info@nananere.net ●雑誌・雑誌のweb 左から/『美的』2021年6月

          【息抜き】美容テーマ/介護テーマの編集者をしています

          ⑧【親は子供に戻るわけじゃない】病院での聞き流すチカラ✊

          ※「聞き流す」は言葉の通りではなく解釈の話です。ホントに聞き流しちゃダメです。担当医の指示に従ってください✊※ 今日はうちの下の子・うっくんに付き添って眼科へGO。 どうも、実家の老老介護を案じる娘・マアちゃんです。今日は「うちの子vs眼科医さん」、「うちの親vs主治医さん」でのコミュニケーションについて。アドバイスが明らかに「?」だったら即座に質問できたら本当は良い。だって、できそうにない指示が来ることも多々ある。または、会話の機微を受け取ったり伝えたりがズレてお互い解

          ⑧【親は子供に戻るわけじゃない】病院での聞き流すチカラ✊