広告業界のデザイナーがプロダクトデザインコンペに挑戦してみた
こんにちは、ナディアのアートディレクター兼プランナー の武市です。
広告業界でものづくりをしている皆さん!
普段生活を送られている中で
「最近ストーリーのあるプロダクトが増えてきているな」
「このプロダクト、広告的な視点で設計されている気がするぞ・・・」
そんなふうに感じたことはありませんか・・・?
私自身、
「広告業界で身につけたスキルは、プロダクトデザイン領域にも活かせるのでは・・・?」
と、うっすら感じてはいましたが、普段の業務ではなかなか挑戦できる機会がないというジレンマがありました。
そこで昨年、プロダクト領域にチャレンジすべく、アワードに応募してみることにしました。
広告業界に長らくおりますので、アワードに親しみ(?)はありましたが、プロダクトの専門知識はほぼ0…
どこまで通用するものか、全く読めない中での応募でした。
結果・・・
東京ビジネスデザインアワード 優秀賞受賞
&
コクヨデザインアワード ファイナリスト(現在最終審査会準備中)
に選出される(!!!)
という結果を出すことができました!!!
挑戦してみて確信したことは、やはり、広告業界で身につけたスキルはプロダクトデザインにも大いに役に立つ!!ということです。
せっかくなので具体的に、役に立ったと思うスキルを3つお伝えします。
1. 課題発見力
広告業界で働いていると、社会の潮流や、人々がどんな価値観を持ってどんな課題を感じているのか、敏感に察知する癖がついていますよね。
それはプロダクトデザインにおいてもすごく武器になるんです!
社会の今に根ざした課題、そこに切り込む力、その深さがあればあるほど評価につながります。
視座を高く、社会課題をキャッチ&キャッチしていきましょう・・・!
2. クリエイティブジャンプ力
企画を考える時、この業界の多くの案件では、クリエイティブジャンプが求められます。
ここはおそらく私たちにとって特に有利なポイントです。
私たちの発想では、クラフトに力を入れる前に、常識をひとつ変えるような新しさのあるアイデアを考えようとします。
そのアイデアが課題とマッチした時、プロダクトに大きなインパクトを作り出し、人の記憶に残るものを提案することができるのです。
専門外の領域だからといって遠慮せず、ぜひ大胆なアイデアを考えてみてください!
3. 感受性の高さ・共感力
私たちは普段、「企業が伝えたいことを生活者が共感するかたちでお伝えする」という仕事をしています。
そのため私たちには、自分たちが作ったものに対して受け手はどう感じるのか、徹底的に分析し評価する力が身についています。
その視点はプロダクト領域においても大いに活かされます。
この商品があることで、使う人にどう感じて欲しいのか。便利だと感じて欲しいのか、安心して欲しいのか、誇らしく感じて欲しいのか。
常にそこを意識しながら体験性や意匠を設計していくことで、独自のメッセージや表情を持ったプロダクトが出来上がります。
4.最後に
以上、役に立つスキル3つお伝えしてきましたが、だからと言って「余裕だぜ・・・!」というわけでは決してありません。
私たちは普段、ブランディングやアイディエーションをやり慣れているだけに、ついつい得意なところに力を注ぎがちです。
しかし、肝心のプロダクトデザインがおざなりになっていては、トップを狙うことはできません。
「専門知識がないので頑張りようがないのでは・・・」と思われる方もいるかもしれませんが、実際にやってみると、決してそういう訳でもなさそうだな、と感じました。
もちろん、細かい設計や、フィジビリティを知るために、専門家のアドバイスは必要不可欠です。
しかしそのあとは、普段の仕事でもやっているように、コンセプトからデザイン案を考え、実現性とユーザビリティに気を使いながら、なるべく理想を崩さないように修正していく。
この2ステップを繰り返し行うことで、あるべき形は決まっていきました。
プロダクトデザインは未経験という方も、普段通りの”ものづくり”と同じように、建設的に考えていけば必ず形になりますので、ぜひ向き合ってみてください!
ここまでなんだか凄そうな感じに語ってしまいましたが、プロダクト領域にどうやったらもっとチャレンジできるのか、機会創出とスキル向上の真っ最中ですので、これからも虎視眈々気味で頑張っていければと思います。
もしお手持ちの仕事にプロダクトの企画があるよという方いらっしゃいましたら、一度ナディアまでご相談いただけますと幸いです。
https://nadia.bz/
最後まで読んでいただきありがとうございました。
素敵なモノを世の中にどんどん増やしていきましょう!(オー!)
ひとつ前の記事はコチラ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?