ひとさら

航空自衛隊→地方公務員(行政職)。転職のため(若干趣味を含む。)に受けた試験や過去の経…

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航空自衛隊→地方公務員(行政職)。転職のため(若干趣味を含む。)に受けた試験や過去の経験について、ニッチな需要を満たすことと文章作成能力をこれ以上落とさないことを目的として駄文を生産します。

最近の記事

勝手にファクトチェック:「首相公邸の利用に関する規定」

1 はじめに 1万8千円の大金をはたいて電気通信主任技術者試験に申し込み、更には2陸技(第2級陸上無線技術士試験)にも出願しているので勉強しないとしよ うがないのだが、どうにも過去問を見ても訳が分からない。 そういうわけで土曜日の朝からTwitterを見ていたのだが、そんな中でひとつのツイートに目が留まった。 「首相公邸の利用に関する規定」と題する文書である。 以下は書き起こし。 公邸を巡るもろもろの問題はあまり知らないし、何か意見を述べてみようという気もないのだが、こ

    • 大学中退から行政書士試験合格(2浪目)

      1 はじめに予備校の体験談のような標題になってしまったが、前稿で言及したとおり、令和4年度行政書士試験に合格したので、どのように合格したのか書いていきたい。 2 著者の略歴等これまでの試験関連の記事には、特に著者のスペックや来歴について書いてはいなかったものの、受験の参考になりそうなため概述する。 (1)略歴 高校卒業後、私立大学法学部入学(N) N+1年 大学中退(成績不良による。GPA:0.462) 同年 中卒区分の採用試験に合格し、航空自衛隊入隊、情報通信系職域に

      • 令和4年度試験結果の総括

        半失踪状態となっていたが、令和4年度もさまざまな試験を受けてきた。 詳述できるか否かは今後のモチベーション次第ではあるものの、列記すると次のとおりになる。 ・工事担任者試験(第2級アナログ通信) 第2級デジタル通信に当たる旧DD3種資格を有しているため、基礎、法規は免除で技術のみの受験。 デジタルとは異なり、有線電話やISDN等のもはやあまりなじみのない分野だったため、少し手を焼いたが、過去問のみを周回して無事合格できた。 ISDNについては、NTTが作成した技術参考資料が

        • マイナンバーカードを"返上"した

          1 概要 標記のとおり、過去に交付されていたマイナンバーカードを自ら返納した。 2 なぜ返納したのか? 国は、本年度(令和4年度)末までに、ほぼ全ての国民にマイナンバーカードを普及させるとの方針を掲げている(参照:https://www.soumu.go.jp/main_content/000812205.pdf)。 この方針に従って、現在、国庫負担によりマイナポイント第2弾事業を行ったり、未申請者に対して交付申請書を再送したりと、交付率向上に向けた施策が行われていると

        勝手にファクトチェック:「首相公邸の利用に関する規定」

          スティンガーの発射方法

          昨今の情勢を踏まえて,米国の地対空誘導弾「スティンガー」に注目が集まっているところ,米国海兵隊の教範"Low Altitude Air Defense (LAAD) Gunner’s Handbook" (MCRP 3-25.10A) を参照し,その発射方法をPDFファイルにまとめた。 なお,残念ながら防空火器の使用経験はないので,誤訳又は誤りが含まれている可能性のあることに留意願いたい。

          スティンガーの発射方法

          二陸特(CBT)受験記と3年度の受験資格まとめ

          1 はじめに 転職してからもろもろの資格試験を受けてきたところ,まったく体験記を書いていなかったために約1年間更新が止まることとなった。今回は概略これをまとめつつ,本月19日に受けた第二級陸上特殊無線技士(二陸特)CBT試験の受験記を記していく。 2 3年度の受験資格(順不同) (1)国家公務員総合職採用試験(法律) 無勉強で受験(いつもの)。結果教養専門ともに4割強程度にとどまり,無事に1次不合格となった。 (2)国家公務員一般職採用試験(大卒区分,行政) いつ

          二陸特(CBT)受験記と3年度の受験資格まとめ

          自衛官とパワハラ

          これを見た。 短期間とはいえ身を置いていた組織であるしいろいろ思うところがあったので、この番組を見ての雑記みたいなものを書いていきたい。 1 パワハラが生起する要因これは、概ね一般に想像されている(偏見を含む)イメージの通りではないかと思う。例えば、 (1)階級制度に基づく厳密な上下関係 (2)曹士隊員の営内居住義務(職場の環境がそのまま日常生活にも影響を及ぼしやすい環境であるということ。) (3)行政職公務員に比して危険度の高い労働環境であること(環境故に厳しい指

          自衛官とパワハラ

          米国国防総省から資格をもらった

          1 はじめに何言っているんだこいつ、と思われるかもしれないが本当なので信じてほしい。 今回取得した国防総省必修取扱注意情報講習(DoD Mandatory Controlled Unclassified Information (CUI) Training)の修了資格は、国防総省の取扱注意情報(国家安全保障上の秘密にあたらないが保護を要する情報)を取り扱う全職員及び民間企業の社員に取得が義務付けられているもので、なぜか下記サイトから誰でも教育を受講できる。 2 受験の経緯

          米国国防総省から資格をもらった

          小型特殊免許を取得した(2019-08-15)

          1 はじめに 本稿は、筆者が小型特殊免許(以下「小特」という。)の取得を決意し、交付に至るまでの概略を説明したものである。なお、本事例は埼玉県内のものであり、他都道府県では各種取り扱い、手続き等が異なる可能性があることに留意されたい。 2 取得に至った経緯 大学を辞めて以来、手元にある身分証は以下の3つとなった。 ① マイナンバーカード ② 職場の身分証 ③ 保険証  しかし、いずれの身分証も、普段使いには支障がある。まず、①であるが、行政手続における特定の個人を識

          小型特殊免許を取得した(2019-08-15)

          衛視と議院警察権(2018-05-28)

          (注)この記事はしばらくの間ログインできなかった前ブログから引っ張ってきたもの。 議院警察権  国会においては、行政からの独立という観点により、国会法(昭和22年法律第79号)第114条の定めにより、議長が議院内部の警察権を有する(議院警察権)とされ、議長の命により議院警察権を行使する国会職員(参事)たる衛視を置く旨、議院事務局法(昭和22年法律第83号)に規定されている。  議院警察権は、議院内部に限られているが(衆議院規則第208条、参議院規則第217条)、この場合の

          衛視と議院警察権(2018-05-28)

          2020年取得資格を振り返る

          1 はじめに令和2年に入っていくつか資格試験を受けてきたが、おそらく今年最後となる情報セキュリティマネジメント試験が終わった(所感は下記参照)。 そこで、今回は今年合格した試験を振り返ることにより、この1年で、どの程度技能が身についたか見ていきたい。 2 ITパスポート試験(2月受験)元年度下半期の業務目標で「業務関連資格の取得を通じて技能の向上を図る」みたいなことを言っておいて結局まだ取っていなかった中、CBT試験なので申し込んだ週末に受験、というのも可能だった上に当時

          2020年取得資格を振り返る

          情報セキュリティマネジメント試験(CBT)を受けた

          2.12.18追記 想定される受験者層の違いから、自治体等で募集されるICT専門職の募集要項には多くの場合「情報処理技術者試験に合格した者(ITパスポート試験及び情報セキュリティマネジメント試験を除く。)」と明記されている。 としたが、その後ググってみたところ、割とセキュマネでも情報職域の応募要件を満たすところがあったので(埼玉県三芳町、静岡県下田市、広島県大崎上島町、山口県長門市)、追記した。 これらはいずれも事務職員として採用されるものだが、警察官(サイバー犯罪捜査

          情報セキュリティマネジメント試験(CBT)を受けた

          工事担任者(DD3種)試験を受けた

          1 はじめに工事担任者とは何か。「工事」とはいってもどういった分野か明示されていないため、建設工事の従事者資格?と思う向きもいるかも知れないが、かなりざっくり言うと通信回線・設備の工事に必要となる資格である。 通信設備工事に関する資格のくせに根拠となる電気通信事業法(昭和59年法律第86号)には、 (工事担任者による工事の実施及び監督) 第五十三条 利用者は、端末設備又は自営電気通信設備を接続するときは、工事担任者資格者証の交付を受けている者(以下「工事担任者」という。)

          工事担任者(DD3種)試験を受けた

          公務員と副業 -最近の事例から-

          「公務員はどこまで副業をしていいのか?」という問題については、これまで様々な議論がなされるとともに、果敢にも無届副業に挑んだ結果、処分を受けた多くの公務員の屍を礎として、あまたもの先例が生み出されてきた。 さて、賃貸不動産の経営については、人事院規則14―8(営利企業の役員等との兼業)の運用について(昭和31年8月23日職職―599、人事院事務総長発)によって明確な基準が定められ、任命権者の承認を要するものとそうでないものとが区別されている。 しかし、近年広がった副業の形

          公務員と副業 -最近の事例から-

          C99の開催方針に関する疑義(追記あり)

          2.11.18追記 当記事が投稿された時点で、「コミックマーケット99の開催時に「特定警戒都道府県」となっている都道府県在住者の参加」という表現に修正されていた。なお、本稿の作成を開始した時点では修正以前であったので、念の為申し添えるとともに、ここに追記する。 1 はじめに令和2年11月17日、コミックマーケット準備会(以下「準備会」)は、公式サイト上で「コミックマーケット99(及び今後の開催)のご案内」とを公表した(以下「告知」)。 私も21年間社会に適合できていない

          C99の開催方針に関する疑義(追記あり)

          技能労務職の採用選考を受けた(1次試験)

          ※見出しは東京都「技能労務職員等の給与等の見直しに向けた取組方針」から。 2.12.19追記 受けていた別自治体についても、1次に合格していた(辞退予定)。こちらの方は9割程度正答の自信があったので、とりあえず8割以上取っておけば1次は通るということになると思われる。 2.12.10追記(2.12.18修正) 体感で正答率8割程度だったが、1次試験に合格していた。ただし、併願先に合格したので2次試験については辞退した。 その他別自治体の受験レポを簡単ながら追記。

          技能労務職の採用選考を受けた(1次試験)