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【料理エッセイ】カルディでロイタイキャンペーンやっていたから、タイカレー祭りを開催してみた
近所のカルディに行ったら、ロイタイ商品を三つ買うとドライマンゴーがもらえるキャンペーンをやっていた。
これは絶対に見逃せない。
そんなわけで、タイカレー三銃士をレジへと運び、ドライマンゴーをゲットした。
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賞味期限的にはけっこうもつので、別にすぐ食べる必要はないのだけれど、店頭でどの味にしようか悩んでいるうち、口はすっかりサワーディーカー。早速、その日の夕飯に使ってしまった。
まずはマッサマンから。かつて、CNNの世界の美味しい食べ物ランキングで一位に輝いた最強のカレー。なんでも、ペルシャ語で「イスラム教徒の」を意味しているらしく、具材もハラルに基づいているんだとか。
だから、メインの具材は鳥もも肉にしてみた。野菜は出汁の玉ねぎとチンしたじゃがいも。木の実っぽい濃厚で甘めなスープがクセになる。
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これをきっかけにわたしの中のマンペイライ(意訳:心配ないさー!)が目覚めてしまった。独断と偏見で、三夜連続のタイカレー祭り開催を決定した。
翌日はグリーンカレーを作った。一般的なレシピだと鳥もも肉とタケノコ、ピーマンやパプリカを入れるのだけど、マッサマンとの違いを強調したくなった。そこで、メイン食材をエビに変えることにした。
フライパンでエビを炒めて、風味の移った油で野菜にさっと火を入れる。そこにロイタイのグリーンカレーを加えて煮込めば、はい、召し上がれ。
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結果、めっちゃくっちゃ美味しかった。
グリーンカレーと言えばチキンというイメージがあったけれど、シーフードもバリバリ相性がいい。なんなら、むしろ、わたしはこっちの方が好きかもしれない。
考えてみれば、トムヤムクンなんかはエビが旨味の肝ではあるし、タイ料理で定番の食材なんだよね。だから、決して奇抜なアレンジではないんだけれど、固定観念って恐ろしい。それまで、エビのグリーンカレーを食べたことがなかったなんて。
今後、我が家のグリーンカレーはエビで作るのが定番になるだろう。それぐらい、革命的な発見だった。
さて、最終日のレッドカレーについてはわたし流の食べ方がすでにある。メインの食材はサーモン一択。もうね、これが絶対なんです。
いつだったか、渋谷のタイガーデンというお店で食べて虜になってしまった。本当に美味しくて、中毒性があったから、再訪したら限定メニューだったらしく、もう一度注文することは能わず。どうしたものかと途方に暮れた。
で、家でこんなもんじゃないかとマネしてみたのだ。味のついていない生鮭を買ってきて、塩と胡椒で下味をつけ、小麦粉をまぶしたものをカリッとソテー。余分な油はふきとって、野菜とロイタイのレッドカレーを加えて煮込んだ。
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かなりお店の味に近づけた。というか、本物がいまや存在しない以上、この味に感謝しないではいられない。
そして、あっという間にタイカレー祭りはフィニッシュを迎えた。さすがに三日連続は飽きるかもと思っていたが、蓋を開けてみれば、杞憂も杞憂。そんなことは全然なかった。
改めて、タイカレーの強さを実感した。味こそ違っているけれど、ほとんど雰囲気は一緒だというのに、こうも毎回新鮮な気持ちで楽しめるとは。
だいたい、ロイタイが凄過ぎるんだよね。
わたしがはじめてロイタイを買ったのは高校生の頃だった。以前、スパイスカレーの話をnoteで書いたときにも言ったのだけど、カルディは思春期の楽園だった。
片っ端から珍しいものを手に取って、保守的だった実家のキッチンにエスニックの香りを吹き込んでいた。当然、外食でしか食べたことのなかったタイカレーを家で作れる商品にも食いついた。
たしか、最初に買ったロイタイはグリーンカレーだったはず。封を開けると四角い箱にスープがたっぷり入っていて、そのまま温めるだけだいいんだと驚いた。てっきり、ルーが入っているとばかり想像していた。
なーんだ、レトルトカレーみたいなもんか。
あの頃のわたしは愚かにもそうバカにしていた。パッケージに書いてある作り方に準じて、肉と野菜を投入し、さっと煮込んでお皿にもった。
で、一口食べて目玉が飛び出た。うそでしょ。タイカレーってこんなに美味しいのかよ!
ファミレスとか、タイ料理屋さんで食べたものより、断然よかった。ほどよく辛いし、コクもあるし、家のクオリティを軽く超えていた。というか、ぶっちゃけ、お店もロイタイを使えばいいのにと本気で提案したくなるほど、完璧な味だった。
それから、他の味もいろいろ試し、気づけば日々の献立にタイカレーは平然とスタメン入りを果たしていた。
だから、ロイタイはいくら常備しておいても損はなかった。そんなものを購入し、ドライマンゴーがもらえるなんて、カルディ最高!
ちなみにドライマンゴーはそのまま食べてもいいけど、プレーンヨーグルトに一晩漬け込んでおくと、酸味のある水分を吸って元の果実みたいに戻ってくれて、それもまた美味しいよ。
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