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作成中_戦略コンサルタントによる、M&A BDDにおけるビジネスケース講座(実践編)

※このNoteは作成中です。作成後は2万円で販売予定ですが、作成前に購入頂いた方は1万円で購入できます。現在、22年6月26日現在、1.4万字執筆済

自己紹介/このnoteの目的など

  • BDD2桁以上経験した戦コンMgrが書いています

  • モデルの組み方等のハードスキルではなく、実際のモデル作成でどう考え数値に落としていくか、まとめます

このnoteは外コンの血と汗によってできています

 こんにちは。外資系コンサルティングファームでエンゲージメント
マネジャーをやっておりますMikimaruと申します。新卒でファームに入社
して以降、M&A関連(Pre、DD、PMI。事業会社からPEファンド)や新規
事業開発プロジェクトに従事してきました30代です。

 特にPEファンド向けBDD/Valuationに関しては2桁以上のプロジェクトに
アソ~マネジャーとしてプロジェクトに参画/をリードしてきており、
その経験を棚卸しする意味もかねて、こちらのNoteを執筆しています。
以下はご紹介も兼ねての、BDD経験の抜粋です(売上数値はデフォルメ)。

  • PEファンド向けBDD : ソフトウェア企業(売上百億)、
    SIer(売上千億)、建設業(売上百億)、人材派遣業(売上百億)、飲食FC(売上数百億)、コールセンタ(売上数百億)、IT機器製造(売上50億)、個人向けサービスFC(売上百億)など

  • 事業会社向けBDD :設備製造業(売上1,500億)、
    人材派遣業(売上80億)ヘルスケアテック企業(売上5億)、
    米国フィンテック企業(売上30億)、
    米国ソフトウェア企業(売上1,500億)、米国製薬業(売上500億円)、
    米国運送業(売上2,000億)など

 このnoteは私のこれまでのBDD経験を元に、一般的なBDDにおける実務
上の検討の進め方/考え方/分析手法をご紹介しています(数値や分析結果等はフィクションです)。

単なるビジネスケースハウツーではなく、、
中身の作り方、話します

 このnoteでは、ビジネスケース(事業計画や財務モデル、特に事業買収
時のBusiness Due Diligenceを想定)の作り方、考え方を、これまでの
私の経験を元に詳細に解説しています。

 総花的にすべての論点を抑えている分けではないことをご留意ください。実際にBDDにおいてビジネスケースを作成するにあたり、必要な原則と、「どのような分析をし」「分析結果をどうビジネスケースに落とすか
という部分にフォーカスしています。

 その上で、このNoteが他の書籍(Note含む)と大きく異なるポイントは、BDDの実務経験に基づき、中身を議論している点です。
 ビジネスケースを扱う多くの書籍やNoteは、作業ベース/成果物ベースでの議論に終始している印象です。エクセルの各シート構成はどうすべきか、ドライバをどうシート上でどう表現するか等、エクセルをどう形作っていくかについては図表つきで細かく説明されています。しかし、実際の
プロジェクトにおいてどのような考えの基にビジネスケースを作っていくのか(何を議論し何を決めていくのか)、に関する議論は多くありません。
 
例えば、ビジネスケースにおける変数の設定については以下のような記載がよく見られると思います。

売上等をドライバで分解して変数を置く。変数は、固定値/変動値でおく。それらの数値は、過去数値やベンチマークを参考に決定する。
・・・例えば、ベンチマークを参考にする方法は、外部専門家にヒアリングする、過去の社内類似プロジェクトの数値を利用する、などで・・・

あるある本より

 しかし、このような説明は単に変数の種類と入手方法を説明しているのみで、なぜそのソース?なぜその数値を使うべきか?に関する説明は全くなされていません。一通り独学で勉強した社会人や、投資銀行/外資コンサルに就職/転職したい社会人/学生が最も気にすると思われる、実際にプロジェクトにおいてどう判断すべきか?については何も答えていません。

 このNoteでは、実際のBDDにおいて解くべき論点に沿った上で、どのように論点に基づく作業(分析)をすすめるのか、分析の結果をどのように
判断し、ビジネスケースに落としていくのか
、にフォーカスします。
作業の進め方、成果物の説明も必要に応じて織り込みますが、
メインディッシュは「どう考えるか」です。これまで私が経験してきた
プロジェクトにおける分析と、その分析を実際にどのようにビジネスケースに織り込んだのか、を複数の事例を用いご紹介することで、実務における
考え方
を体感し、身につけて頂きたいと思います。
(勿論守秘義務に触れない範囲で、具体的な数値はフィクションです)

 また、このnoteにおける「BDDにおけるビジネスケースの進め方」以降の章では、原則としてPEファンド向けBDDにおけるビジネスケース作成を念頭に記載しています。理由としては、①回数をこなしているPEファンド向けBDDの方が一般的に品質が高い(事業会社向けBDDにも転用可能)、
かつ②事業会社向けBDDは会社によって考え方進め方が大きく異なり一般化しにくい(PEファンド向けBDDはどのファンドも進め方は一定標準化されている)、ということが理由となります。

 目的とするレベル感は実際にBusiness Due Dilligenceにおいて活用
できる、ビジネスケースに関する知識/スキルの習得
です。 
 読者層としては、一通りビジネスケースの勉強をしたことがある初中級
レベルを想定しており、さらに上を目指したいプロフェッショナル、
事業会社社会人、トップファームの就職を目指す学生が該当するかと
思います。上級レベルの方も、他のファームメンバーはこのようにやっているのか、とご参考になればと思います。

M&AにおけるBDDとビジネスケースの意義

  • M&AにおけるBDDとは、①事業の仕組みを理解すること。その上で、
    ②今後その事業がどのように成長するか、予測すること

    • 過去数値を分析することで仕組みを理解し、将来動向を仕組み
      に当てはめ、予測する

  • BDDにおけるビジネスケースとは・・・

    • BDDの目的を達成するためのツールであり、最終成果物

    • お金という尺度で測る、対象会社のビジネスの模型(モデル)

BDDとは事業の仕組みを理解し事業の将来を推測すること

 さて、ここからが具体的なビジネスケース作成の進め方になります。前段でも記載しておりますが、このセクション以降は一般的なPEファンド向けBDDを念頭にまとめております。

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