平瀬ユウト

短歌とかエッセイとかを作ってます デザイン、アート、占いも好き ♡Instagra…

平瀬ユウト

短歌とかエッセイとかを作ってます デザイン、アート、占いも好き ♡Instagram♡https://instagram.com/yuto_no_kiwami?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA== mail: hitsujisan147@gmail.com

マガジン

  • 再來!!好好台灣旅行

    これを読めばあなたも台湾に行きたくなる! 歌人である作者が台湾で見聞きしたことを綴った旅行記です。台北、台中、台南と台湾を巡る1週間で得た愛と情熱の記録をとくとご覧あれ。

  • エッセイ_2022

    2022年に書いたエッセイです

  • ぶっ飛びのすゝめ

    事実を基にしたエッセイをもとに「飛ぶ」ことを考察していきます。 ストレスフルな現代人に向けた斬新な啓発指南書です。

  • 短歌_000

    徒然に詠んだ、ちょっと切ない短歌集です。 2、3日のペースで更新します。 恋愛をテーマにしたものが多いですが、ある程度たまったらジャンル分けしようと思います。

最近の記事

発汗コンプレックス(夏季)

人は誰しもコンプレックスの1つや2つを抱えているが、僕の場合は誇張なしで70個ほどある。そのせいで基本的に自分に自信が持てないのだが、普段からコンプレックスに対して真正面から悩んで生きているわけではないので、自信がないながらも朗らかに生きている。(happy) そう。コンプレックスというのは、自覚する瞬間が問題なのであって、自覚させられる場面に晒されるまで、人は大抵コンプレックスのことなど忘れて平穏に過ごすことができる。 たとえば顔面の造形にコンプレックスを抱えている人も

    • ♡ZINE販売のおしらせ♡

      このたび、書き溜めていた台灣旅行記や短歌、撮り溜めた写真などを詰め込んだZINE,『好好台灣旅遊』が販売されます!(都内2ヶ所で!) 1ヶ所目は、中目黒の書店『SUT』様にZINEを置かせていただきます。(2/23~3/10) 2ヶ所目は、荒川区の書店『OGU MAG』様で行われるZINE展『無意味な運命』で置かせていただきます。(3/7~3/10) 短歌のミニzineがおまけで付いて、 1冊 1,200円(税込)で販売しております。 既存の旅行記をリライトし、書き下

      • 再來!!好好台灣旅行 台北編 5/5

        タブー(禁忌)はねじ伏せるためにあり台北最後の日、僕たちは九份へ向かった。台湾では電車内での飲食が固く禁じられている。日本でも電車内でムシャついてたら白い目をされるだろうが、台湾はそんなノリではない。車内でペットボトルの水でも飲もうものなら警察にしょっ引かれるレベルで禁じられているそうだ。(諸説あり) 少なくとも周囲の乗客から叱責されそうだと、ネットの情報を得て僕らは戦々恐々としていた。つい日本にいる時のノリで飲み物とか飲んでしまったらどうしよう、と…。 目を疑う光景に遭

        • 再來!!好好台灣旅行 台北編 4/5

          謎まん(敗北味)台北に一泊し、翌朝僕たちは台湾おにぎりを食べた。飯糰(ファントァン)というローカルフードらしい。注文を受けるとおばさんがせっせと黒い米で揚げパンやたくあんなどを詰め込んでくれて、非常に美味しかった。 肉が食いたい衝動に引かれた僕達一行は隣の饅頭屋で肉まんを3人分注文しようとした。しかし、朝の忙しいタイミングが災いしたのか店員のオジ(と言っても40もいってないくらい)に僕の拙い中国語が全然通じずに苛立たれた。 周囲の客がオジと僕を交互に見返す。___怖い…。僕

        発汗コンプレックス(夏季)

        マガジン

        • 再來!!好好台灣旅行
          7本
        • エッセイ_2022
          4本
        • ぶっ飛びのすゝめ
          2本
        • 短歌_000
          62本

        記事

          再來!!好好台灣旅行 台北編3/5

          好人好事ホステルを出て、朝ごはんにお粥でも食べに行こうと台南駅前を歩くと、おばさんがピンク色の紙を通行人に配っているのが見えた。よくわからないが旅の記念にと、1枚受け取って通り過ぎようとすると腕を掴まれる。 ハッと驚く僕に、おばさんは紙を指差した。そこには「聾唖」と「五十圓」の文字が。続けて彼女はポケットから、障害者手帳のようなものを取り出し僕の目の前に掲げた。 言葉を用いらず、全てを了解した僕は財布から50台湾ニュードルを探す。これで数千円だったら、ちょっとした事件だっ

          再來!!好好台灣旅行 台北編3/5

          再來!!好好台灣旅行 台南編

          台中から台南へ行くために、まずは台中駅から台中の高速鉄道駅へ向かわなくてはならなかった。どの列車に乗れば良いかわからないので、近くにいた若い男に思い切って尋ねることに。こういう時は英語も多少通じる若者に話しかけるに限る。 彼はスマホを取り出して調べてくれただけでなく「僕もこれからそっちに行くから途中まで一緒に行こう」と言うではないか。なんて優しいのだろう。言葉も満足に通じない外国人を横に置いて気まずくなることとか、面倒だとかを微塵も思っていない彼の瞳に胸を打たれた。 聞け

          再來!!好好台灣旅行 台南編

          再來!!好好台灣旅行 台中編

          さて、今回の旅の目玉はなんと言っても台北だけでなく、台中や台南にまで足を伸ばす点にある。そして、そのためには台湾高速鉄道(日本でいう新幹線)に乗車する必要があるのだが、果たして無事に台北から台中に移動することはできるのか…。 期待感と不安とが渦巻く中、ホステルの洗濯機を回し終えた僕は台北駅へ行く。 まぁ、普通にツツがなく高鉄で台中へと移動できた。僕も23歳になるのだから海外の列車くらい乗れなくてどうする、と自分自身を鼓舞した結果だった。(あと道中の親切な人たちのおかげ)

          再來!!好好台灣旅行 台中編

          再來!!好好台灣旅行 台北編 2/5

          怒涛の初日を経た翌日10月25日の朝の台北は非常に気持ちが良かった。この日は平日。人々が仕事や学校へと歩みを進める中、僕はコーヒーをテイクアウトし適当な公園でしばし優雅な時間を過ごした。 爽やかにコーヒーを啜るが、脳内では現金が尽きたことによる不安がスパークしていた。しかし、僕は今日、同じタイミングで日本からたまたま台湾に来ている知人に会うことになっていたので、彼に台湾ドルを拝借することが決まっていた。我ながら迷惑な旅人である。 知人に会うまで、キャッシュレスで過ごす一抹

          再來!!好好台灣旅行 台北編 2/5

          再來!!好好台灣旅行 台北編 1/5

          プロローグ初めての台湾旅行から半年と少しが経った2023年10月24日の深夜、気づけば僕は2回目の台湾旅行に出発するために羽田空港第3ターミナルに突っ立ていた。 初めての台湾にして初めての海外だった半年前の強烈な感動が一向に冷めやらず、僕はコツコツ中国語(台湾華語)を独学で学んできた。そんな己の語学力と持ち前の愛嬌を信じて、今回1人で1週間ほどの台湾旅行に出向く。 これは、台湾を愛してやまない1人の人間の愛と情熱と汗の実録である。 以前台湾に行った際は航空券やホテルの手

          再來!!好好台灣旅行 台北編 1/5

          ウォーターサーバーとついた嘘

          先日、自宅でゴロゴロしていたら電話がかかってきた。 普段ならとりあえず電話番号を調べて折り返すが、何しろゴロゴロしていたもので何も考えないまま電話に出てしまった。 電話口ではガヤガヤと騒がしいオフィスの騒音を掻き消すように、「作り上げられた声」でガス会社を名乗る女が何やら捲し立てた後に「少しだけお時間よろしいでしょうか?!」と尋ねてきた。勢いに押されて「あ、は、い…」等と答えたその瞬間、僕は寝ぼけた脳なりに電話を出てしまったことをジワジワと後悔し始めた。 この時点で僕の負

          ウォーターサーバーとついた嘘

          永遠のPrince

          別に好きだったわけでもなければ、嫌いでもなく、一緒にいた期間も関係性も浅いはずなのにどうしても忘れられない人というのが、今まで生きてきて何人かいる。 彼らは、季節の変わり目やちょっとセンチメンタルな気分になると我が脳内で返り咲き、あの時の感覚や感情の再演出にかかってくる。 また会いたいとかいう感情は一切なく、ただただ彼らがこの世界に今も存在していることを静かに願いたくなる気持ちになるのだ。 今年の4月に一瞬だけデスクワークなバイトをしていた。僕が本格的に社会に適応できな

          身を切れ!地獄の占い稼業❤️‍🔥

          実は、8月から某占いサイトで占い師として在籍しており日々占い業に勤しんでいる。自分で決めた占い師ネームと宣伝文句を冠にし、キラキラのエフェクトが業者により加工されたアー写(ほぼ遺影)を引っ提げてチャットや電話でタロット占いをするのだが、完全出来高制なので何時間待機しようが1人も鑑定できなければ1円にもならない現場だ。 不意にやってくるお客様の不安を取り除き、癒し、帰らせ、リピーターに繋げるために丁寧な営業メッセージも忘れずに送る。 こう書くと風俗嬢にでもなったのかと錯覚す

          身を切れ!地獄の占い稼業❤️‍🔥

          ひまわりは来年も咲く

          8月、祖母と母と3人で地元のひまわり畑に遊びにいった。 認知症により免許を返納した祖母は、行きの車内と帰りの車内で数十年に渡るドライバー人生を語り、もう車に乗れない寂しさを吐露して完結するエピソードを計5、6回繰り返した。 たまに帰省する僕でさえ何回も聞くのだから隣で運転している母がヘビーローテーションを極めているであろうことは、彼女のノーリアクションを決め込む姿勢を見ても明らかである。僕の相槌だけが祖母の語り口を修飾していた。 そんなこんなで到着したひまわり畑は壮観その

          ひまわりは来年も咲く

          ウインナー以上卵未満

          好きだった人と交際を始めたのが、8月の初めだった。 一緒にいて心から安心できたのは、その人がとてつもなく優しかったのと、僕自身のことを本当に好きでいてくれているのだと感じていたからだ。 僕は病的に汗をかく。暑かったり辛いものを食べたりする際に、誇張なくコップ一杯の水を頭からぶっかけたレベルで汗が滴るのだ。これは非常に由々しき問題である。友人間では滝汗だネ💦(笑)とか言い合い一種のエンターテイメントに昇華できるものの、好きな人を目の前にした時にはそうもいかない。 なんせテーブ

          ウインナー以上卵未満

          推し短歌

          トイプーに吠えられスマホを割ったこともあなたはきっと笑ってくれる 簡単に会えない人を簡単に言える言葉でしか見送れない 貼ってくれたスマホのフィルムに挟まった埃で十分苦しくなれる 忘れてたつもりの名字が変換の候補に出てくる静かな瞬間 #推し短歌

          好意の言語化に迫る

          よく、私/俺のどこが好き?という質問がカップル間で行われている(らしい)が、彼らは何を求めているのだろうか。 いや、もちろん二人の世界を輝かせるためのスパイスなのは分かっている。イチャコラに投入される燃料のような物だと。 でも、そのスパイスは本当に幸福につながるのだろうか? よく考えてみてほしい。言葉にした時点で好きの理由は随分ちっぽけなものに聞こえてはこないか。「優しい」だの「かっこいい」だの「かわいい」など、言葉にしたらそれまでなのである。加えてこれらの要素に好意をあて

          好意の言語化に迫る