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karen
2023年6月6日 01:21
五、無人島の電話
2022年10月2日 20:22
付き合ってまだ1ヶ月も経っていないうちにわたしの誕生日が来た。わたしは太宰治の生まれ変わりなのである。
2021年4月19日 23:38
彼のこと、わたしのこと、その後もLINEや電話でたくさん話したし、今思えばお互いにとても盛り上がっていて、わたしたちはかなり頻繁に会っていた。彼はミュージシャン仲間の男性とシェアハウスのような感じで、大阪に来てから生活していると話してくれた。わたしは当時まだ実家暮らしだったので、彼の住む家に何度も行かせてもらった。猫がいて、「にゃーさん」という名が付けられていた。とてもおっとりしていて人懐
2021年4月15日 03:50
何曲ずつ歌ったところだっただろうか。彼が急にマイクを置いて、こちらを向いて正座した。「夏妃さん」わたしは何となく分かっていた。「好きです」やっぱり、来た。どうしよう。わたしも好きだ…もう止められない。はぁずるい。「はい」わたしまで敬語に戻る。「付き合ってもらえませんか」彼は少し赤らんで言った。わたしはそこでふと冷静になり、「え!彼女は!?」と聞くと彼は「広島にいたけど別れてき
2020年8月20日 19:31
彼とはその後すぐに連絡先を交換し、毎日連絡を取り合っていた。「おはようございます」「バイトがんばってね」そんな他愛もないやり取りが続いたけれど、彼と会う日はまたすぐにやってきた。忘れもしないあの蒸し暑さと5月。
2020年8月18日 11:42
【まえがき】1968年に起きた、東京、府中の三億円事件をご存知だろうか。恐らく、事件のことは誰でも知っている。だが、真犯人が実際は誰だったのかは、本人しか知らないことだろう。作品というのは、フィクション・ノンフィクションを問わない。わたしも、過去の出来事をこうして小説にして、精算したかっただけだ。とでも言っておこうか。もしかしたらあの人の事かも、と信じてくれる人がいて、上手く書かれたただ