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『例えば君が売れたら』2、指輪の王子様その①

彼とはその後すぐに連絡先を交換し、毎日連絡を取り合っていた。

「おはようございます」「バイトがんばってね」そんな他愛もないやり取りが続いたけれど、彼と会う日はまたすぐにやってきた。
忘れもしないあの蒸し暑さと5月。

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