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テニスボールはなんで2個入り?

「あなたの7秒を頂けますか」116枚目

<「ダンロップ小ネタコラム1月号」 © 2024 イラスト/もりおゆう>

先週に引き続き今日もテニスの話題/ミニ知識です。
上のイラストは直近の仕事「DUNLOP TENNIS NAVI 1月号」。

2缶入りのテニスボール缶

昭和の大テニスブームの頃にラケットを握ったことがある方や、テニスをなさらない方でも一度や二度は見たことがおありかと思います。テニスボールは基本1缶2個入りで売られていますね。

今ですと、大体1缶700円位でしょうか。

僕ら草テニスですと6ゲーム選手の試合を3試合くらいやると新しいボールに変えます。ニューボールを必ず持って来るメンバーもいれば、いつもチャッカリ人のボールを当てにしているケシカランやからもいます(笑)

さて、ところが上の絵のようにこの2個入りというのは日本だけ。
世界では、テニスボールは3個入りが標準なのです。

理由
テニスの試合はニューボール2個あれば事足りて、3個めを使わなかったとしても、それはニューボールとはならないから、次の試合に使い回すわけにもいかないので、まったくの無駄になる。まずは必要な2個を確実に密封して、ボールを無駄にしない……というのが【2個入り缶 】の考え方。
「DUNLOP TENNIS NAVI 1月号」の小ネタページより要約/抜粋

世界のコートは日本に比べて広く、面数も多いためにボールが飛んでいってしまうと取りに行くのも面倒だから1球余分に入れてあるという事が根底にあります。日本は国土面積上の理由からコート面数が少ないので2個入りで充分という訳でした。

面白いことに、ウイークエンドプレイヤーの面々でも意外とこのことを知りません。2個入りが常識で世界中どこでもテニスボールは2個入りだと思っています。

ちなみに、ものすご〜く長くテニスをやっている僕も恥ずかしながらこのダンロップの仕事で初めて知った次第(笑)

今日は、7秒間上の絵だけをみても判るテニス/ミニ知識でした(笑)


*ちなみに2個入りにして価格を抑えたこともあるのではと僕は思う。
一大テニスブームの昭和の40年代後半で1缶2個入り800円くらいだった。元々テニスは貴族階級から始まり、言ってみれば社会的にハイクラススポーツだった。その事から高い価格設定がされていたかも知れない。けれど、ボルグやマッケンローの活躍でテニスが庶民のスポーツになると、庶民感覚ではどうしてもボール代が高く感じる。3個入りだと単純計算で1缶1200円になってしまう。ボールはあくまで、消耗品だからだ。私見ですが。
*「DUNLOP TENNIS NAVI 」連載/小ネタページ文 ©︎松尾高司
<©2024もりおゆう この絵と文章は著作権によって守られています>
(©2024 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)




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