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「DAO」説明できますか?🕋

DAOとは…
Decentralized Autonomous Organization(分散自律組織) - 価値の交換を含む社会活動を、既存の価値体系での信用を用いずに行う組織であり、ビットコインやその発展系の共同体を表す基本概念。

引用:ウイキペディア

皆さん、「DAO(ダオ)」という言葉
最近一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

今回知ってそうで知らない言葉シリーズとして
DAO」を紹介します。

以前「Web3.0」について紹介しました。
この「Web3.0」と「DAO」は密接な関係が
あります。
以前の記事がこちら⤵

それでは、一緒に勉強していきましょう☘
今回参考にさせていただいた記事がこちら⤵


✴はじめに
用語解説 特にこの4つ

ブロックチェーン:取引の記録を残す台帳

スマートコントラクト:契約を自動化する仕組み(自動販売機のようなイメージ)。スマートコントラクトのおかげでNFTやDeFiが躍進しました。

✅ガバナンストークン:株式会社でいう株式のようなもの。
ガバナンストークンのもらい方
・DAOのプロジェクトに貢献する
・取引所で買う

✅イーサリアム:ブロックチェーン上にスマートコントラクトを実装したのがETH(イーサリアム)です。ETHの創業者のヴィタリック・ブテリンはホワイトペーパーでDAOについて述べていた。

✴DAO(分散型自立組織)とは


DAOは「Decentralized Autonomous Organzation」の略称で、日本語では「自律分散型組織」と呼ばれます。

ブロックチェーンに基づく組織や企業の形態の一つで、株主、経営陣、役員などの中央管理者を持たず、組織内の構成員一人一人によって自律的に運営されています。

DAOで最も有名なビットコインのプロジェクト。
「サトシナカモト」というリーダーがいなくても、ビットコインは世界中のマイナーたちの貢献で100兆円近い時価総額まで成長しています。


 

✴DAO(分散型自律組織)の3つの特徴

✅リーダー不在の組織

✅投票トークンでの意思決定

✅匿名での利用が基本


1.リーダー不在の組織

DAOは中央管理者が不在で、組織に参加しているメンバー同士で意思決定を行います。

従来の株式会社では、「トップダウン方式」が一般的でした。

DAOは誰でも参加できるので、興味のあるプロジェクトを運営しているところがあれば自由にメンバーになれます。

2.投票トークンでの意思決定

DAOの意思決定に関わるには「ガバナンストークン」を保有する必要があります。

ガバナンストークンとは、ネットワーク運用や開発についての方針をホルダーによる投票で決定するトークンです。

トークン保有者はDAOの組織運営に対する提案をしたり、意思決定に関わる投票に参加したりする権利を得られます。

また、DAO内の取引はすべてブロックチェーンに記録され、維持されます。これにより、DAOは透明性が高い状態で分散化。責任を負わない自律的な組織となっています。

3.匿名での利用が基本

DAOは透明性が高く、どのようなルールに基づいて運営されているのかが誰でも閲覧可能です。

ブロックチェーンはオープンソースなので、ソースコードを見ればスマートコントラクトの内容を確認できます。

株式会社の場合、組織のルールが全て明文化・公開されているとは限りませんので、全体のルールを確認するのは困難です。

一方DAOであれば組織の参加者も、そうではない方もソースコードを閲覧できます。

✴DAOの3つの仕組み


✅ルールの定義

✅資金調達の実施

✅運営はDAOが行う

1.ルールの定義

DAOを構築するには、まずエコシステム全体を支配するルールを定義しないといけません。

定義したルールは、スマートコントラクト(契約を自動で実行する仕組みのこと)に書き込まれ保存されます。

プログラムで書き込まれたスマートコントラクトは、誰にでも記録されたものを見られるため、オープンで透明性があります。

また、一度書き込まれたスマートコントラクトは誰も変更できません。不変的なものとなり、DAOを運営する際のルールが決定します。

特定のプロジェクトで、一定の割合の投資家が出資に同意した場合にのみ、資金を分配するというように、企業のタスクを自動的に実行するようにプログラムすることもできるのです。

2.資金調達の実施

スマートコントラクトでルールが定義されると、DAOの資金調達が行われます。

発行されたガバナンストークンを、オープンソースでDAOの定義を確認して共感したユーザーや投資家が購入してくれる仕組みです。

ガバナンストークンを購入すると、DAO内での特定の問題に対する投票権のようないくつかの権利や特権をユーザーは獲得できます。

BitDAOやCompoundなどの大規模なDAOでは、ガバナンストークンを保有すると、手数料や報酬の分配に関する提案への投票権を得られます。また、トークン自体の価値が上昇した際に利益が生まれることも期待されています。

DAOに参加すると投票権を得ることができますが、ガバナンストークンの最低保有量といったルールが異なっています。

投票するためにガバナンストークンのルールはしっかり把握する必要があります。

3.運営はDAOが行う

ガバナンストークンが供給されると、保有量に基づいて意思決定が行われます。

参加者の過半数の投票と同意のシステムで規制されるため、外部の圧力を受けない独立した状態です。

DAOでは各シェアや投票はブロックチェーン上の取引、メンバーはアドレスで表されます。

アドレスは、人間やロボット、他のDAOが所有している可能性があり、匿名性が高いです。


✴代表的なDAO(分散型自立組織)

DAOの中で代表的な以下の4つについて紹介👏

✅MakerDAO

✅PleasrDAO

✅Flamingo DAO

✅ビットコイン

1. MakerDAO

MakerDAO(メーカーダオ)は、DeFi(分散型金融)を代表するプロジェクトです。ステーブルコイン「DAI(ダイ)」の発行・管理や、レンディングプラットフォーム「DSR(Dai Savings Rate)」などを提供しています。

自律分散型の組織「DAO(ダオ)」によって運営されており、開発はメーカー財団(Maker Foundation)という非営利団体の主導です。

DAIは「仮想通貨担保型」のステーブルコイン
に該当します。仮想通貨担保型のステーブルコインは、仮想通貨を担保に発行されます。

2. PleasrDAO

PleasrDAOは、NFTを収集しているDAOです。将来的にはDAOで蓄える資金を生かした投資などを行っていく予定で、現在は特にNFTアートの収集チーム(組織)として使われています。

PleasrDAOはエドワード・スノーデン氏(アメリカ国家安全保障局と中央情報局の元局員)がFoundation(NFTマーケットプレイス)にて販売した「Snowden NFT」の購入に使われたことで知られています。

PleasrDAOによって、所有するNFTを担保にDeFiと組み合わせて資金を借り、新しいNFTアートの収集を行うような流れが出来つつあります。

NFTアートは、ブロックチェーン上で生成された所有権のあるデジタルアートです。


3. Flamingo DAO 

Flamingo DAOはNFTに特化しており、所有可能なブロックチェーンベースの資産への投資機会を探ることを目的としている組織です。

Flamingo DAOのメンバーは保有するNFTを貸し出したり、他のDeFiプラットフォームの担保として利用したりできます。

DAO組織なので、メンバー投票のもとに方向性でNFTの活用方法が決まっていきます。

Flamingo DAOには誰でも参加できるわけではなく、メンバー数、身元確認、最低年収などの条件があります。

一般的な方だと入りにくいですが、高額なNFTを集団で扱うため、ハードルが高くなっています。全ての条件を満たしていたとしても、メンバーの空きがない場合は、もちろん加入できません。

Flamingo DAOは有名どころのNFTが多数揃えており、CryptoPunksのような高額なNFTアセットも200以上所有できているのも特徴です。

4. ビットコイン

暗号資産業界では、DAOを最初に成功させて現在まで維持されているのはビットコインだと考えられています。

ビットコインは「マイニング」という、仮想通貨の取引承認に必要となる複雑な計算(コンピューター演算)作業に協力し、成功報酬を受け取るという仕組みが決められています。

ビットコインのプログラムコードに内在するルールと、人間を動かすための報酬によって、管理者や中央集権的組織が不在で成長してきました。

現在もアップグレードを続けており、今後も発展していくことが予想されます。

✴日本にもあるDAO


✅Ninja DAO

✅和組DAO

✅MZ DAO


1.Ninja DAO


https://www.ninja-dao.com/

Ninja DAOはCryptoNinjaを元にした公式コミュニティーです。
さまざまな企画が進めらており、アニメ化・ゲーム・アプリなど日本のWeb3.0の最前線を走っています。

2.和組DAO


和組DAOは、Web3の最新情報を共有・議論するオープンなコミュニティです。Web3全般(DeFi, DAO, Crypto, NFT, Blockchain, Metaverseなど)のトピックを対象に初心者から起業家まで幅広く所属しています

3.MZ DAO

前澤友作さんが主催のDAOもあります。
月額500円かかりますが、コミュニティーはアクティブなようです。今後、よりDAO化を進める予定。

✴ DAO(分散型自律組織)の今後の見通し


✅DeFi拡大により需要の拡大

✅組織の在り方の変化

✅ガバナンストークンの価値の高まり

1.DeFi拡大により需要の拡大

現在の多くのDeFiやNFTのプロジェクトは、DAOによって管理されています。

暗号資産の時価総額約2兆ドルのうち、DAOが管理している割合は増加傾向です。ツールや機能は大幅にアップグレードしており、今後もDAOでプロジェクトが運営しやすくなっていくと予測されています。

2.組織の在り方の変化

DAOは、リーダーやマネージャーのような管理者が存在せず、中央集権的な組織に支配されないことが特徴です。

ブロックチェーン上で独自のルールを基準に実行される組織となっており、外部からの介入を受けない政府からも独立した存在です。

また、オープンソースで透明性が高いため、DAO内の取引はすべてブロックチェーンに記録され存在が残り続けます。

さらにインターネットにアクセスできる人であれば、誰でもDAOトークンを保有したり、購入したりすることが可能です。そのため、DAOにおける意思決定権を持つことができ、参加者全員でDAOを成長させていけます。

3.ガバナンストークンの価値の高まり

DAOが注目されるほど、ガバナンストークンの価値が高まることが予想されます。

プロジェクトのガバナンストークン需要が高まり、価値が向上していくためです。

また、ガバナンストークンを保有することで、DAOで生じた利益の一部を受け取れる可能性もあります。

投票権に加えてその他のインセンティブも受け取ることができるとなると、DAOへの参加者が増えていくことが予想されます。


✴DAOの課題


✅まだ自律分散的ではない

✅意思決定までの時間や方向性の問題

✅コードのバグやハッキングのリスク

✅法整備が追いついていない


1.まだ自律分散的ではない


DAOの定義:自律分散型組織に当てはまるものがなく、中央集権的なサービスが多いのが現実です。

コミュニケーションをとるツールはDiscordが一般的ですが、これは中央集権なサービスなのです。

結局のところ、特定の管理者に権力が集中すると言われています。

2.意思決定までの時間や方向性の問題


投票により決めるので可決されるまでに時間がかかります。
もしキャンセルしたら中央集権的になってしまいます。

3.コードのバグやハッキングのリスク


コードのバグがあると修正に時間がかかります。

ハッキングは実際に昔ありました。
これを「The DAO事件」といいます。
The DAOは投資系のDAOプロジェクトでしたが、364万ETHが盗まれました。

4.法整備が追いついていない


DAOは法人or個人?

DAOでの収益に対する課税は?

何か問題が起こった時に責任の所在は?

法に関して、こういった問題がまだまだあります。

✴まとめ

DAOによって変わること

✅雇用がよりボーダーレスになります。



もう学歴や性別、国籍なんて関係ありません。

✅めんどくさい手続きが不要になります。



法人化するための書類や雇用するための契約書はもういりません。

✅人なしでサービスが回ります。



社員のいない会社となるのです。
将来的には本人確認・コンテンツの承認などあらゆる作業がスマートコントラクトにより自動化されます。

✡DAOを簡単にいうと

DAOとは
リーダー不在の新しい組織の形である

株式会社より効率的・健康的な組織になると言われています。

理由はこの3つ

・特定の管理者やリーダーがいない

・誰でも匿名で参加できる

・情報が透明である


まだまだ発展途上のDAOですが、必ず未来の
会社の組織がこうなっていくであろう姿を
指し示してくれています。

いかがだったでしょうか?少し長めの説明で
頭の中に入りましたか??

皆さんのお役に立つ情報をこれからも発信していきます☘
気にいっていただけたらスキ❤お願いします。

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