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ヤムーの大冒険 第2章 第1話 ビッグストーンタウンへ突入〜32日目

明日はついにガブライズ族のビッグストーンタウンへの突入が決まった。
チームヤムーの未来はいかにっ、、

「ミッケ、明日の奉納は何時予定だい?」

「いつも夕方でやんす。ヤムーさん。」

「そうか、ではっ怪しまれないようにいつもの時間に合わせよう。」

「いつもより多めの食糧を奉納するということで、お前に私が付き添うかたちでビッグストーンタウンの入り口に行こう。入り口付近に全員が待機し、私の号令でみんなで門に突入するっ」

「ヤムー君、状況によっては我々の判断でヤムー君達の援護に入る。それについては、御了承頂きたい。」
リッキーは冷静に言った。

「であればっ!リッキーさん、その判断はリッキーさんにお任せします!その判断がミッケと私の命を左右しかねません。ではっ、今からみんな夕方前まで睡眠をとろう!今日は運命の戦いの日になりそうです。」

日の出の前にヤムー達は眠りについた。
得体の知れない相手に恐怖を感じながら、みんなは目を閉じた。
ヤムーとラリーはリッキー族から頂いた剣を念入りに磨いた。
恐怖と期待の入り混じった微妙な雰囲気となった。

〜午後3時〜

「ヤムー起きろっ!もう3時だぜっ、、
こんな時にイビキ全開で眠りやがって、お前は心臓に毛でも生えてんのか?」
ディッチは少し呆れた顔で言った。

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「あ〜申し訳ない、どうも起きるのは苦手で、、」
「バ〜カ!シャキッとせいっ!」

チームヤムー全員は、ガブライズ族への恐怖と少しだけの自分自身への期待を胸に身支度の最終確認をした。

「よしっみんな、これから遂にビッグストーンタウンに向かいます。予定通りミッケと私で、食糧を奉納する。我々が見張りを攻撃したと同時に、突入をお願いします!正直そのあとは攻めあるのみです。とにかく暴れ倒して、何とかビッグストーンタウンの世界に向かいましょう!
みんなの無事を願っています。」

ヤムーは目に涙を浮かべていた。
最初は独りぼっちだった自分に沢山の仲間ができたことが嬉しかった。
なんだかんだ、みんなとの楽しい思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
また、命の保証もないことにも腹をくくっていた。

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ラリーが言った。
「ヤムーさん、私はヤムーさんのおかげで、仲間との出会いや一緒にいることの温かさを初めて知りました。命尽きるまで、私はヤムーさんと戦います!」
「僕も同じだよ〜、ヤムーのおかげで人への優しさを学んだよ!みんな大好きだよっ!」とチャッピーが付け加えた。

「ヤムー君、我々リッキー族も君には感謝してやまないよ。息子の為にも全力で戦うよ!」

「ヤムー!ヤムー!ヤムー!」

みんなが泣きながら叫んだ!
ビッグストーンタウンへの士気は絶好調に達していた。

「チームヤムー!いざ出発しますっ!」
「はいっ!」

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