見つめる竹は煮えない
見つめる鍋は煮えない。
知の哲人、外山滋比古氏が著書『思考の整理学』で使われた言葉です。
鍋だけ見ていると、沸騰したかな?と逐一確認たり気になって、なかなか煮えないものです。
でも、沸かしている間に、
皆さんは、小石が竹に当たった音で悟った禅僧をご存じでしょうか?
彼の名は香厳智閑(きょうげんちかん)。
唐の時代の禅僧です。
彼は幼少期から一を言えば十を理解するほど、とても賢かったそうです。そして青年になり、禅の道を志すようになり、その当時、禅の第一人者だった百丈懐海(ひゃ