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【芥川賞?直木賞?】あなたはどっちを読む?〜純文学とエンタメ小説の違い〜
芥川賞と直木賞の違いを知るとより小説が楽しめる。
優れた小説に与えれる賞(文学賞)と言えば、芥川賞と直木賞。どちらも日本でもっとも有名な文学賞ですが、その2つ賞のカラーはだいぶ違います。
そしてその違いが小説の楽しみ方になる。
つまりこの違いがわかると、小説がどのようなものか、純文学がどのような小説なのかがよくわかって、小説をより楽しむことができる。
今回のnoteはその芥川賞と直木賞の違い、そして楽しみ方を記事にしていきます。
(このnoteは、小説の魅力を中心に読書に関する記事を発信しています。会社員として働きながら小説を書く、小説家を目指しているnoteです。)
<芥川賞と直木賞>共通点と違いと楽しみ方
知っているとより小説が楽しめる芥川賞と直木賞の共通点と違いと楽しみ方は次の3つです。
①共通点
芥川賞と直木賞、どちらも1935年に小説家でジャーナリストの菊池寛によって設立された文学賞。現在は公益財団法人日本文学振興会が主催し、毎年2回、選考委員会が作品を選び受賞作品が発表されています。
設立されたのは1935年(昭和10年)、太平洋戦争開戦の6年前。
毎年2回(1月と7月)に選考と受賞作の発表がされる
選考委員会によって受賞作品が決定される
②違い
芥川賞と直木賞の違いは対象となる作品/小説のジャンル。
芥川賞は純文学小説が対象となり、直木賞はエンタメ小説が対象となる。
この違いを一言で言えば、直木賞(エンタメ小説)にはある一定の形式、目的、ルールがあるが、芥川賞(純文学)にはない。
エンタメ小説は起承転結/ストーリー性などの型があり、それによって読者の感想が一定の方向に向かうことを目指している。しかし、純文学には特定の形式はなく、それどころか結末らしい結末さえないこともある(えっ?これどこに向かっているの???という感じ)。
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これが純文学が自由な文学と言われる理由でしょうか?
③楽しみ方
もちろん楽しみ方は人それぞれ。
受賞作を読む、感想をアウトプットする、その感想を友だちと言い合う。
もちろんなんでもOK。
その中で私は候補作を全部読んで、選評を書き、マイ芥川賞を発表します。(2023年1月の第168回芥川賞のマイ芥川賞は次のnoteで発表しています。)
芥川賞と直木賞は、文学ファンにとっての年2回のお祭りです。
そのお祭りの楽しみ方を、自分独自の楽しみ方をみつけてみましょう。
小説を楽しむ = 自分で自分の楽しみ方を見つける
SNSやYouTube、ゲームなど、高品質な楽しいエンターテイメント、コンテンツがたくさんある。
無料、もしくは安い金額で無限に楽しめる。とてもコスパがいい。
しかもそのコンテンツの多くが、どう楽しむかを自分で考えなくても十分楽しめてしまうほど品質が高い。だからどう楽しめばいいかをあまり考えなくても楽しめて、どう遊べばいいかを説明しなくてもみんなと一緒に楽しむことができる。
その中で、小説は必ずしもどう楽しめばいいのかを教えてはくれない。
だからそこから自分だけの楽しみ方をみつけることになる。
でもそれはもっとも楽しいエンターテイメントになるかもしれない。
その最初の一歩目として芥川賞と直木賞に注目して、受賞作を手にとってみるのはどうでしょう。オススメです。
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AIを使えばクリエイターになれる。 AIを使って、クリエイティブができる、小説が書ける時代の文芸誌をつくっていきたい。noteで小説を書いたり、読んだりしながら、つくり手によるつくり手のための文芸誌「ヴォト(VUOTO)」の創刊を目指しています。