見出し画像

【YouTube大学まとめ】官邸vs携帯大手②『携帯料金はなぜ下がらないのか?』後編

携帯はみんなのインフラです。子供の安否や、震災時の安否を確認する時に必要なものです。それがなぜこんなに高く、儲けているのか。それを理解する必要が日本国民にはあります。


【YouTube大学まとめ】はマガジンにてまとまっています!
最後のあとがきに僕の想いを書いてます!

今日はこの動画!

月1000円値下げというだけでも、500万件の契約を持っているため6000億円の減収となる。

前編では、1000円下げるだけで、圧倒的な利益がなくなるため、それすらもビビってしまう状況を説明しました。

それでも、澤田社長はGOサインを出した

澤田社長の見解では、四割発言があってすぐ動けば、『ドコモはすごい』となる。かつ、それに刺激を得たソフトバンク、auも値下げに踏み込む事で、価格競争が生まれ、政府が望んだ結果になるというものでした。

ですが、改正法が遅れ、改正施行前にドコモが割引してしまう

ドコモは、見切り発車で2つのプランを新しく始めました。

ところが、auとソフトバンクは追随してきませんでした。

ソフトバンクは、改正法が遅れていることを見越し、それに合わせるように調整しました。しかし、そこまでインパクトのある割引とまではいきませんでした。

携帯通信業界の呪縛②囲い込み 

端末の割引と通信料のプランが絡み合い、分かりづらくなっています。
それに加え、4年縛りというものがあります。これは、端末代を4年で分割にするなら安くするよというものです。ですが、これは4年間はずっと同じもので、かつ途中で変えるなら違約金を払ってもらうというものでした。

それに納得しない官邸は次の動きを見せます。

官邸は、端末と通信料の値段を分離しろという

4年で縛って、かつ通信料と端末代を払う仕組みだと、分かりづらいから、それを分離しろと言ったので、ドコモは改正前にそれを行いました。いわば、優等生ですよね。にもかかわらず、国民の意識は違いました。

国民は、端末が安い方がお得感があった。

端末代を最初にどんっと払うより、よくわからなくても、通信料に上乗せされた方が、お得を感じる国民が多かったのです。
そして、ドコモは分離したために、端末代を安くすることができず、爆発的に売り上げは落ちていきました。

ソフトバンクとauは端末代をどんどん値引きしていたため、政府の言うことを聞いたドコモは大失策をしたことになった

この痛手により、かなり傷を負いました。

端末の値段を下げる方が、人間は喜ぶと言う悪魔的な戦略をうまく使ったのがソフトバンク

奇策①2007年に新スーパーボーナスという、端末代と通信料を分離まではいかないが、端末代の割引を、通信料に当てることにより、一緒ではないが、分離しても、同じぐらい安くなるというサービスを始めていました。
しかし、それをドコモとauに真似されると言う苦い思い出もありました。

奇策② 2019年半額サポート+で端末代を半額に

このプランは、分離はする。が、ただ単純に端末代を半額すると言うものでした。
そしたら、端末だけ買って乗り換えられちゃうんじゃないの?と思いがちですが、これには、100日間のソフトバンクのSIMロックがかかっていました。つまり、100日間は使わなくてはいけないということです。

ですが、官邸はダメだと口出してきました。まとめると・・・

官邸や総務省はどうにかして変えたいところ。

それに便乗した楽天は、参入遅れをし、
言われた通りにしたドコモは、失策
そこに、ソフトバンクが奇策を行うが、それは政府が望んでいないため、ダメだと口だしをしたという、状況です。

そんな中、コロナも来てしまい、どんどん遅れていて、5Gも世界的に遅れをとっています。

携帯通信業界の呪縛②囲い込み+α(家族割、現状維持バイアス)

先ほどの4年縛りに加え、家族割によって、他者への乗り換えをはばむ戦略をとっています。

最終的に、4年も同じところを使っているので、変えるのめんどくさいし、このままでいいかという現状維持バイアスが働いてしまいます。

携帯通信業界の呪縛③月額収入 顧客と向き合わずとも、儲けられる

ここは著者が一番問題視している部分です。どういうことかと言うと

インフラ事業なのにでかすぎるが故に、何もしない方が得だという状況になっています。そうなると、顧客とちゃんと向き合わなくても、ずっと儲けられてしまうのです。

日本人の慣れから生まれた弊害がiPhone

日本は世界的に見ても、iPhoneの普及率が異常に高いです。他国では、Androidの方が普及していたり、iPhoneは高いし、普及してない国の方が多いと言う話を聞いたことはありませんか?

なぜこんなに日本に普及しているのか。それは端末割引のせいです。

このサービスによって、どんどん安くなり、端末の競争が正当に行われたなかったのが唯一日本です。

iPhoneアグリーメントという裏取引

『iPhoneを安くするから、このぐらい売って』という裏取引があったことが、公正取引委員会によって見つけられました。ですが、すぐに直したため、それは事件化まではしませんでした。

ですが、分かるまでに時間がかかり、日本におけるiPhoneのシェアが爆発的に広がりました。

日本人は現状維持バイアスがかかっていて、高いiPhoneを買い続けるというマインドになっている。
その上に、携帯キャリアを格安に変えようというマインドにもなっていないのです。

つまり、日本人は今あるやつを使い続けることが一番いいと思い込んでしまっているのです。

携帯会社も努力しない。スマホ会社も努力しない。日本人は今あるものを今あるシステムで売り続ければ、買い続ける。

だから、めちゃくちゃ進歩が遅れているのです。
さらに、コロナもあり、どんどん遅れて行っています。

あまり、進展していないようで、大手3社がぶつかり合い、官邸や総務省も動き、なおかつAppleも裏で暗躍していたのです。
でも、我々はこのままでいいかと、指をくわえてぼーっとしてる。それではいけません。

携帯のキャリア、通信の費用は割高じゃないか、端末は適切な値段なのか、ちゃんと考えた上で、選択しなくてはいけない。

その上で、声を上げなければいけません。

必要なもののインフラなのに、なんでこんなに高いんだ!

携帯はみんなのインフラです。子供の安否や、震災時の安否の確認するときに絶対に必要なものです。そんな絶対に必要なものがなんでこんなに高いのか。そして、なんでそんなに儲けているのか。

これをちゃんと声をあげないと、この国に正常なビジネスは訪れません。

携帯の話だけに、アンテナが大事

5Gに関してや、世界での携帯ビジネスのことをもっと知り、国民が訴えていくことで、日本を変えていこうということでした。

 
最後までありがとうございました!

個人的な感想

僕は、母がそういう契約に関しては敏感で格安SIMを使っていたり、ポケットWi-Fiを使ったりしていました。ですが、自分自身そこまで関心がなく、安ければいいや程度の考えでした。言うなれば、現状維持バイアスの典型的な日本人でした。

携帯会社の本質が見えた気がします。この寡占状態は確かに良くも悪くもすごい状態です。でも、1000円の値下げだけでもめちゃくちゃな減益。月額収入という恐ろしさも理解できました。

これからの携帯会社の動きや、4社目の楽天の今後に興味を沸かせ、もっと知っていきたいなと思います!

みなさんはいかがだったでしょうか!
スキボタンもよろしくお願いします!

フォローも嬉しいですし!
コメントもお待ちしています!

前編はこちらから!
コロナ下の携帯大手の増益、官邸の動きから、なぜ楽天がこのビジネスに参入して来たのか、詳しく解説しています!

あとがき

僕は小さいころから新しいことを知るのが好きです。
学生時は勉強法を知るのが好きで、よく中田敦彦さんの勉強法やプレゼンなどを見てました。そんな中田敦彦さんがYouTube大学を開き誰でも見れるようになりました。

そしてその内容は、本の要約、解説。

僕自身本が全く読めない性格で、長文は苦手です。
ですが、YouTube大学はめちゃくちゃ分かりやすく、ワクワクします!
だからこそ、そこでの学びをnoteを使って整理したいと思いました。

noteで整理することにより、文字で見れるようになります。そうすることで必要な部分、大切なポイントを簡単に見れます。長文が嫌いな人向けに、目次をうまく活用し、目次を見るだけで理解できるようにします。

これの活用法は、動画の学びをより脳に定着させることです。僕もそうですが、学びを見ても次の日には半分くらいは忘れてしまいます。それを思い出すために動画を見直すのは、時間がかかりますよね。でも、付箋のようにメモが残ってれば思い出せます。それがこのnoteになります。

発展途上なので、やりながらどんどんバージョンアップさせて行きます!
応援よろしくお願いします!

参考文献

「官邸vs携帯大手 値下げを巡る1000日戦争」堀越功(日経BP)


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?