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グラビティをダウンロードしてみた

昨夜、ベッドでうとうとしながら『グラビティ』というアプリをダウンロードした。

惑星のロゴがついたSNSは、優しい世界と謳われているらしい。

すっかり観覧用になってしまった私のツイッターのタイムラインに根気強く現れ続けたので、どんな感じかなぁと思って入れてみた。


アプリの中に入ってみると、淡い宇宙がぽんぽんっと出てきて、このような言葉が書かれていた。


Gravityへようこそ。

ここでは私たちはみんな、1つの大きな銀河系に集められた星です。

外見や社会的な立場からは切り離された世界ですから、リラックしてあなたの心の内を打ち明けてください。

またここでは他の面白い星と出会うこともできます。異なる星同士で引かれあい、温かいパワーを共有しましょう。


世界観が作り込まれている。でも、その世界観が嫌いじゃないと思った。


グラビティは匿名でアバターの世界で、実名顔出しのフェイスブックとは対極している。

しかし、2ちゃんねるのような治安の悪さは存在しないし、悩み相談に対してもYahoo知恵袋でたまに見られるような冷ややかなコメントなどは存在しない。

やさしい世界を作り込んでいるだけあって、トゲトゲした人が集まっていない印象。


タイムラインには誰かの心の中が広がっている。

それは決してインスタのストーリーには載らないような内容ばかりで、舞台裏感がおもしろい。


彼とお別れしました。わたしの未来に乾杯!


LGBTの恋人とドライブに来ています。
楽しいなぁ〜


あー、趣味が合う人と結婚してぇ


在宅ベッド勤務してます


1人暮らしってサイコー!


水族館に行ってその後寿司屋に駆け込んできた


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SNSが普及して以来、わたしたちは強制されたわけでもないのに、まるで義務のように『何者か』になろうとしてきた。

ズラリと並ぶ知人のストーリーズは、まるで平均とは何かを教えてくれる物差しのようで、自分がどんなもんかを測られているようだった。

生活のハイライトを写真に収め、幸せの発表会をする。いつしかそれが当たり前となり、それに疲れきた人がいる。

だから『何者にもならなくていい場所』の需要がちょこっと高まっているのではないかと思う。


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人には言いにくいけど、日記に書くだけでは満足しないというときがある。

そんなとき、自分がどこの誰だと名乗る必要のない場所で、ゆるーく打ち明けられたら嬉しい。

誰かに聞いてもらえたら、共感してもらえたらちょっとは気持ちが楽になる。

グラビティのような世界を重宝する人はきっと多いのではないかと思う。


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