エアビーで過ごした2週間。 常連になったコーヒー屋で芽生えたある気持ち、そしてついに新居へ...
メルボルンのエアビーに滞在して2週間が経った。
空港に舞い降りて、ウーバーを呼んで仮住まいに到着した初日はとにかくお腹がペコペコで
館内でお掃除をしていたホストのスティーブさんにおすすめのご飯屋さんを尋ねて、ベトナムサンドイッチと餃子を食べに行った。
その後長距離フライトの疲れに逆らえず、爆睡。
起きたら夜の8時くらいだったけど、外が昼みたいに明るかったので、散歩がてらに駅に出向いて電車のカードを作りに行った。
道中は住宅街の立派な植物にときめいたり、ご近所さんのゴールデンレトリバーと戯れたり。
恋人ティムは1日遅れで到着した。
彼と会うのは3ヶ月ぶり。
たったの数ヶ月でも感動の再会である。エアビーの建物の前で思い切りハグをした。
次の日からは自炊するためにスーパーに行って、ナスの巨大さに驚いたり
銀行で口座の手続きをしたり、内見ツアーを4回したり、現地の仕事に応募したり、翻訳の仕事をこなしたりと生活のセットアップ作業が続いた。
一方で
繁華街を歩き回ったり、ビーチに行ったり、言語交換イベントで友達作りをした。
エアビー生活、久しぶりのシェアハウス
エアビーはおもしろい形をしていて、入り口のドアを開けると廊下があって、左サイドに5つのドアが立ち並んでいた。
私たちは3番のお部屋で、1番の部屋にはアメリカ人のカップルが、2番の部屋にはアメリカ人の女の子がいた。
4番と5番の部屋は頻繁に人が入れ替わった。
ある日は朝ごはんにカニをさばいて優雅にモーニングをしていた豪快な中国人家族が、ある日はカリブ海から来たみたいな陽気な男性組がいた。今は控えめで丸眼鏡をかけたアジア人の若い女の子達が滞在しているようだ。
1番と2番に滞在しているアメリカ人もワーキングホリデーをするために来たらしく、私たちと同じように長期の借宿として部屋を利用していた。
キッチンとお風呂は共同だった。
お風呂はシャワーオンリーで、ビーチサンダルを履いて浴びる。センサータイプの電気で、シャワー中に電気が突然消えてヒッと驚くことも。笑
なんだかアメリカに留学していた時に住んでいた寮を思い出す。
21歳の時は大きな空間に知らない他人が大勢住んでいることにただただワクワクしたけど、28歳になった今、自分のタイミングで料理やシャワーができないことは決してワクワクするものではなかった(笑)
2番のお部屋に滞在しているアメリカ人の女の子はとてもシャイで、すれ違っても目を合わせてくれなかった。
でも一度キッチンで一緒になって、思い切って話しかけてみると意外にも会話が弾んだ。話しかけてみるものだ…!
彼女の名前はハレーナで、25歳。ハレーナはここに1ヶ月滞在した後ビーチの近くのエアビーにまた1ヶ月住んで、そこからはホステルを点々としながらオーストラリアを旅するらしい。
家と仕事を探して現地生活を満喫するスタイルではなく、バックパッカーとして各地を巡り巡るスタイルもなんだかおもしろそうだなぁと思った。
ハレーナは帰国した後大学院に行くらしい。
外国にいると、型にはまらない生き方をしている人にたくさん出会えて元気が出る。
1番のお部屋にいるアメリカ人カップルとは結局一言も話さなかったけど、すれ違えば笑顔で挨拶する仲で心地よかった。
シェアハウス生活はもうお腹いっぱいだけど、この歳になると他人と同じ空間に住むことなんてなかなかないので、貴重な経験ができたと思う。
シェアハウスは自分のタイミングで自分のことをしづらいという欠点はあるけど、それでも人との繋がりや関わりを実感することができる。
最終日である今日は、ここを予約してよかったと思った。
常連になったコーヒー屋さんで芽生えた”ある気持ち”
エアビーの隣には小さなミニエスプレッソバーがあった。館内のコーヒーマシーンがイマイチとのことで、だったらと隣に買いに行くことにした。
二人のご夫婦?が切り盛りされているテイクアウト専用のカフェで、朝に行くと毎回とびきりのスマイルで迎え入れてくれた。
耳触りのいいボサノヴァがのんびり流れていて、ガラスのショーケースの中には素敵なパストリーが並んでて、出来立てほやほやのコーヒーが濃い目でとっても美味しい。
数回通うと「スモールコーヒー2つね?」と注文を覚えてくれていて、すっかり常連になれた。
やがて注文の合間に小話をするようになり、お互いの名前を知り、私はワーキングホリデーでこの街にやってきたこと、現在お仕事を探していることを話した。
奥さんとは連絡先を交換して、その後メッセージでお仕事探しのコミュニティーや職探しの方法を丁寧に教えてくれた。
ワーキングホリデー期間中は、つくづく人との関わりやご縁の大切さに気づく。
ほんと、行くたびに幸せがチャージされるカフェだった。
エアビーをチェックアウトするとなかなか来れなくなるから、最終日はコーヒーに加えてアーモンドクロワッサンを注文した。
現地で親切にしてくれた人にあげようと関西空港の売店でお土産をいくつか購入したのだけど、そのうちのひとつをご夫婦に渡した。
奥さんと熱いハグを交わして、また来るねーー!!!って約束。
コーヒーの入った紙カップには”頑張ってね”というメッセージが書かれていて「料金はいいわ!また戻ってきて!」と見送ってくれた。
もちろん、絶対また来ますとも!!!!!
このカフェに通っているうちに、私は自分の中にとある気持ちが芽生え始めたことに気付いた。
それは
この先、自分の空間を所有して人と直接関わるタイプの商売をやってみたい!!
という願望だった。
就職が苦手な私に残された選択肢はフリーランスか自営業で切り開いていくルートだと思ってる。
現在はフリーランスだけど、いずれどこかに根付いたら空き部屋を活用して何かを始めてみたい。
カフェのご夫婦みたいに、人を喜ばせてみたい。
思い返せば
中学生時代、先輩のお母さんが和室で開いていた塾に通っていた時も、個人経営の英会話教室で働いていた時も、外国人男性のアトリエの一室で開かれたカリグラフィーワークショップに参加した時も、今回私がカフェで感じたことと似たようなことを感じていた。
冒険が落ち着いていつかどこかに根付いたら、彼らみたいに自分専用の空間を持って、お気に入りの家具やアイテムを飾って、そこで誰かに何かを提供したい。
スタッフを雇わなくても済むくらいの小規模なサイズで、何かをしてみたい!!!!
「何か」が何なのかはまだ分からないけれど
人生の作戦を一緒に立てるとか、言語を楽しく教えるとか、想いを言葉にするお手伝いをするとか、海外での経験をシェアするとか
私がこれまで熱心にやってきた”大好きで大得意なこと“を必要としている人と直接関わって、何かができたらと思う。
一年半くらいずっと在宅ワークであんまり人に関わる機会がなかったけど、ここ最近また人とたくさん関わり始めて、やっぱり私、人と話して関わることが好きなんだって思い出すことができた☺︎
ついに新居へ…
今日の2時に、鍵をもらって新居に入居する。
エアビー生活もこれにて終了。
この2週間が小説でいうところのプロローグだとしたら、今日が第1章となるだろう。
私と恋人ティムは今日、新たな街に移動する。
明日は仕事の面接がある。
「本格的な」現地生活が今始まろうとしている。
ところで、新居は日当たりがとてもいい。
大きなオーブンもある。
バルコニーで日向ぼっこをしながら朝食を楽しんだり、オーブンを使った料理(ミートパイやケーキなど)なんかに挑戦してみたい。
海外のレシピ本は可愛いから、1冊手に入れてお家で料理を堪能したい。
建物の地下にはプールやジムもある。
毎日泳いで運動することを目標にしたい。
ここに住んで、引き締まった体を手に入れたい!
そんな感じで
今は「〜〜したい」が溢れまくっている状態なのだけど
「〜〜すべき」とか「〜〜しなきゃ」じゃなくて
〜〜したいで埋め尽くされている生活はとても楽しくて幸せを感じる。
To be continued…
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