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友情版両思いの成立

最近、いつものカフェに韓国人の女の子スタッフがやってきた。名前はクローイ。彼女を一目見た時、自分と同じバイブスを感じた。

そういう人ってたまにいないだろうか?まだそこまで会話を交わしてないけど、目が合った時に直感で「この子と仲良くなるな自分」みたいな漠然とした予感を感じるとき。

クローイにはそれを強く感じたし、クローイもまた同じタイミングで同じことを私に感じてくれた気がする。友情版両思い成立である。

私がいつも行くカフェは、シティにある常に忙しいカフェとは真逆で、主に近所の建物の住民達が繰り返し訪れるゆったりとした場所。

スタッフはすぐに顔と名前を覚えてくれるし、たまに雑談をしたりもする。

クローイとは、彼女がカフェラテをテーブルに運んできてくれたときによくお喋りする。

「今日のピンクの靴下可愛い!キマってるわよ」「あなたのピアスかわいいわね」と嬉しいコメントを送り合ったりもする。ファッションの些細な意図に瞬時に気付いてナイスと言い合える人がいるとお洒落に気合が入る。

距離感も似ている。親しくもないのにパーソナルな質問をされることに不快感を覚える人もいるが、私は気が合いそうだなと思った人に関してはむしろ話したいし話されたい。オープンマインドでいたい。当たり障りのない話を繰り返すよりも少し踏み込んだ話をした方が深い仲になれたりするから。

クローイはカフェラテを運ぶ度に質問してくる。


ね!昨日一緒に来てた人、ボーイフレンド?

あなたって、ライター?


そんな感じで、好奇心旺盛に尋ねてくれる。

私は答えた後、同じような質問を聞き返す。

おかげさまで、プチ会話を数回重ねた後、私たちはお互いの基本情報を随分と知ることができた。

クローイは私が恋人と一緒に住んでいて、翻訳の仕事をしていて、5年間ブログたるものを書いていて、4年前にトロントに住んでいて、メルボルンに来て5ヶ月目であることを知っている。

私はクローイが1ヶ月前に引っ越してきて、同じく恋人と一緒に住んでいて、韓国ではグラフィックデザイナーをしていて、旅が大好きで色んな地を訪れていることを知っている。

まだ聞いてもないけど、おそらく同い年な気もする。このタイミングでメルボルンに来るあたり、自由人でマイペースで気が合いそう。


こうして、いつものカフェを訪れることがますます楽しみになった。


驚いたのは、クローイと私の住んでいる建物が同じだったということだ。

ある日帰宅していると、クローイっぽい女の子が建物に入っていくのを見た。

あくる日尋ねると、やっぱり同じ建物の住民だった。まさかの、住所同じ(笑)

その出来事をきっかけにより親近感を感じた私は、彼女と友達になって一緒にコーヒーを飲みに行きたいなと思った。

タイミングがいいときに連絡先を聞いてみようと思っていたところ、夜のエレベーターで偶然一緒になった。


クローイ!私あなたともっとお喋りしたい!もしよかったら今度一緒に近所のカフェ行かない?

もちろん!連絡先を交換しよう!


こうして連絡先を交換する時が来たのだけど、あいにく私のスマホが電池切れで交換できず(笑)その後カフェを訪れたときに晴れて連絡先を交換したのだった。

ということで

私たちは来週、近所の川沿いを散歩して、ロースタリーでコーヒーを飲むことになった。待ち合わせは、建物のエントランス。こういうの初めてで、フシギな感覚。

フロアも近いので、今度美味しいものを作ったらおすそ分けしに行きたい。


偶然知り合って、友達になる感じ。

まるで、エミリーパリへ行くのエミリーとミンディみたいでワクワクするなぁ。




The journey will be continued…

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