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人生に、グラデーションを

いきなりだが、ゼッセイの美女じゃなくてよかった。なんでもできてしまう天才じゃなくてよかった。一生お金に苦労しない財閥の令嬢じゃなくてよかった。

…..おいおい、急にどうした。朝からいじけてるのか!?と思われるかもしれないが、いじけてない。本心だ。


わたしは、わたしでよかったと思う。


だって、わたしには女性誌のメイク特集ページを見て研究することが楽しい。

こうしたらほんの少し可愛く見えるのねん、ふむふむ。なるほどね。

そうやって、ドキドキワクワクしながら新しいリップを選びに行ったり、それを初めて唇に引く瞬間たるや。とても楽しいぞ。

世界には、魔法のようなコスメが溢れてて、それを試して純粋に変化を楽しむことができるのは喜ばしいこと。伸び代のかたまりだ。

わたしがもしゼッセイの美女だったなら、お化粧の研究の楽しさやビフォーアフターを味わえなかったかもしれないのだ。


なんでもできてしまう天才になるお薬を渡されたら、わたしは瓶の蓋を開けて捨てる。それかもったいないから、メルカリにでも出品しようか。

それと引き換えに失うものは、できないことができるようになった時の喜び。

人生の醍醐味を1つ捨ててしまって、どうする。

虹が出たら嬉しくてみんなは写メを撮りたくなるけど、それは”珍しいから”嬉しいのだ。

雨上がりに見える綺麗なものだから、感動するのだ。毎日虹が出ていたら、嬉しいと思う気持ちなんて、あっという間に消えてしまうだろう。

というように、毎日うまくいく日が続けば、それはそれで波のないタイクツな人生になりそうだから、わたしは天才のお薬はいらないぞ。


一生お金に苦労しない財閥の令嬢じゃなくて、本当にツイてる。

だって、頑張ってお金を貯めて自分で欲しかったものを買う喜びって何度味わっても嬉しくて、自分のことを誇らしく思うもん。

『やりくり』。わたしはこれが嫌いじゃない。

限られた範囲でどうやって生活しようかしらンと工夫を凝らせるし、やりくり上手になれた日にはサバイバルレベルがアップする。

どんどん生活とお金との付き合いがうまくなっていくのは喜ばしいことだ。

とまあ、色々と書いてみたし、もしかするとこの人、無理矢理プラスの面を引っ張ってきて強がり言ってるんじゃ(笑)みたいに映っていたらなんとも恥ずかしいのだけど、これはわたしの本心であり、やっぱりわたしはわたしのままでよかったと思う。


だって、わたしには『どうやったら』を考える機会が本当に多い。

ということは、研究と実験すべきことが山積みなのである。いそがしいのである。

どうやったら大好きな仕事を見つけられるの?

どうやったらもっと可愛くなるの?

どうやったらパートナーと幸せに暮らせるの?

どうやったら…

どうやったら…


そうやって、プロジェクトが生まれる。


『好きな仕事を見つけ出すプロジェクト』

『もっと可愛くなるプロジェクト』

『パートナーと円満になるためのプロジェクト』


実におもしろい。


これを生きていく中で

1つ1つ手探りで自分にとってのベストアンサーを見つけていく作業が楽しいのだ。


おもろい人生というのは

グラデーションのある人生だ。


つまり、不便のある人生こそ、美しいグラデーションを作るチャンスに恵まれている。

そして、歳を重ねるごとに愛着も湧くのだ。


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