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2分で読める子育てエッセイ№175『参観日の思い出。秘密の暗号』
先日小学校の参観日があった。
この状況下、教室に入れる人数を時間で分けて制限する対策もされていた。
その中、学校独自のものか、最近の流行りなのかは分からないけれど、
授業前に1分間姿勢を正し、静かにしておく時間が設けられていた。
『瞑想?小学生が瞑想してから授業するの?』
ワタクシの時代には、先生に
『静かにしなさーーーーーーーーい!!』
と言われてから授業を始める雰囲気とは全く違うので、驚いた。
そう言えばワタクシの担任で粋な計らいをしてくれた先生がいた。
『折角の参観日だから明日は全員元気よく手を挙げようか?』
と言われ、生徒全員が凍った参観日前日。
『そんな無謀なことを・・・』
と誰もがそう思った。
『大丈夫!正解に自信がある人はパーの手で手を挙げて。
ちょっと怪しくて自信が無いな・・って時はチョキの手で。
全然分かりません!っていう時はグーで挙げておくんだよ!!』
そう言われて、歓喜が上がった。
『それは分かりやすくていい!!先生ありがとう』
そして、先生はこう付け加えた。
『全員にグーーを出されたらどうしようか?』
再び、生徒全員が凍りつく。先生はちょっと意地悪く笑うと
『大丈夫、絶対に当てないから』
そして参観日当日、この秘密を知っている生徒全員が
『誰か~パーの手で挙げて~~』
と思いながら、お互いの挙げた手を気にしながら全員手を挙げたのを覚えている。後で母に確認したけれど、全然気が付かなかったと。
大成功だった。
そんな事を思い出しながら、小1の初めての参観日で自信がなさそうに手を挙げている子供達を見て、ちょっぴり笑ってしまうワタクシだった。
『このクラスには秘密の暗号は無いのね!いさぎよし!』
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