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停滞期という名の黄金時間

わたしはパニック障害発症後

一年間休職をした

その間実家に10ヶ月いた

暇すぎるので

できる家事だけをさせてもらい

(掃除、洗濯、茶碗洗い、

味噌汁に味噌を入れる 以上)


あとは

本当に退屈であった

毎日時間を持て余すほど暇であった

そして

不安でできない自分

色々したくてもできない自分も

当然いた

でも24時間不安の中にはいなかった



仕事はないし

テレビもネットも見れなくなったので

何かできることをするか

何もしないかであった



いくら休んでも休んでも

回復しないことに

ため息をつくこともたくさんあったが


できることが限られているからこそ

そのできることがどっぷりできた

もしくは

なにもせず

とことんぼーっとすることができる

貴重な時間だった



でもこれはあとからわかったことで

当初は

ただひたすら

そのように生きるしかなかった



ずっと雲の動きを眺めていた

太陽の無条件の愛を浴びまくった

たくさんの種類の花や

季節の変化を愛でた

また

ただ芝生で

寝転んでいた


うまく言えないけど

いつもの表面的なじぶんではなく

深いところで

わたしは色々なエネルギーを

感じたような気がした




そして同時に

ゆっくりと

もう本当にゆっくりと

回復していった気がする


身体は顕在意識のわたしより

完璧であった


ちゃんと必要なことを

ひとときも休まずに

勝手に営んでくれていた


食べれなくてどうしようと思った時も

身体は食べ物を必要としていなかった


何度も起きてしまうと思った時も

必要な分だけ休んではいた



わたしに色々なことをできなくさせて

ゆっくり回復させていったのは

身体の意思のような気がする







できないことはほっといて

ただ今を生きる


受け入れて

ただそれを体験する



するとその先に

パニック障害になる前よりも

もっと自由で

もっと自分の感覚に直結した

行動が取れるようになる


びくともしない

どっしりとした自分に戻れる




だから

すべて

大丈夫なんだ

必要な営みなんだ



追伸

再び色々なことができるようになると

とことんぼーっとする時間がなくなります

だからつらかったはずの

あの頃が

とても貴重な黄金時間に思えます








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