【2歳息子】課金の効果を実感したこと
2歳4ヶ月になる息子は最近、数ヶ月前のことを記憶していて「こんなことがあった、あんなことがあった」と話してくれるようになりました。
そんな息子が少し前、食事中に突然
「ゆーこおばちゃんに、お肉いーっぱいもらったねぇ!」
と叫びました。
ゆーこおばちゃん(仮名)とは、私のおばです。
私の父の妹なので、私の実家が彼女の実家でもあるわけです。
で、車で20分くらいのところに住んでいるため、頻繁にうちに来ます。
そんなおばは、食品系の会社に勤めているので、よく社割で肉を買って私たちにもくれます。
その肉が、とてもおいしいのです。
どうおいしいかと言うと、どんなにテキトーに調理しても絶対おいしくなるということです。
だからよく、家で食事をしていて
夫「この肉って、ゆーこおばちゃん?」
私「そうだよ。やっぱわかるよね」
夫「うん、おいしい」
という話になるので、息子はそれを聞いていたのでしょう。
そしておばは、私が息子を連れて実家に行くと必ず顔を見に来ます。
祖母が必ず連絡をしているのです。
祖母は私の母のことも頼りにし、そこそこ仲良くやっていますが、おばはやはり別格です。
娘>嫁 なんだなぁと、いつも思います。
おばは私と息子に会いに来る時、必ず肉を持ってきてくれます。
息子は、その様子もしっかり見ていたのだと思います。
時系列を冒頭に戻しますが、私は息子に「ゆーこおばちゃんは、いっつもおいしいお肉をくれるねー。うれしいねー」と言いました。
すると、
「うん、ゆーこおばちゃんにもしもし(電話)して、ありがとうする」
と言いました。
実は最近、息子は電話の楽しさに目覚めて双方の祖父母に電話をかけまくり、電話魔と化しています。
だけどさすがにおばに突然電話をかけるのはなぁ…と思ったので
(私とおばは、あまり電話をしない)
「ゆーこおばちゃん、今お出かけしてるからもしもしできないよ。
今度、じじばばのおうちで会ったらありがとうしようよ」
と言いました。
すると息子は、元気よく「うん!」と言って納得してくれました。
しかし、息子の記憶は肉だけではなかったのです。
それから数日後、息子は
「ゆーこおばちゃんに、お肉とおかし、いーっぱいもらった!!」
と言い出しました。
"息子がもらったもの"に、お菓子が追加されました。
それは本当のことで、おばは息子に会いに来る時、肉だけでなく息子に幼児用のお菓子やパンを必ず持って来てくれるのです。
おばは私にも、昔からやたら物をくれます。
物をあげるという行為そのものが好きなのか、単なる人付き合いの手段なのかはよくわかりません。
でも、私が「ありがとう」と言っても、おばはほとんど聞いていません(笑)
感謝までは求めてないらしいのです…
(それでも「ありがとう」とは欠かさず言いますよ)
そんなわけで、私の息子にも当然プレゼントの嵐となるわけです。
息子が生後10ヶ月くらいの時には、なぜか某キャラクターの描かれた虫かごをくれました。
さらに今年のお正月には、なぜか「つよちゃんに!」と言ってウサギ柄のトイレットペーパーをくれました。
息子はまだおむつなのですが…(^◇^;)
自分で尻が拭けないどころか、滑舌が悪くてSiriも反応してくれないのですが…
(時々、私のスマホに向かって必死に「へい、しりー」と呼びかけているが、10回に1回くらいしか応じてもらえない)
時にはそういう謎のプレゼントもあるのですが、息子はおばのことを
物をくれる良い人
と認識していたようです。
息子の言葉の発達に伴ってそのことが明らかになり、私は驚きました。
そして
課金は、するもんだな…
と、しみじみ思ったのです。
おばは、息子が何もわからない赤ちゃんの頃からせっせといろんなものをくれましたが、それがまさかこうやって実を結ぶとは…
確かにおばは、私たちだけでなくいろんな人と贈り物やお裾分けのやり取りをしています。
祖母もそうですが、田舎の助け合い文化と物々交換で生きているようなところがあります。
我が実家では、祖母とおば以外の人間はそういうのを「めんどくせぇ」と思うほうです。
でも、少し見習おうかな、と私は思いました。
息子の発言は、私の両親から祖母へ、祖母からおばへと伝言ゲームのように伝わっていきました。
後日、両親は「ゆーこおばちゃんが"つよちゃんに"って」と、お菓子と謎のアンパンマングッズ(たぶんランチョンマット)を持ってうちにやってきました。
また、つい最近は
こんなでっかいいちごまで…
果物が大好きな息子は、「お〜〜〜っきい、いちご!!!」と大喜びでした。
しかし、私は忘れていたことがあります。
過去に、おばがどんなに課金をしても好いてもらえなかった生き物がいるのです。
それは、実家で飼っていた愛犬です。
実は飼い始めてすぐの頃、おばの子ども(私にとってのいとこ)が愛犬に「おい、鬼ごっこするべ」と言い、追いかけたのです。
それ以来、そのいとこはもちろんのこと、おばの家族全員がうちに来ると必ず全力で吠えられるようになってしまいました。
愛犬は毎回、血管が切れそうなくらい必死で吠えて牙を向き、それを捕まえてなだめるのが、私と弟の役目でした。
おばは愛犬にも、職場で買ってきた肉やベーコンなどをあげていました。(お詫びの品??)
しかし愛犬は、おばとその家族の手からは絶対に食べようとしませんでした。
(でも私や弟が受け取って愛犬に渡すと、普通に食べる)
私たちは、「おばちゃんはもともとこの家の人なのにねぇ」と、いつも話していました。
「この人はうちの人たちと同じにおいがするから、仲間のようだ」とか、動物の本能でわからないものなのでしょうか…?
というか、愛犬を直接怖がらせたのはいとこであって、おばではないのです。
なのに問答無用で嫌われたおばは、不憫としか言いようがありません。
そんな過去があるから、なおさら私は息子がおばと仲良くやってほしいと思うのです。
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