[小説] eternal charm ~魔物の襲来~
「ヴゴォォォォ。」
辺りに巨大な魔物の叫び声が轟いた。木々に群がっていた鳥や小動物たちは一目散に逃げ去り、一帯は邪悪な気配で覆われた。生命の伊吹はもはや感じられず、先ほどまで晴れ渡っていた空も今はどす黒かった。
(うぅ。)
魔物はとてつもない邪気を放っていた。トワは魔物の邪悪な気配と叫び声に気圧され思わずその場に倒れ込んだ。セレンとミアはより一層苦しそうで呼吸が荒くなっていた。トワも立っているのがやっとの状態だったが、二人を助けなければと思い、力を振り絞った。ペンダント