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怒られたい。


男狩りを中断したが
身体は男性からの愛情を求めている。

同い年の男の子に
"僕の話を聞いて"と言われ
こんなにも"胸キュン"するとは思わなかった。
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今年に入って2回ほど
胸キュンすることがあった

1回目は
異性と手を繋いだ時

2回目は
今日の出来事

今、考えると私の態度は
彼に対して少し失礼だったかもしれない

異性から注意されて
イラっとすることはあったけれど

胸がキュンとしたことは

今回が初めてだった



彼の第一印象は
服装に気を遣っている男性

パーマが強過ぎて、
漫画の道明寺かと思った
※花より男子の主人公

彼の名前は

"サトシ" 
"ポケモン"世代の私は
主人公のキャラクターが
瞬時に頭をよぎった

そういえば今年、
"サトシ"という男性に
出会うのは2回目だが
あまり良い思い出がない

この人も私の
意外な一面を見て
去って行くかも知れない

ふとそんな事を思った


彼は今日、
都内のイベントの帰り道に
出会いBarへ寄ったらしい


私 「イベント?」

彼 「うん、イベント、」

私 「え、でも都内のイベントって怪しい…」


彼を冗談半分でからかった


すると

彼 「GQっていう雑誌知ってる?
   今日はその表彰式があって
   その帰りだよ」

私 「GQ…」

彼はそういうと
手土産に貰ったという
最新号の雑誌を見せてくれた

雑誌には芸能界での
モデル、アーティスト、芸人と
様々なジャンルで活躍されている方が
10名ほどの集まっている表紙だった

確かにお洒落な雑誌を
久しく読んでいなかったという事もあり
少し夢中になってペラペラと読み始めた


私の好きな
ラグジュアリー、新しいモノ、
限定商品が記載されていた


GQ雑誌は
高級路線なのか、
ターゲットはどの辺りだろう


そんな事を考えながら
彼にはイベントの質問をしていた

私 「イベントは楽しかった?
   有名人は来ていた?」

彼 「今回は授賞式だったから
   表紙の人は全員来ていたよ」


私 「え、全員?すごかったね」

表紙には
大泉洋、町田啓太、
Sexy Zone、チョコレートプラネット、
那須川天心など名だたる有名人


彼 「うん、受賞式だから挨拶もしてたよ」

私 「そうなんだ、
   すごいじゃん!
   私も行きたかったよ〜」


彼 「友人の付き添いだったし、
   みんなお洒落な人ばかりだよ」


私「でも、お洒落だよね。
  スーツを着こなしてる!」


私はスーツを
着こなしている人が好きだ

彼はジムで鍛えているのか
とても良い肉付きで、服装は正装

ブルーのチェックのパンツスーツに
ワイシャツにはデニム風生地のネクタイ

堅苦しくなく、
嫌いじゃなかった

彼 「そう?ありがとう。
   でもこのスーツは3年前の友人の
   結婚式以来で、ワイシャツは
   今回の為に新調したんだ」

そういうと彼は少し照れていた


彼の目はくっきり二重、
目鼻立ちもハッキリしていて
整った顔だった

私 「そうだったんだ、
   すごく似合ってるよ!!
   スーツに着させられているんじゃなくて、
   ちゃんと着こなしてる。それがとても良い」


嘘偽りなく、
それが本心だった


彼 「めっちゃ褒めてくれるじゃんか、
   ありがとう」


話題は変わり
彼が最近通い始めた
パーソナルトレーニングの話になった


気付けば
私の手元の雑誌は
2/3 ほど読み進めた時だった



特に集中して
読んでいたわけではないが


彼は突然
私の読んでいた雑誌を取り上げた

彼 「もうー 
   聞いてる?」

彼は私の顔を覗き込んだ

私 「聞いてるよーー」

私は彼と目を合わす


彼 「雑誌じゃなくて
   ちゃんと見てよー」


私 「ちゃんと見てるよー」

私は彼の目を見つめた

5秒ほど彼と目が合い時間が止まった


彼 「いやいや、
   そんな見て欲しいわけじゃない」



私 「だって、見てよーって言うから」







俺をもっと見てよ!!
と言われているようだった

まるで
今までリビングで
お互い会話しているかのようで
とても心地が良かった

至って彼の目は真面目で、
言っていることも正しい

大人になってから
人に物を取り上げられる事が
なかったからなのか


果たして
彼に怒られたからなのか


それは
今となっては
もう分からないが



何故か
"キュン"としてしまい

彼を愛おしいと思った


なんだか
付き合い始めの
初々しいカップルの
日常シーンのような

そんな一コマだった


帰り際に
LINEを聞かれたが
その次の日には連絡は来なくなった



何でLINEを聞いたんだよ 笑




そんな金曜日の夜 笑笑


たまに思うけどさ、
LINEをお世辞で聞くのであれば
聞かなくても良いと思うんだ

ブロックするのが面倒だ


胸キュンしたのは違いなくて
冷めるのも一瞬だった



でもこれが癖になる…




お洒落なカフェで 刺激的な記事を書きたい☕️