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【最新】カナダ・オンタリオ州の高校留学の今【留学】

こんにちは!

現在カナダの現地校に滞在しています、とおると申します。

3月に学校が休校となってから、今月からやっと学校登校が始まりました。そんな中で、以前と変わってしまったことや新しく見つけたこと、最新の状況について皆さんとShareできたらと思います。

来年度よりカナダ留学を控えている学生の方や、教育関係者の方の参考の一助になればと思います。

それでは、どうぞ!

❊この記事の情報は、私の現地校の教育委員会に準拠しています。すべてのスクールボード・学校に当てはまるわけではございません。


学校の時間割について

私の現地校では、9月から始まる1学期をさらに2分割しており、それぞれ前期に2教科、後期に2教科を受けるという形をとっています。

つまり、期間中は毎日同じ2教科を取り続けることになっています。

そして一番変わったことは、1時限目は学校で授業を受け、2限目は家でオンラインで受講する形になったことです。

週に2〜3日(毎週異なる)はこのハイブリッド型の登校で、残りの平日は完全オンラインでの授業参加になっています。

1時限目は225分間で、たまに小休憩が挟まれます。

2時限目は、50分間の事前課題をこなす時間と、Google Hungoutで先生と対面しクラスを受ける30分間で構成されています。

ちなみに例年では教科選択は自由裁量なのですが、今年度は自動的に割り当てられていました。(私はMath of Univ.とChemistry of Univ.でした。)

お昼休憩は学校で取るのではなく、1限と2限の間の40分で家で取ることになっています。その40分には、スクールバスでの帰宅や、シャワーを浴びる時間なども含まれているため、正直なかなかタイトです。

課外活動・部活動について

これらについては、今の所、全活動見合わせとなっています。

教育委員会より、課外活動(Extracurricular activities)についての指針が出されている為、そのルールに各学校が則っている形で運営されているようです。

私が前学期に参加していたブラスバンド部とジャズバンド部活は、今も音沙汰なく中止が続いています。

一方、ロボット部は活動を再開しているなど、部によって異なっています。

留学先の高校がすでに決まっている方は、現地校の教育委員会(School board)から登校再開プラン(Return to School Plan)などを調べてみてはいかがでしょうか?

幸いなことに、社会状況を鑑みてこの制限は緩和していくという声明が、教育委員会より出されています。

もし来年度以降留学を予定されている方の中で、部活に入りたいと考えている方がいらっしゃたら、この点を留意しておくことをオススメします!

学校の様子・コロナ対策

学校の様子は、時間割の変更に伴い大きく変わりました。

まず学校に入るとすぐに、ジェル状の除菌用アルコールが設置されています。生徒一人ひとりの除菌を先生に確認されたあと、ようやく教室に向かうことができます。

普段は個人ロッカーに向かい荷物を整理するのですが、個人ロッカーが使用禁止となっていることを受け、教室へとまっすぐと向かいます。

廊下や階段の使い方も制定されており、廊下は常に右側通行、階段は昇降用それぞれ別に別れています。

曲がり角やクラスルームの前には消毒用アルコールが設置されており、使用が奨励されています。(ほとんど皆使っていませんが。)

またトイレの使用にもルールが有り、お手洗いを利用したい場合は先生への報告が義務付けられています(保健局に誰がいつお手洗いに行ったか報告するため。)。一回に3人までしか行くことができず、お手洗い前に先生が立って管理しているそうです。

生徒はもちろん先生方やバスドライバー、清掃員などがマスク着用を義務付けられています。またhand sanitizerの携帯も推奨されています。

授業の様子

1クラス15人までに制限されており、それぞれ席が離された指定された席に着席します。225分間の授業中全てでマスクの着用が義務付けられており、合間の小休憩でスナックを食べるときのみ着脱を許可されます。

休憩時間もクラスごとに別々に決められており、お手洗い休憩などで異なるクラスの生徒同士が接触しないようになっています。

また普段の3〜4倍の量の内容を一度の授業にやるため、宿題の量も膨大になっています。みんな内容を理解しようと、必死に授業を受けています。

その分授業のマテリアルや補足説明動画などが別にオンラインで閲覧可能になったため、ノートを取ったりすることが少なく、授業のIT化が進んだ印象です。

オンラインの対面での30分クラスでは、大体宿題の質疑応答会をやったり、小テスト(オンライン)を受けたりしています。たまに一つの単元をスピードで終わらせてくるときもあります。

オンラインで授業を受けている際は、顔出しをしなくて良いため、一部生徒は出席だけして寝ている生徒もいます。

そのためか、最近出席を授業中に何回か取るようになってきており、たまに授業を聞いていないということがバレる生徒もいます。笑

また出席の方法には、大体「here」とチャットボックスに打ち込むか、授業担任が出席の言葉を授業中に決め、指定時間に言うという形が主流になっています(その言葉を聞き逃さないよう、ちゃんと授業を受ける必要があります)。

友達との会話

友達と会話することは制限されてはいませんが、ディスタンスを保つこと、マスクの着用を必要とされているため、なかなか難しいのが現状となっています。

特に留学生にとっては、話す機会や友達となる機会がさらに減ることになる為、Speaking力を上げることや留学の理想との乖離に絶望しやすくなっていると思います。

私が今回割り当てられたクラスには、前学期で友だちになった人が1人もいませんでした。その為、また1からの交友関係の構築に努めています。

授業後のスクールバスに向かう途中で話しかけてみたり、授業前に早く来てる人に話しかけてみたり、授業内でなるべく発言するようにしています。

留学生だからといって、特別視されたり話しかけることはほぼないと言っいいと思います。だからこそ、自分がどんな人なのかを表現するために、授業中の発言はたくさんして、存在感を出すことは非常に重要だと思います。

ただ殆どの留学期間、友だちと会う機会すら無かった私には、話せるチャンスがあるだけでありがたく感じることができます。

来年度以上もこの状況が続くとしたら、この状況を逆手に取って、「どんなに恥をかいても週2しか直で会わないし」と思って、大胆に行動することが大切だと思います。

終わりに

これが今のカナダの学校で起きている現状です。

この時期に留学をしていると、大半の人から「かわいそうに」だとか「留学無駄だったね」とよく言われます。

確かに留学生にとっては学校も満足に行けていませんし、友達と話せる受動的な機会が少なくなったとは思います。

しかし本当にそうでしょうか。

来年度以降、留学自体どうなるかは判りません。

しかし、どう過ごすか・行動を起こすかは貴方次第です。本当に。

この時期に留学を経験して、一つ学んだことがあります。それは、

「叶えたいことに対し、環境を理由に放棄して諦めてはいけない」

ということです。

逆に普通に1年間留学に行った人より、悩んで藻掻いて苦しんできたからこそ、この時点でその人達よりも英語が喋れるようになりました。

「逆境は私を強くしてくれる。」

そう確信できました。

来年度以降に留学を検討されている方へ。

紹介した今の学校のシステムが継続されているかも、と不安に感じた方がいらっしゃったと思います。「本当に留学行く意味あるのかな」、「英語喋れるようになるかな」とか。

過去よりもタフな留学になるのは間違いないと思います。

が、

必死に足掻くことで見えてくる世界があります。

どうかもう一度、自分の留学の価値とは?とご自身に自問なさってみてください。


それでは〜!


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